Dr.289 楽しみ(3月9日)
面白かった仕事を辞めた後は何が楽しみ・生きがいになるだろうか。いろんな人がいろんな言い方で言っているが、その一つには人から頑張ってるねと認められることがある。昨日は娘の中学校の卒業式でPTA会長として祝辞を述べるという久しぶりの表舞台だ。もちろん卒業式の主役は卒業生だが、最近裏方が多かったドクターとしては久しぶりに人前でスピーチをする機会をいただき、面白く感動的なスピーチをして子どもたちや保護者等からさすがと言われたいとがんばった。もちろん内容も自分が一番言いたいことを分かりやすく伝えようとがんばった。しかし言い訳するが6番目のスピーチであり、子どもたちの表情を見ると明らかに退屈感が見えた、ここで現役時代なら咄嗟に別のパーフォーマンスに行くところだが、PTA役員としてはそんな自由もないし期待されている訳ではない。終わってから控室に戻ると知り合いの市会議員から「(校長式辞は慣れられているかもしれないけど)PTA祝辞は慣れられていないんですね」と暗にいま一つであったことを告げられた。妻からはいつものように「今日のどこかのPTA会長祝辞は長くて校長式辞みたいやった」と皮肉られた。他に楽しみは無いものかとその後の流れに従って過ごしていると、JRのある駅で前の学校の卒業生に出会って彼女が前校長を懐かしんでくれ楽しいひと時を過ごせた。そういえばこんばんは高校剣道部の同窓会があり、楽しみだ。このように退職後、人から認められるスピーチも出来なくなった者には過去の楽しかった思い出が楽しみになる。
☆現役退職後の楽しみは過去の思い出とその人たちに出会うこと。これだけでは寂しいような気もするがまた何かみつかるかもしれないと期待したい。


