Dr.1683 忘己利他(7月31日)
「忘己利他」(もうこりた)という仏教用語を知った。瀬戸内寂聴さんの秘書だった瀬尾まなほさんが講演で教えてくれた。自分のことを忘れて、他人のためにということだと思う。なかなか字句の通りにはいかないが、「ご縁を大切に、流れでやる羽目になったことは断らずにやる」というドクター方針も自分の思いや都合を優先させ過ぎず、頼まれたり期待されたりすることをやっていくということで、通じるところがあるのではと大胆にも思っている。
やっていると、生きていると、しんどいことや嫌な場面や言葉にも出会うが、自分のことはさておき、人が喜ぶ(と自分が思う)ことを精一杯やっていく。その結果として、思い通りの結果にならなかったとしても、自分としては良かれと思うことをやるだけだ。
もちろん、冷静な目で自分の言動を振り返ることは必要だが、最終的には自分が「利他」と思うことを、「忘己」の姿勢でやるしかない。
ドクター的には「忘己利他」をそこまで徹底せず、自分も他人も喜ぶみたいな方が良いが、そんな甘い考えではだめで、「忘己利他」を徹底せよとお釈迦様は言っているのだろう。
今後も「自他共喜」でいくのか「忘己利他」でいくのか、研究しながら歩んで行きます。ボチボチですけど。
☆高校ソフトボール大会を応援に行ったら、産業高校と東雲高校の生徒達が自分たちがつくった野菜で、ソフトボールをやっている高校生を応援していました。利他の精神ですね。教え子に学ぶ。