Dr.101 やってみないと分からない
この夏の暑さもそうだが、何事も想像するのと現実は違う。定年後の生活もこんなモノとは思いもよらなかった。思いもよらなかったの中身は悪いことばかりではないが、一言でいうと忙しいのと孤独だということだ(これ二言ですけど)。忙しいのは何でも成り行きに任せて引き受けているからで、すべて断ればヒマにはなるのだろうが、それでは何のために生きているのか分からない。孤独の方も自分からいろんなところへ出かけていけば少しは友だちも増えるのだろうが、そういう性格でもないのでしかたがない。現役の頃はしょっちゅう教頭先生やだれやかやからメールや電話が入って、常に着信に気を付けていなければならなかったが、この頃ではフェイスブックのお友達申請ばかりだ。最初はこのシステムが分からなかったので、だれでも承認していたが、よく発信している人の同じような記事ばかり見させられることがわかり、この頃はほってある。これもやってみないと分からないことの一つだ。要するに世の中は、定年後生活も含めてやってみないと分からないことばかりだが、その続きは「やっているうちに分かってくる」だ。忙しいのもその内何とかなるだろうし、孤独もなれればやっかいごとを持ち込む人もいないのでお気楽だ。友達がいないと言っても、これまでお付き合いのある人と時々旧交を温めるのも楽しい。誰にもやってくる定年後の生活、その先駆者として、また悩み多い毎日をいかにお気楽に生きるのかの研究者として、実体験を交えて発信するこのブログが今もそしてこれからもドクターのいきがいであることは間違いない。これはやって見なくてもわかることだ。
☆定年後の昼寝をするのに要るだろうと思って定年前に買ったキャンプ用ベッド。この暑さと忙しさで納屋に眠ったままだ。やってみないと何が要って何が要らないのかも分からない。
☆ドクターに生徒の指導を依頼されたM高校の先生と打ち合わせ。先生は昔にドクターの指導を受けて冒険教育の魅力を感じられたようだが、今のドクターの腕がどこまで落ちているのかはやってみないと分からない。
☆灼熱のアスファルト道路に寝転ぶ村のツバメ達。なぜこんなことをするのかよく分からないまま先輩ツバメの真似をして寝転んでみたものの、半端ない暑さに驚いて、きっとこう思っているはずだ。「(何事も)やってみないと分からない」。
Dr.100 メタボマン
諸事情から子どもの保育園時代を思い出していて、娘が4~5歳だった頃娘のクラスで親子レクレーションの指導をしたことを思い出した。親の足の上に子どもを載せて歩いたり、子どもを持ち上げて親の身体を一周させたりする活動内容は思い出したが、その時自分が何と名乗っていたのかが思い出せなかった。白色の全身タイツを着て「〇〇マン」と言っていたことは思い出したので、「ヤッターマン」(確か白色のつなぎを着たかっこいいー若者でドロン女とか何とかいう悪党をやっつける)かと思っていたが、娘に尋ねると「メタボマン」だったと言う。そして父がそんな恰好をして指導するのがはずかしかったらしい。話が変わるが、ドクターが冒険指導でよく着ているオレンジのTシャツを贈ってくれた友人が、「あれ少し小さかったですね」と申し訳なさそうに言った。彼はよくこのブログを見ていてオレンジTシャツを着たドクターの写真がいつもピチピチで映っているのが気になっていたようだ(これはTシャツのサイズが小さいためでなくドクターの太りすぎが原因であることは明白)。この二つの話から導き出される結論は次の通りだ。①ドクターは昔から太っていて人の前へ出るのが好きだった、②ドクターは昔から家族から恥ずかしがられる存在だった(目立つことはやめるように言い続けてきた妻はなぜか最近「市長選にでたら」とは言っているが)、③最近も太っている、④農作業の時の缶チューハイを止めるかもっと走らなければならない(菓子パンはやめられない)。どれも前から分かっていることだった。
☆娘に撮ってもらった昨日の夕日。この景色を背景に「メタボマン」の思い出が胸に迫ってきた。
☆前に三田西陵高校に勤めていたスマートな青年。とても「メタボマン」にはなれない彼と熱く教育を語れて嬉しかった。
☆すぐに思い立ってジムのランニングマシンに。行動は早いが長続きはしない。
Dr.99 じょそうざい(8月1日)
