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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.28 心の支え

ある神道の大会に参加した。祖母・母に連れられドクターも小さいころから近所の教会所にお参りしていた。働き出してからはほとんど参列できていないが、その教会所の所長様から頂いた「(あなたは)神に祝福されて大義を務める(役割です)」という言葉がずっと心の支えだった。いろんなことがあっても、「最終的には自分は神様に支えられているのだから何とかなる」という安心感があってお気楽に構えることができたし、実際何とかやってこられた。また生徒たちにいろんな機会に「お気楽にいきましょう」「人生何とかなります」「自分に与えられて役割を無理せず精一杯やればいいのです」等と発信してきたのも、根底にはこの教えがあったのかもしれない。ここで特定の宗教を勧める気持ちは毛頭ないが、神でも仏でも天でも良いが、何か人間を超えた存在を信じ、「生かされている」という気持ちをもつことは大事なことだと思う。何でも自分の力だけでやってきたと思うことは、上手く行けば傲慢につながり、上手く行かないときは自己否定につながる。それより自分の役割は精一杯はやるが、その役割もどの程度やれるかも自分を超えた大きな存在によって決められていると思って生きていると、毎日安心充実して生きられる。「何も心配することない」と思って暮らせることは実に素晴らしい。あなたもその道に入りませんか。特定の宗教を勧めるわけではありませんけど。

☆6代目、8代目の教祖様、地域の教会所の所長様ご一家と一緒に。来賓でもないのに何でドクターがこの記念撮影写真に入っているのかは謎だ。いや定めかも。

☆どの空の下、鳥のようにどこを飛ぶのか、タケノコや野の花のようにどこで咲くのかは定めによって任されている。私たちはただ安心して目の前の道を進めばよい。ちょっと宗教掛かってます?ドクター丹吉。

 

 

Dr.27 行き当たりばったり

神戸市内にある私立中学校2年生の冒険指導に行った。10回シリーズの1回目だ。前後半各15人ぐらいのグループを各90分間指導する。1回の冒険案内人は5人で10回とも参加できるほど予定の空いている暇な冒険案内人はドクターぐらいだ。ドクター班(グループの中学生は公欠者を除いて固定)は10回ともドクターが指導するので、別の案内人へ引き継ぎのための活動メモは作らなくても良いが、10回もたすためには毎回の記録をしっかりとって同じネタ(活動)をやらないようにしなければならない。ネタ(活動内容)にしてもネタ切れしないように小出しにしなければならないし、簡単なもの(チームが出来ていなくても出来るもの)から始めて難しいもの(お互いの人間関係が出来てからでないとできないようなもの)へ移行しなければならないし、同じような種類のもの(トラストものや課題解決もの等)ばかりが続くのは避けなければならない。などと当初はいろいろ考えていたが、いざ始まってしまうと、前半のグループは男女間の距離が少しあるけど可愛い生徒たちが多く、後半のグループは別のクラスの生徒もいるけど男女間の距離はなく盛り上がるグループで、活動がどんどん進むので予定していたネタが尽き、その場の雰囲気(生徒の状況と活動場所の環境等)で当初には考えてもいなかった活動を行った。後半のグループなどは結構難易度の高い活動(スタンドアップ)まで高いレベルでやってしまった。前後半のグループのやることを同じにしないと今後が困る(ドクターの記憶力劣化のため)と思っていたが、それもバラバラになった。幸い1回目はどちらの班も喜んでくれたがこれからどうなっていくのか、指導者にとっての冒険は続く。また報告します。

☆神戸市内の私立中学校始まった10回シリーズのコミュニケーション講座1回目。

 

☆ドクター班は行き当たりばったりで当初予定がなかったが、そこに衝立(ついたて)があったので急遽「衝立の前の人は誰」(質問3つでその人をあてる)という活動を行ったり、その日の活動場所がたまたま足場の良いホールだったのでスタンドアップ(床に手をつかずに全員が立ち上がる)をやってしまった。

 

☆このような密集・密着・課題解決の姿は相当進んだグループでないと見られないが、10回シリーズの1回目でもはやここまで出来てしまった。グループとしては素晴らしいが、10回指導するドクターとしては困ったことだ。

 

☆休憩時間に生徒と一緒にポーズ。初対面からこんな写真が撮れるとは、「絶こうちょう」の時と同じだ。

Dr.26 友あり遠方より来る

久しぶりのドクタートラクターの日(農作業の日)にトラクターで田んぼを鋤いていると、ある高校で教頭先生をしている友人が「代休なので、ドクタートラクターを見がてらに篠山までドライブに来ました」と愛用のバイクで田んぼまでやってきてくれた。この人とはドクターがHAP担当だった時からの知り合いで、最も気の合う友達の一人だ。「気の合う友達の一人だ」と気取った言い方をしたが、実際には友達の少ないドクターの数えるほどの友人の貴重な一人だ。それにしても、退職後バタバタ出かけていることが多いのに、よく家の近くで作業している日に来てくれたものだ。しかもドクタートラクターの様子が見たいと言って、まさにドクターがトラクターに乗っている時だった。正直はじめは「よく見かける近所の変なおっさんがまた話しかけてきた。適当に相手せなあかんけど、近所の評判んも大事なので失礼の無いようには気をつけなあかんな」と思っていたら、自分でも「一番トラクターに乗っている姿を見せたい」という相手だった。こういう偶然を「お互いの思いがつながった」とか「ご縁で結ばれた人」とか、「腐れ縁」とかいうのだろう。難しく言うと「セレンディピティ」とも言えるが、これについてはかつて『絶こうちょう』で書いたような気がするので、もう少ししてみんなが忘れたころに書きたい。それにしても、こういう嬉しいことがあるから人生は面白い。

