ささやま冒険教育

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Sasayama Adventure Project

丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.441 次から次へと(9月5日)

雨が降らないうちにと急いで稲刈りをしていると次から次へとトラブルに見舞われた。途中の急な土砂降りによる作業中断を皮切りに、コンバイン(稲刈り機)がぬかるみで立ち往生してしまい、ドクターは機械から下りてぬかるんだ田んぼで足を踏ん張り機械を押して何とか脱出を図るも、ドクター長靴が脱げたり体中泥まみれ汗まみれになっただけで動かず、田んぼ横のおじさんにユンボ(大型シャベル機)で引き上げてもらった。その後も急いだのが悪かったのかコンバインの中に稲が詰まり中を開けて掃除。結局ぬかるんだところは手刈りして手で機械に入れてこく。通常半日のところを1日かけて何とか刈り取りを終わり、帰ろうとしたらコンバインのスピードが出ない。途中でコンバインを停めて、農機具屋さんに見てもらうと無理な脱出でベルトが傷んでしまったのだろうということで取り換えが必要とのこと。刈り取ったお米は乾燥機に入れて乾燥するが、乾燥機の底の蓋が開いて閉まらない。これが閉まらないと米の乾燥が出来ない。何とか農機具屋さんになおしてもらったが今度は乾燥スイッチが入らない。これも見てもらうと燃料ポンプが外れていた。「ここは良く外れるので時々は点検しておいてくださいよ」と言われるが、「そんなの今まで聞いてないよ」。この調子だと今年はいったい全部の田を刈り取れるのはいつになる事やら。神は善良なドクターに何故にこうも試練を与え続けるのかと一瞬神を恨んだが、よく考えると隣のおじさんが在宅だったので比較的早く脱出できたし、時間はかかったが家から一番遠くの田の刈り取りは終わり、コンバインが停まった位置は妹の家の敷地だった。これが道路の途中なら通行の妨げになるところだった。乾燥機も何とか動いているが、これももし動かなかったら中のお米が台無しになるところだった。こう考えて見ると十分神の恩恵は受けている。今回続いた試練は最近調子に乗っているドクターに神や周囲への感謝を忘れないようにと言う警告かもしれない。
 ☆最初は新車のコンバインに乗って快調だったドクター稲刈りも、その後神の警鐘なる試練が次から次へとやってきて今やヘロヘロです。もう警鐘はこれぐらいにしてやってください、お願いします。

Dr.440 お若いですね(9月4日)

高齢者大学で講座を担当させていただいた。65歳から70歳ぐらいの方が多いという。3回生4回生の皆さん約100人に健康とコミュニケーション、第2の人生の生き方等についてお話と実演をさせていただいた。伝えたい中身は第2の人生を活き活き健康に生きるためには、「きょういく」「きょうよう」「ちょきん」が大事で毎日をいろんな用事(第2の人生ではこれを仕事と呼ぶのが良い)で埋めましょう。コミュニケーションでは言葉も大事ですけど、感情(心)がより大事です。みたいないつも言っていることを伝えさせていただいたが、その時最初に私が定年2年目(62歳)と言うことを伝えると、一斉に「え~そうは見えない。もっと若いと思った」「お若いですね」と歓声が上がった。「いやあ見かけだけですよ」と照れながらも悪い気はしなかったが(不思議と『若い』と言われると嬉しくなるが、本当の若者には『若い』とは言わないので、考えて見るとこれは自分が齢をとったということの証明か)、活動中に「二人ペアを作って、できたペアは手をつないでください」と言うと何組かの男女ペアはじっと手をつないだままだったり、熱い体育館の中でのドクターの無理難題指示に汗を拭きながらも楽しそうに取り組んでおられた。そんな取り組みの様子を拝見してこちらこそ言いたい「みなさん、お若いですね」。やはりこういう交流の場所に自分から参加しようという人はお若い。ドクターがわざわざ「今日行くところがあることが大事です」等と言う必要がない人ばかりだ。
 ☆熱い体育館での若作りドクターの無理難題指示に気持ちよくお付き合いいただいた真の意味でお若い生涯大学の皆さん

Dr.439 いつまで出来るか(9月3日)

