Dr.81 事前ワクワク感(7月11日)
退職おっさんにはあまり関係ないが、生徒達や先生方はもうすぐ来る夏休みを前にワクワクしているのではないだろうか。この何かの楽しみを前にしたワクワク感っていいもんだ。心躍るという点においてはひょっとしたら本番よりも上かもしれない。本番はもちろん楽しいが、それは時々刻々終わってしまい、後に次の楽しみがなければ終わった瞬間退屈な時間が始まる。その点事前ワクワク感は本番の何日前からか始まり何時間前まで長く続く。このワクワク感とともに生活する時間は心が弾み元気にあふれている。先日も徳島への一泊旅行を前に2~3日この事前ワクワク感を味わうことができた。以前行ったホテルや食事が良かったので余計にワクワクしてその日まで過ごすことができた。実際にはその日になってみると、前に経験したためか新鮮味がなく思っていたようにスケジュールも進まずそれほど心躍らず終わってしまった。言うほど悪くはなかったが、それよりもその本番(当日)までのワクワクした日々・時間が良かったことに気が付いた。これからもこの事前ワクワク感を活用して日々を機嫌よく生きようと思う。勿論本番の、今その瞬間が大事なのはわかっている。うまく説明できないが、事前ワクワクも上手く使いながら、毎日を上機嫌にコントロールしたい。それが日々を大事に生きるということにつながる。問題は次のワクワクを何にするかだ。次々ワクワク感が訪れるような柔軟で幅の広い生き方を目指したい。
☆前に訪れたお気に入りのホテルで、お気に入りの海辺の道を走った。
☆慣れにより新鮮味は薄れたが、前回にはいなかった鳥や自然との出会いがあった。事前ワクワク感と本番の感度を鈍らせない新鮮で自由な(ついでにお気楽な)生き方を目指すぞ。
Dr.80 トーク会延期(7月10日)
倒木で壊れた猪柵を治す作業に来られた同じ村の若和尚(50代)が、作業の合間に「丹後さん、7月7日に予定されていたトークショウ延期になったんでしょう。何とかしか知らない何とかの世界とか何とかいうやつ」と話しかけられた。何とかが多くて要領を得ないが、村では私が冒険教育を指導していて、冒険の世界ではドクターと呼ばれていることをご存じないので無理もない。この情報は正確には、生涯学習サポート兵庫というNPOなどが中心となって兵庫県三田市にある野外活動施設(神戸三田アウトドアビレッジTEMIL)のオープン記念イベントの一環で「ドクター丹後しか知らない冒険の世界~帰ってきたドクターの巻~」という企画を7月7日に立ててくれていたが、この度の豪雨で延期になったということだ。不完全ではあったが、村の人がSNSか何かで自分の活動を知って、そして話しかけてくださったことを嬉しく思う。それにしてもトーク会というのはタイトルを見て和尚が思われたことだろうが、鋭い。さすがは人生の生死を長年にわたって見てこられた方だけのことはある。実はこの会はドクターがよくやる冒険教育の体験的な指導ではなく、これまでの人生で得たものを映像を入れながら話そうと考えていた。ドクターとしては初の試みをしようとしていたものだった。諸事情によりこのような新たな形にチャレンジしようとしたのだが、それを察知したかのような指摘、流石霊感を持たれた方はあなどれない。ここはやはり霊感・仏師の導きに従っていくしかない。
☆ドクターが指導する体験会はいつもはだいたいこんな感じだが、今後は仏や神や自然に従い変わっていくかもしれない。適当ですけど、楽しみです(自分は)。
Dr.79 自然の凄さ(7月9日)
今回の豪雨で自然の凄さを痛感した。凄さは「恐ろしさ」でもあるけど、(回復の)「たくましさ・恩恵」でもある。プラス面でもマイナス面でも圧倒的パワーがあり、人力の及ばないもの凄さを感じた。所詮人間はこの自然に見守られながら、自然に生かされて生きていくしかないのだという思いを改めて強く感じた。これからはより一層自分の生を自然に任せ自然体で生かされている命を大切に、自分にできることを精一杯やっていこうと思う。それしかできないし、それで十分だとも思う。身の程を知りながら自然とともに生きていきたい。