☆遠方から訪ねてきてくれた友と田んぼを鋤くドクター。

 

☆一人ずつの写真はなんぼでも撮れるが、二人一緒の写真を撮るのは難しい。道路横の田んぼでタイマー設定がうまく行かず何度も撮り直すおっさん二人。傍から見れば「良い年齢した変なおっさん同士が何してんねん」と通りがかりの変なおっさんから言われても可笑しくない。でも楽しい時間でした。

 

 

 

Dr.25 女子パワー

京都のある私立中学生の冒険指導をやった。ドクター班は男子5名女子8名の13名だった。3年生もいるが2年生の方が人数が多い、この活動のためにつくられたグループだ。はじめ彼らを見た時、リーダー(事前に決められた)は3年男子だし、背の高い3年男子もいるので3年男子中心でかなり難度の高い活動(例えば全員が4mの壁を超えるウォールなど)もできるのではないかと踏んだ。しかし実際やってみると、2年生女子たちのパワーがすごい、2年男子は手先のように使うし「〇〇(呼び捨て)、大きな声出さんと早く行け(その男子は怖くてワーワーわめいていた)」、3年男子には一応敬語は使うが実態は2年男子と同じく彼女らが動かしている「〇〇先輩、手の長さを活かしてあのロープを取ってください」等。改めて女子のパワー(特に集団になった時の)の凄さを感じた。そう言えば前の高校でも今の娘の中学校でもPTAの活動も、大人女子パワーがさく裂している。これまでの人生を振り返っても、やはり生き物は女性というのかメスが強い。生物学的に言っても雄は雌には勝てないようにできているように思う。ドクターなどは既に戦意も喪失している。女性にはこれからも自信をもって昨日の中学女子のように女子パワーを使って活躍してほしい。

☆快晴の中、東条湖を回ってHAP拠点の嬉野台生涯教育センターへ。

 

☆快晴の中、女子パワーがさく裂した課題解決型活動(冒険活動)。遠慮がちで言われたままに動く男子が、自分と照らし合わせて愛おしい。がんばろう男子。

 

 

Dr.24 おっさんのタイプ

退職後、冒険案内人のほかにも二股三股、何股かわからないぐらいの役をしているが、そのうちの一つに八上まちづくり協議会の副会長というのがある。八上というのはドクターの住む地域の小学校区名だ。先日、副会長初の仕事としてこの秋に開催される運動会の実行委員会に出席した。八上地区では今年初めて、小学校と地域の運動会を合同で開催しようということになっている。小学校の児童数の減少や地域運動会の選手集めの大変さとかもあって、合同で開催すればこれまでの半分ほどの競技数で出来るのではないかという目論見が背景にはある。しかし、何せ初めてやることは大変だ。1回目の会合には小学校の先生方、PTA、まちづくり協議会の役員らが参加したが、小学校の先生方を除くとすべておっさん(中にはお爺さんと呼ぶ方が相応しい方も)だ。議論は最初から発熱した。曰く、あるおっさんは「一緒にやるとは誰が決めたのか。これまで地域の運動会を支えてきた人々の意見を聞くべきだ」と言われ、またあるおっさんは「自分は副部長なのに準備会合には呼ばれなかった。何故なのか」と吠えられた。中には「せっかく新しいことをやるのだから、小学生も地域の人も一体となって心に残るものにしたい」と正論をぶつ人もあり、「これまでは地域は集落ごとに7班に分かれて対抗競技をしていたが、今後は赤白の二班がいいのではないか」と具体案を進めようとするおっさんもあり、「これまで地域の運動会に参加しなかった集落がある。その集落の人も子供の運動会には参加するだろうが、その人達をどのように扱おうか」とか心配するおっさん、みなさん熱い思いがあってのことだが、議論が錯綜して収拾がつかない。その時「何せ初めてやることなので、最初からうまく行くはずはない。まずやってみて、それから段々改良して行くようにしてはどうか」と楽観的に納めようとするおっさんもいて、「ひゃーこりゃすごいところに来てしまった。でも、まてよこのおっさん達の生態はブログに書けるのではないか」等と自分勝手なことを考えてニヤニヤしてるドクターのようなおっさんもいる。結局この日は2回目を何時にするかを決めて散会したが、悲観的な人から楽観的な人、感情的な人から冷静な人までいるこの人間模様は前の職場でも見られた。どう折り合いをつけていくのかこれからが楽しみだ。

☆二股三股の役をする中で見つけた心に残る風景。退職後もカメラ片手にバタバタする変なおっさん写す。

 

 

 

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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