Dr.1370 定年うつ(9月7日)
定年後にうつになる人や、老人性うつになる人の話を聞く。定年までは仕事や子育て等でがむしゃらにやってきた人が定年後に元気を無くしたり、定年後は何とか元気にやって来た人が60代70代のある日急に元気や意欲が無くなることがあるらしい。
気持ちはよくわかる。ドクターとしても紙一重(は少し言い過ぎで紙二重ぐらいか)な感じはある。無二の親友も無くなり、今は何とかやるべきことがあるので、寂しさを長く感じてる暇がないのが救いのような感じで、これがやる事が無くなったら、心の張りも無くなるのではないかと心配だ。
どうしたら最後まで元気に陽気に暮らせるかには非常に関心があり、関係の本なども読んでいるが、結局は自分の答えを見つけなければならい。
日常的には何度も言うように「流れを信頼し、流れに任せて安心して生きる」が生き方の指針になっているし、大体の日はこの考えで元気に過ごせているが、一昨日の夜のように時々隙をついて虚しさが押し寄せる。
この時々が、もっと頻繁になったり、悩みが深くなるのを心配している。身体を動かし、やるべきことを見つけて、続けていくことが大事だと思うが、問題は何がやるべきことかだ。
いろいろ考えるが、なかなか思い当たらない。結局はその時の流れでやるべきことが決まってきたような人生経験を持っているので、これからもやるべきことがやってくるようにも思うが、もしやってこなかったらと不安もあったりする。また弱気癖が頭をよぎる。陽気で元気だったり、弱気で落ち込んだり、バタバタ忙しい。結局バタバタ人生、実際の行動だけでなく、精神的にもバタバタだ。
☆玄関先で人知れず咲く、小さなバラ。愛おしい。バタバタ人生だからこそ、静かで凛と落ち着いた花に惹かれるのだろうか。