Dr.1219 本性(3月16日)
母がデイケア行ってきて「楽しかった、楽しかった」と言っている。「良かったやんか」と言うと、「なんにもせえへんのに(特に仕事もしていないのにという意味)、遊ばしてもらってもったいない」という。
「元気でいてくれるのが一番うれしいから、仕事(畑や庭掃除など自分にできる労働のこと)なんか気にせんでいい」と言っても気になるらしい。
今朝もサンドイッチ持っていったら、「何にもしてないのにこんなもの買ってもらったらもったいない。トースト焼くからもう買わなくていい」という。サンドイッチが高く贅沢品と思っているようだ。
「そんなことは気にしなくていい」と何度言っても変わらない。これが人間の本性というやつだろうか。贅沢はしない、節約節約で暮らしてきて、身に沁みついているのだろう。可哀そうと言うより、ここまで来て(86歳)本性がそう簡単には変わらないと思うので、母の思いを否定するのではなく、思いを尊重しながら快適に生きてほしいと願う。
母だけでなく、誰でも80歳代まで行かなくても、年取るとなかなか本性は変わりにくい。本性は大事にしながら、それを活かす環境に自分を置きたい。環境によって変わる部分も多少はあると思うので、かたくなに本性は変えないとこだわるのでもなく、自然体で変われるところは変えて、変わらないものは変わらないものとして、流れに任せながら自分の本性にあった生き方をしていきましょう。
☆以前撮った、元生徒とのツーショット。現役の頃も今もドクター本性は変わらない。母のことはとやかく言えないか。