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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.474 飽き力(10月12日)

人間の本性を研究している。研究と言っても関連の本を読んだり、自分を顧みて想像するだけだ。人間代表として自分を考えているが、特異な例かもしれないという懸念はある。しかしその懸念を置いて大胆に一般化すれば、今回の発見は「人間は飽きる」(特にドクターは)ということである。これは他の動物とは異なる性格だと思う。他の動物は同じことでも飽きないで何度でもやっている(犬がブーメランを加えて戻ってくる遊びなど)し、むしろ新奇なことは生存にマイナスの結果をもたらすこともあるので避けて、前からやっている同じ行動を好む。人間だけが同じことを同じようにやっていると飽きて、別の事や別のやり方でやりたくなり、その結果失敗や痛い目に合うこともあるが、思わぬ良い結果や美味しいおもいに当たることもある。人間はこの好奇心のおかげで進化してきたともいえる。ドクターは今回この好奇心と密接な関係にある飽きる性質を、進歩や退屈を打ち破るということで「飽き力」と名付けたい。何でもすぐに飽きる自分の性格を弁護するためでもあるが、飽きるということをマイナスだけにとるのではなく、プラスに考えるということで画期的な発見かもしれないと自画自賛している。この次はこの自画自賛力とりあげよう。ともかく今回の「飽き力」の発表は、全国の飽き性の人から支持が集まるに違いない。
 ☆今回思わずカード会社の懸賞が当たって有馬温泉の宿泊券をゲットしたが、広くてきれいな部屋も金泉・銀泉のお風呂も有馬の景色も二日いたらちょっと飽きてきた。ここが飽きずにさらに自腹で泊っていればお金がいって困るところだった。飽き力を持っていて良かった。

Dr.473 〇〇のにおい(10月10日)

知人の女性と話していると二人連れの男性が道を尋ねてきた。その場所を教えて彼らが行き過ぎた後、二人で「今の絶対警察関係やな」と顔を見合わせた。彼らは警官の服装をしていたわけではないし、自分達は警察のものだとも名乗らなかったが、醸し出す雰囲気と言うのかにおいが「警官のにおい」だった。それから一頻り「におい」の話になって、彼女が言うには警官と先生のにおいは独特ですぐに分かると言う。そしてどちらもあまり好きではないらしい。そこでドクターは恐る恐る「私も先生のにおいする」と尋ねると、彼女は「はい、します。嫌なせんせいのにおいとは違いますけど」とフォローしながらもはっきりと言われたのでショックだった。というのは常々ドクターが思いつく先生はスーツに運動靴だったり、スーツに肩掛けカバンだったりと一般の人があまりしない服装はするし、しゃべり方がえらっそうだったり、協調性がなかったりと言いイメージはないと思っているから、自分は先生と思われないようにフレンドリーで一般常識をわきまえたスタイルで行こうと思っていたし、多くの方からこれまでは「先生らしくないですね」「先生の感じがしません」「それでも先生ですか」とか言われることが多かったので、自分は先生臭のしない良い感じの一般人と密かに自負していたからだ。しかし、鋭い感性の持ち主の彼女だからか、先生を辞めてからも長年の教師生活が醸し出す臭いが醸造されたのか、自分からも先生のにおいがしているというのだ。もちろん先生にも純粋だったり、熱心だったりと言う良いにおいもあるが、悪い意味での先生のにおいは出さないように謙虚さと愛嬌で消臭したい。
 ☆娘の高校で他のPTAの方と一緒に朝のあいさつ運動をやったが、いちいち生徒へ「今日は何の小テスト」「髪の毛濡れてるけど早く拭かないと風邪ひくよ」「急げよ、ここまで来て遅刻したらもったいないよ」とかの声の掛け方に元校長のにおいがすると言われた。そういえば他のPTAの方はこんな話しかけはしない。果たしてこの臭いは好臭か悪臭か。あいさつ運動ののぼり旗持って自撮りすること自体が「絶こうちょうブログ」のにおいがする。

Dr.472 愛嬌(10月9日)

