Dr.2086 谷村さんの思い出(10月9日)
昨日のNHK歌番組で1年前に亡くなった谷村新司さんの特集をやっていた。懐かしい歌を聴きながら、あの時の思い出が蘇ってきた。
あの時というのは、ドクターが神戸の高校で生徒会顧問をしていた30代の頃の話で、生徒会で文化祭のテーマを、「神戸、京都、大阪」に決めた。「これは三都やな。三都と言えば『三都物語』という歌を歌っている谷村新司さんに文化祭に来てもらおう」ということになり、当時の生徒会長が手紙を書いたら、谷村さんから、文化祭の日は予定があって学校には行けないが、その前に大阪でコンサートがあるので、その時に楽屋へ来てくれればお話ししましょうといってくださり、生徒会メンバーと大阪フェスティバルホールへ出かけた。
楽屋でご本人からいろいろとお話を頂き、ビデオメッセージまで撮って文化祭当日に会場で流した。その後コンサート会場に招待され、2階席最前列でコンサートを楽しんでいたら、「最後の曲は2階席に捧げます」と言われて、歌われたのが『三都物語』だった。
「これは私たちのために歌ってくれてるんや」と言って、みんなで大騒ぎして感激したのを今でも鮮明に覚えている。ちなみにドクターは、その時以来、散髪屋さんに谷村さんの写真を持って行って、これと同じ髪型にしてください(少し左側の前髪が長い)と言って、谷村物まねで生徒達に楽屋での話をしたのを思い出す。その時以来、今もその髪型を続けています。30年くらいにはなるかな。
このエピソードでいろんなことを学ばせて頂きました。「人は動機よりも結果が大事」。谷村さんが歌の道に入られたのは「女の子にもてるため」だったと話されたけど、結果的には人々に感動と勇気を与える名曲の数々を提供され、何人もの人々の人生の支えを与えられた。
もう一つは、「人を喜ばせることの大切さ」。最後の『三都物語』を2階席に捧げますという言葉で、どれだけ当時の私たちが喜んだことか。ちょっとした心遣い、一言を添えることがどれだけ大事か、今も大事にしている教えの一つです。
こんなこと、あんなことを思い出させてもらった、昨夜の谷村さん特集でした。「きのう きょう あ~す・・・・」
☆その時の写真がこれです。
