Dr62 島(漁師)気質 (6月15日)
一泊二日で淡路島へ行ってきた。夕食をつぶれ掛けそうな食堂で取って、70後半のお母さん(店を一人で20代からやってこられたそうな)とおしゃべりをしながら飲んだ。やたら会話に「~だぁ」の淡路弁が入るが、「漁師など海の仕事をしている人は思い切った性格で、気前もいい。その点百姓は、コツコツ働き始末家が多い」ということで意見が一致し、大いに盛り上がった。我が家も妻が淡路の海育ちで思い切ったこと(旅行や金遣い等)が出来、百姓家のドクターは「始末 始末 もったいない もったない」でねちねち生きている。この意見通りだ。生まれ育った環境の影響がいかに大きいか。自分にない性格にはあこがれるが、どこに生まれるかということは自分で決められることではないので、他人をうらやんでも仕方がないとこの年齢になると分かる。自分の性格には変えられる部分と変えにくい部分がある。要は自分の性格・気質をよく知り、それとうまく付き合うやり方を見つけるのが良い。違うタイプの人と結婚したり付き合うのも良い。そんなことを思いながら島(漁師)気質でないドクターは酒代を値切った。
☆淡路大橋を渡ると淡路入り口シンボルの大観覧車が迎えてくれる。

☆自撮りで失敗した写真もボツにせず使おうとするせこさに気質が出ている。

☆淡路島にも百姓はいるがタマネギ御殿の農家は漁師気質に近いか。でも洲本のお城は小さくてせこいような気もする。

☆始末家ドクターの思い切った贅沢シラス丼昼食。この辺りが百姓気質の限界だ。

Dr.61 講師の学び(6月14日)
生涯学習や青少年野外活動を行っているNPO法人を立ち上げた知人から講師を頼まれ打ち合わせに行った。彼自身いろんな講座を主宰し人気の講師でもある。その彼が言うには「講師はいろんな人と話して、いろいろものを吸収してそれを講演で話す」ものらしい。講師自身が学び続けないと、講演で話す内容に深まりがないということだろう。私など底の浅い人間からも学ぼうという姿勢に感銘を受けた。こういう真摯な生き方をしている誠実な人の話が心を打つのだ。ドクターの講演に再依頼がない理由が分かった。同じような中身を思い付きで話していたのでは、深みも何もなく、もう一度聴きたいとは思わないのは当然だ。これからは自分もいろんな人やいろんな経験から学び続けようと一瞬決意し帰宅すると、巣作りをするツバメと目が合った。まずはこのツバメ達から学ぼうと観察を続けて「夫婦(多分つがいだが、たまには違うとおもしろいなー観察から学んだこと)仲良く巣作りをすることの大切さ(表面的には仲良く見えるが、ツバメの心のうちは違うかもしれない)」「朝よく働き、昼間はそれほどでもない(無理をしないで働く)」「去年の巣をちょっと手直しして、さも自分がはじめから作ったもののように振る舞う(他人のふんどしで相撲を取る)」等を学んだが、学び自体が自分の嫌らしさを表していてとても人様に話せるものではない。講師の学びは難しく、人気講師への道は遠い。
☆ドクター宅2階の軒下のツバメの巣とそれを作ったツバメ達。ここから講師の学びが始まる。

☆光のコントラストが美しい近所の風景。ここからも学べるか。

Dr.60 ピークはいつ (6月13日)
冒険指導の最後にその日のピークが来て、達成感で気持ちよく終われるのが理想だが、思い通り行かないのは人生と同じだ。冒険指導だけ思い通り行くはずがない。どの活動(エレメント・アクティビティ)でピークになるのかはグループやこちらの状況によって異なり、いつもうまく終わりにピークの活動を持ってこよう計画するが難しい。今回も雨で午前中は青少年宿泊棟実施という悪条件だったが、「靴の斜塔」(靴or足を重ねて、ある一定の高さまで積み上げるというアクティビティ:今回は見学に来られた校長先生の頭を超すというのが課題だ)では、宿泊棟ならではの階段を使ってうまく解決していた。早い段階で小ピークが来た。そのあとに人から勧められてやっている「だるまさんが転んだ」(鬼が目を閉じて数えている間に、人形を最初の場所から目標の場所へ移動する。途中鬼に誰がその人形を持っているか当てられてはいけない活動)が受けて、自分たちで交代で鬼をして盛り上がり、その後の休憩でも物や帽子やフリースボールなどを使った遊びを自分たちで考えて大盛り上がりだった。この時点で一つのピークが来た。こんなにピークがよく来るグループなら、午後に戸外でエレメントが使えれば指導は楽勝だと思ったのが油断の始まりで、その後なかなかピークが来ずあせったが、最後は強引にウォール(全員で4mの壁を超えるという活動)でピークにもっていった。人生でもピークがいつくるか、そもそも自分の人生のピークなど最後(死ぬ)まで分からない。人生を振り返ってのピークは最後にならないと分からないかもしれないが、毎日・毎時間をピークにするつもりで生きていきたい。それといつでもある程度のピークを引き出せる、冒険教育のウォールのような強力な武器が人生にも欲しい。
☆人生でもグループ指導でも最初から飛ばしてピークが来るのがドクター流。その後停滞するのもいつものことだから気にしない。勝負は最後にもう一度ピークを呼び寄せられるかどうかだ。



☆いつもある程度のピークは引き出させる強力なパワーを持ったエレメント「ウォール」。人生にもこのウォールのような、いつでもピークに持ち込める強力な武器が欲しいと思うが、多分それは自分で見つけるられなければいけないのだろう。


Dr59 代理会社 (6月12日)
息子の高校の文化祭へ行って、放送部の放送劇「代理会社」(こんな感じのタイトルだったが、多分違う)を見て(正確には聞いて)、考えさせられた。面倒くさがりの女子高生が何でも代理でやってくれる会社(勿論架空)に頼んで、面倒なこと(例えば定期考査を受けるとか、体育の長距離走とか)を自分の代理(周りの人からは本人と見分けがつかない。勿論架空)にやってもらっていたら、だんだん自分の出番がなくなり、そのうち人生を乗っ取られてしまうというお話だ。この放送劇に出会ってよかった。誰の人生にも面倒なこと、できればやりたくないことはあるが、それも含めて人生ということがよく分かった。面倒なこととどう折り合いをつけるとか、面倒なことの中にも楽しみを見つける工夫とかするから、人間が練られて豊かになっていくということか。これは今後の人生に生かせる良い教訓を得たと喜んでいたら、伝説の灘高教師が著書の中で「好きなことを気ままにやる人生が幸せだ」みたいなことを書かれていた。面倒なことも折り合いをつけながらやっていく人生と好きなことを優先する人生、どちらも一理あるので、ここは多分両者の折り合いをつけて、ドクター流の人生を生きていくしかないか。ともかく息子の高校最後の文化祭に行けて良かった。
☆先日行われた息子が通う高校の文化祭。いろいろ得るものがあった放送部の発表他。


「ドクタートラクター」の内容を追記しました。
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