神戸市にあるM高校で指導をさせてもらった。とても人懐っこい生徒達でとても気持ちのよい時間を過ごすことができた。素直な子ども達を前に調子に乗ったドクターはアクティビィティだけでなく、自分の人生を踏まえて教育とは人生とはなどについて熱く語った。頷いて聞いてくれる熱心な聞き手を前に自分の経験を話すのは気持ちが良い。その際持論の「人生を絶好調に送るには学力だけでなく、『上機嫌力』や『にもかかわらず笑顔』が必要です」と、この日はさらに「何かをするのに上等の動機は要らない」等と言わないでもいいことにまで口が滑った。しかし2時間の授業を終わってみると、この学校の生徒たちは「自分が教えてもらった先生にあこがれて教職を目指しています」等と語り、ドクター持論の「教育に一番効くのはあこがれ」というのを実践しており、さらに『ワープスピード』というアクティビィティ中、普通はこの活動では速さにこだわるグループが多いのにこの生徒たちは早さだけでなく「ありがとう」のことばを伝言することに拘るなど、ドクター持論2の「目の前の目標に目を奪われて、本来の目的を見失ってはいけない」もすでに自分たちのものにしていた。指導が終わって担当の先生とお話ししている時に、「これからAIなど人工知能などが発達する社会で人間に大事な力は『愛嬌』である」という説を教わった。これまでの『上機嫌力』に加えて『愛嬌』というすばらしいキーワードを手に入れることが出来てうれしい、講師に行かせていただいて良かった。「自分が学ぶために教師になった」という生徒に話した当時の自分と同じだ。
 ☆『上機嫌力』『愛嬌』ともに素質十分の生徒達と活動して、教えてるようで自分が一番教わったドクター。

Dr.471 セレンディピティ(10月8日)

セレンディピティは幸福な偶然とかいう意味だと思うが、先日ドクターがたまたまある高校を訪問したら、丁度その時ドクターとかつて一緒に勤務したことのある事務長と事務職員の方がドクターの噂話をしていたところだという。話をしていて外を見たらドクターのものらしき車が泊まり、ドクターが玄関の方へ歩いてきたのでびっくりしたらしい。ドクターの話しをしていた時にドクターその人が現れたのを幸運と言うかどうかは疑問だし、その時どんな噂話をしていたのか気になるところだが、それはともかく長い間あってない人の話をしたり思い出したりした時に丁度その人が現れるということは長く生きていると何度か経験する。これをセレンディピティというかどうかは別にして不思議なことだ。このように世の中や人生には科学的には証明できない出来事がある。これをドクターは宇宙の意志、天の意向、神の思し召し、仏のご縁あるいは単純に「流れ」と呼んでいるが、この流れを尊重して謙虚に感謝して生きることは大事だと思っている。何事もすべて自分の力、自分の精と思うのは、上手く行っている時には傲慢、上手く行かない時は意気消沈・自己嫌悪となって、どちらもよろしくない。ここは目の前の結果に一喜一憂せず、今自分の出来ることを精一杯やらせていただく。そこから出て来た結果や人生は喜んで受け入れる。自分は天に生かされている、祝福されていることを信じて。だってこの世に生を受けさせてもらったのだから。
 ☆天候や自然の恵みによって、今年も黒枝豆をお届けできる季節になりました。ドクターも出来ることはやりましたが、この収穫を迎えられたのは大きな流れの賜物だと思います。ありがとうございます。

Dr.470 Good luck(10月7日)

トレーニングで一緒になる市内中学校ALTが何度も自動車運転免許の実技試験で落ちているというから、帰る際にいつもなら「See you,again」(またね)というところを今回は「Good luck」(幸運を祈ってます)とあいさつした。彼は「ありがと ございます」と答えた。そう、ドクターと彼の会話はいつも英語使いたがりのドクターがいい加減な英語で話しかけ、もう何年も日本にいて結構日本語ができる彼が日本語で答えるというパターンが多い。それはともかく、「ここ(丹波篠山)の冬は寒いので車が欲しい」(最初は英語だったがドクターの理解が怪しいと踏んで途中から日本語で言いなおしてくれた)と言う彼に、次回こそきっと合格してほしいが、試験になると緊張してうまく行かないという日本人(ドクター除く)みたいな細やかな神経の持ち主なので心配だ。ドクターは試験や本番に強いというわけではないが、本番に臨むと緊張する余裕もなくドタバタ勢いでやってしまい、結果は神に祈るというタイプだ。そして神のご加護により今日まで何とかやってきたので、間違いなく自分は神と言うのか宇宙と言うのか大きな存在に守られていると信じている。もちろん試験に落ちたこともあるが(校長試験含む)、結果的にはいろんな巡りあわせで結構面白い人生を送らせていただいている。自分が全力でやった後に起こることは、自分はついてるのでその流れに従っていれば大丈夫と信じられれば、ジタバタしなくてもいい。問題は時々「本当に自分はついているのだろうか。このままで大丈夫だろうか」という不安が持ち上がってくることだが、それはそれで仕方がないのでどうしようもない。どうしようもないことはどうしようもないので、あまり考えすぎないで、次の本番に向けてまたドタバタ「えいっや」と取り組むだけだ。
 ☆深まりゆく秋景色を見ながら「自分はついている。ありがとうございます」と一息つくドクター。Good luck だけを頼りに歩んできた人生を振り返る。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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