久しぶりに嬉野台生涯教育センターで小学校5年生の冒険指導を行った。出会った最初の印象では大人しそうな子ども達と思ったが、やってみると活発でみんなで意見を出し合い意欲的に課題をこなしていった。一人一枚の板の上に載って決められた区間を渡るステッピングストーン(納豆川渡り)では、途中板を取られて(身体の一部分が触れていないと取り上げられるルール)立往生した友達を助けに戻ろうとするなど何十回もこの活動を指導したドクターが初めて見るような取り組みも随所に見せてくれた。子ども達の先進性に対して、指導する方のドクターは時間を気にして、子ども達が時間がかかる方の解決策に行こうとした時「それで本当にいいの」などと子どもたちの活動を操作するようなアドバイスを入れるなど、本物のファシリテーターならやってはいけないような指示的関りをいつものように繰り出してしまうなどほとんど進歩は見られなかった。指導が終わってからファシリテーター仲間に「(その日が熱い日だったこともあり)この活動は面白いけど、いつまで指導が出来るんやろ」と話したら、「私らはドクターの齢までは出来ると思ってます」と返された。その時初めて気づいたが、ドクターはもしかしたら現場で冒険指導する最年長かもしれない。少なくとも年齢の割に成熟しないで現場に立つ最年長であることは間違いない。何の自慢にもならないが、流れで人生を生きる派としては体力と気力と流れが続く限り現場に立ち、後輩たちの見本となって行こう(こんな人でもこんな齢まで指導が出来るんやったら自分も出来るやろと元気づける意味で)。
 ☆いつまで現場に立てるのかと言う不安を抱えながらも、考えてもどうしようもないことは流れに任せて、いつものような凡庸な指導を続けるドクター

Dr.438 元気な70代(9月2日)

このところ立て続けにお元気な70歳代のおっちゃん(おじいちゃんと呼ぶには若々しい)に出会った。一人は高城山の頂上で見晴らしを良くするために木を切っていた林業組合のおっちゃん。462mある高城山は若者でも上り下りは結構大変である。60代のドクターは登った晩に足がつり、20代のJA広報誌担当の女性は途中何度も休まないと登れなかった。10代の息子は飛ぶよう走りあがり下りにはそこらに落ちていた2m前後の木を数本持って帰ってきたが。林業の72歳おっちゃんは、毎日高城山に上がり、朝から晩まで何メートルもある大きな木を切り倒していると言う。もう一人はうちの庭木を剪定しに来てくれた植木屋のおっちゃん。確かな齢は聞かなかったが息子さんが50歳だというからご本人は70歳は超えられていると思う。しばらくほったらかしだったうちの庭木を高い木から低い木まで、松からもみじまで、ものすごい勢いですっきり刈ってくださった。昔は大勢で仕事することもあったらしいが、若いものが気を使って「大丈夫ですか」「無理しないでくださいよ」とか声をかけてくるのが面倒だと、この頃では一人の仕事が多いという。お二人とも長年やってきた自分の仕事に誇りを持ち、70代になっても活き活きと自分の好きな仕事に自分のペースで従事されている姿は見ていてすがすがしい。自分もこういう風に齢をとりたいと思わされる。ドクター自身は木こりも庭師もできないので、さしずめ老冒険案内人だろうか。70歳になっても冒険案内人をやっている自信はないが、流れで生きる派としてはなるようになる形で続けて行けるとこまでいきたい。まあ流れで別の事やるかもしれませんけど。
 ☆70代林業おっちゃんが切り開いた高城山頂上と登山途中に休む20代JA広報担当者(彼女は文化部系です)。70代庭師おっちゃんが手入れしてくれた庭と自分の70代もこうありたいと願いながら60代を生きるドクター。

Dr.437 もう一度教員になるか(9月1日)

教員の採用試験倍率が低下しているということでニュースになっている。新聞特集の中で、日本の教員の仕事についての満足度は8割ほどでまずまずだが、「また教員を選びますか」という質問の該当者は5割ほどしかなく諸外国と比べて低いと出ていた。ドクターなども教員をしたことの満足度は高く、生徒と関わるのも大好きだったが、生まれ変わってまた教員を選ぶかと問われれば、迷ってしまう。それは教員に魅力がないということではなく、飽き性故か別の仕事もやってみたいと思うからだ。ドクター現役の頃は4月一斉採用、いったん就職したら基本的にはその仕事で一生を過ごすという風潮が強かった。今頃は転職、兼職、中途採用なども増えてきたようなので、一生でいくつかの仕事を経験することもできるかもしれないが。同じ就職先でも職場や職種、自分がする仕事の中身が変わる人も多いと思うので、自分を見込んで頼まれた業務は積極的にどんどん引き受け、自分の可能性を試していってほしいと思う。自分の可能性などと大層なことを言わずとも、いろんな仕事を経験することは退屈しないで面白い人生が送れそうでいいじゃないですか。「またその仕事を選びますか」の回答率が必ずしもその仕事の満足度を表すわけではないということと、いろんな仕事を経験するのは面白いということを、今朝のニュースで感じたドクターは、今週もいろんな業務にあたふたといそしむのだった。
 ☆昨日は文学部を出てJAに就職した地元の女性と、広報誌取材のため高城山に登った。彼女もいろんな仕事(JAの中にもいろんな分野がある)を経験して、自分の人生を豊かに面白くしていってほしい。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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