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Dr.509 誰だか分かりますか(11月18日)

知り合いの息子さんが文化祭の舞台でギターを演奏するというので、久しぶりで初めて校長を勤めたS高校の文化祭に行った。ここの文化祭は地域と共催で行うため、保護者や卒業生以外で地域の人も多数参加される。特に今回は天気も良く大勢の人で駐車場はどこも満杯だった。何とか車をとめて学校に行くと、行き帰りの道中を含めて多くの卒業生や知り合いに声を掛けられ懐かしいひと時を過ごすことができた。子どもを抱いた若い夫婦が「私達が誰だかわかりますか」と声をかけてきた。この二人は在学中から付き合っていて、卒業後すぐに結婚した生徒達で就職先まで覚えているが、名前が咄嗟に出てこない。顔は覚えているけど名前が出てこないというのは、定年後ボケ症状の典型で、ドクターはこれがかなり進行している。他にも牛舎で牛や犬を眺めていて「昔は犬はもっといたのに、少なくなったな」とつぶやくと、「そうですよね、昔は〇〇や△△(犬の名前)などたくさんいましたよね」と話しかけてきた若者がいた。しばらく話していて彼がここの卒業生だというのは分かったが、彼の名前は勿論顔も思い出せない。これは困ったなと思っていると、「僕が合格したとき握手をしてもらいました。入学した時は別の人が校長でしたけど」と言う。それなら顔を覚えていなくても仕方がないかと少し安心した。それに合格発表を見に来た生徒に握手をする校長などそうないから、握手したのがドクターなのは間違いない。そんなこんなで、名前がすぐに出てこなかった卒業生には悪かったが、こちらはかつて自分が関わった生徒たちが元気に成長していて自分のことを覚えていてくれるという嬉しさに浸ることが出来た。ここの学校の校長時代は間違いなく自分の人生のハイライトの一つだったろう。この先ハイライトはもうないかもしれないけど、あるだけありがたい。心配なのは生徒の名前のようにハイライトを忘れてしまわないかと言うことだ。
 ☆もらった文化祭のちらしや学校パンフレットを見て、現役の生徒達の活躍がまた嬉しかった。

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