☆7月7日朝の自宅から見た川があふれて水が田んぼに入る様子。
☆川があふれ水が田んぼを飲み込む近所の様子。
☆一日後の水が引いた様子(前の写真と同じところ)。豪雨の痕跡は残るものの、稲や黒豆は何事もなかったかのようにいつもの景色に戻った。自然の凄さ(怖さと恩恵)を感じる。到底人間には太刀打ちできないし、する必要もない。
Dr.78 コンプレックスを取り除きたい
高校初任研のHAP選択者を指導した時、15人の参加者の一人(某高校教諭)が最後の振り返りで、「今日の活動で自分のコンプレックスだった体の小ささを活かした活動が出来た。自分の高校にもコンプレックスを持った生徒が多いので、自分も少しでも彼らのコンプレックスを取り除く手伝いがしたい」と語ってくれた。他にも思いのこもった言葉がたくさん聞けた。これはいつものドクター流行き当たりばったり出たとこ勝負指導がたまたまうまく行った証だ。帰って妻に「今日の冒険指導はうまくいった。自分は持ってるかもしれない」と言うと、「またそんな調子のよいこと言って、落ち込むことも多いくせに。懲りない人」と軽くあしらわれたが、指導がうまく行くというのは自分のためというより参加者のために嬉しい。天に感謝したい。それにしてもコンプレックスを持つ人は多い。コンプレックスの中身は、勉強・体格・性格・容姿・財産などいろいろだと思うが、コンプレックスもうまく付き合えば武器になる。学力や体格にコンプレックスを持つ先生の方が同じような悩みを持つ生徒の気持ちに寄り添った支援ができる。かくいうドクターも友達が少ないことにコンプレックスを持っているが、だからこそこうして人間関係が大きなテーマの冒険教育の指導に関わっているのかもしれない。
☆それぞれの身体や性格の特性(力持ち・身が軽い・体が柔らかい・失敗してもめげない・声援で盛り上げる等)を生かしてこそ課題解決(全員が糸に触らずに通り抜ける)ができるスパイダーズウェブ。よくできたエレメントだ。盛り上がったのは決してファシリテーターの力ではない。失敗したときにもファシリテーターのせいではなく、エレメントのせいにしてほしい。
☆全員が自分が通った穴の辺りで成功の喜びを表す記念撮影。自分は通ってないくせに一番目立ちたがるドクター。幸いこの性格にコンプレックスは今のところない。
Dr.77 来るものは日日に賑やか(7月5日)
雨のため母親に送ってもらって登校した娘を夕方中学校へ迎えに行った(親ばか)。夕方時間に余裕がある退職者の務めだ(ときつく妻から言われている)。少し時間があったので部活の様子を見ながら校内をぶらついた。本年度中学校のPTA役員をやっているので少しはいろんな機会に中学校を見ておかなければいけないかなという意識も少しはあった。するといろんな中学生があいさつをしてくれる。特に娘と同じ小学校出身の子どもたちはフレンドリーだ。「お久しぶりですね」「〇子ちゃんのお父さんですよね」「中学校ではバレーボール部に入ってます」など笑顔で話しかけてくれる。部活指導が終わった先生も「中学校では一斉下校で、部活終了後速やかに校門を出るよう指導しています」などと向こうから声をかけてくだる。こんなに話しかけられるとは思いもよらなかった。昨日の「去る者は日日に疎し」とは逆の、いわば「来るものは日日に賑やかし」というような嬉しさを感じだ。やはり定年後の今の生活を大事にしていかなければいけないということか。それと、あまり期待していなかったのもよかったのかも。これからも過度な期待は抱かずたんたん丹後と生きていきたい。
☆部活を終えて家路に急ぐ中学生。雨のこの日は親の迎えも多かった。親ばかがドクター家だけでなく良かった。