Dr.188 光合成(11月7日)
野暮用があって以前いたS高校に立ち寄った。ドクターの最近のほとんどが野暮用だが、懐かしく思い出いっぱいの前任校(退職者にもこの表現でいいのだろうか)を訪問できるのなら野暮用も悪くない。でも過去の人が度々姿を見せたのでは、現職で働く人はやりにくいだろう。自分としては行きたくてもほどほどにしなければならない。ともかく久しぶりに訪れたS高校で出会った生徒たちは面白かった。玄関前の地面(ここにS高校ではレンガが引き詰められている)にピクニック用シートを広げお弁当を食べていた。「なんでこんなところで食べているのか」聞いてみると、「光合成です」という。ちょっと難しい「光合成」という言葉を、日向ぼっこ弁当会に使うとはさすがドクターが愛するS高校の生徒だ。こういうユーモアと元気さ、毎日を機嫌よく生きる力があふれている生徒たちに久しぶりに出会い、生徒たちが元気で良かったと思うと同時に、現役時代は生徒自身がこうした毎日をご機嫌に生活している自分たちの力(上機嫌力と名付けました)に自信を持つように事あるごとに呼びかけていたことを思い出した。自分たちが持っている葉緑素(ドクターも「光合成」に便乗して使ってしまいました。こうした便乗は昔から得意だ)に自信を持ち、生き生きと生き抜いてほしい。
☆光合成しながら弁当を食べるS高校生徒達。「シートは誰の」と尋ねたら、「担任の先生が貸してくれた」という、こんな先生がいるのもS高校の良い所だ。
☆帰ろうとしてると、前絶こうちょうを見つけた生徒たちが手を振ってくれた。窓を開けるタイミングが合わず、何の写真かわからないところがS高校生らしく可愛い。ドクターの気持ちはこんな感じで晴れやかになった。やっぱり生徒といると楽しい。