黒豆畑に除草剤を撒いた。できるだけ農薬の使用は減らしたいと考えているが、日本の農業は草との戦いだ。これで最後にはしたいと思っているが、それには黒豆たちに頑張ってもらって、大きく葉を広げてもらわなくてはならない。葉が大きくなるとその下の雑草に光が届かず豆の勝ちとなるのだ。ただドクター畑の黒豆たちは、この間の台風の風に横倒しになるやつが出る位軟弱だから心配だ。心配な子ほどかわいいので、とりあえずまだ雑草の丈はそれほど伸びていない今のうちに雑草の成長を止めておけば、いかに軟弱なドクター黒豆たちも少しは雑草に太刀打ちできるだろうとと思ってのことだ。ところで除草剤を撒きながら、これまでの人生における「女装」について考えた。今でこそ、修学旅行の学年レクでは定番になっているほどよくみられるが、昔はそれほどでもなかったなと考えながら一筋目の畔間を撒き終えたが、2筋目にかかって思い出した。ドクターが最初に担任をした30年ほど前の土木科でも、文化祭にT君を女装させたことを思い出した。T君は目鼻立ちの整った小柄な生徒だったが特に嫌がらずに女装してくれたように思うし、女装が登場するクラス劇のシナリオを書いたのは自分だったようにも思う。その当時は「こだわった」「してあげる先生」だったのだ。ちなみに今の先生に求める理想は、「柔軟な対応ができる」「してもらう先生」だ。3筋目になって、校長退職最後の年に「男子生徒の女装コンテスト」というテレビの企画を三田西陵高校で引き受けて、男子生徒のイケメンたちがイケ女に変身する様子がテレビで放送されたのを思い出した。当時校長だったドクターも出演したが、その時男子生徒たちのメイクを担当したのがピカ〇という女性言葉でしゃべる中年おじちゃんだったが、この人がなかなか味のある人で男・女の境界を越えていたのを思い出した。多様な人がいろんな生き方をする時代になったものだとか何とか考えている間に作業は終了した。冒険教育家のメインの仕事が百姓という生き方もある時代になった。
☆「除草剤」を撒きながら、「女装」について思いを巡らす男装のドクター。
☆風で倒れるは、虫には食べられるは、軟弱なうちの豆たちの成長が気になる。
☆豆に劣らずドクター田の稲たちも、倒れるは、穂数は少ないは、軟弱で心配だ。どうも作物は育てる人の性格に似るらしい。
Dr.98 成長しなくてよい(7月31日)
今回もネタ元は新聞で恐縮だが、「経済成長」と「経済」と「成長」を一緒に使うから、経済は成長しなくてはならないと無意識のうちに思い込んでしまっている。経済も身長と同じくその人の時期や体質にあったものがよく、いつまでも成長し続けると身が持たない、高齢期の人の身長が縮むように、経済も国が成熟期に入ると縮んだ方が身の丈に合った動きがしやすいというようなお話であった(かなりドクター勝手解釈が入ってますけど)。これを読んで目が覚めた。それまでは自分も日本の経済成長率に一喜一憂し(自分の生活には直接関係ないですけど)、EUやアメリカや中国に比べて日本の成長率がいつも低いのが気になっていたが、少子高齢化が進み成熟期を迎える日本では成長を気にせず、今ある規模でどのような国を作っていくかが大事ということだ。これは自分の生活にも当てはまる。もちろん家計収入経済は減少しているが、そのことだけでなく、定年から残りの寿命はどうみても成長期ではない(体重増加は成長しているが)のだから、この時期にあった生き方をしろということだ。成長ではなく成熟、拡大ではなくコンパクト化をキーワードに。それにしても、やはり新しい知見を得るということは気持ちがいい。あっいけない、また増やす方の肩を持ってしまった。でも大丈夫だ、その十倍のスピードで記憶を減らしている。これで安心して脳内コンパクト化が進められる。
☆廃品回収で家の中は整理されるが、当番で村の廃品を集めて回って軽トラ荷台はいっぱいになった。リサイクル活動は成長か縮小か。
☆そんなことを考えている間に集積場に着き、子どもたちが忙しく分別、積み下ろしに動き回っていた。空になったマイ軽トラは次の運び込み車に場所を譲らなければならず、じっとしてることは許されない。人生も立ち止まることは許されず、流れに任せて動き続ける。学ぶことは多いが、ためないようにしたい。
Dr.97 隠れた効能(7月30日)
ドクターブログアクセス数は、隠れた一部固定ファン(なぜ「隠れた」かと言えば、こんなモノを見ていることが人に知られると恥ずかしいと思うからだ。隠れていないとおっしゃるなら、もっと周りの人に推奨していただきアクセス数を増やしていただきたい)とドクター自身の一日数回にわたる涙ぐましい努力によって支えれれている。それでも毎月平均10人ほど減っている。このままでは50年後には閲覧者はいなくなる。最もそのころにはドクターはブログをやめて別の趣味を始めてるかもしれない。それはともかく、今朝の新聞んで毎日文章を書くということは脳のボケ防止に良いという記事を見つけた。ブログを続けていても、ボケ度は増してるように思うが、これをやっていなければもっと症状が進行していたということか。これは良いことを教えてもらった。もともとボケ防止のために書いているのではないが、そんな隠れた効能があったとは。もしかしたら他のことにも、本来の目的以外の効能(役立つこと)が隠れてるのかもしれない。一日3個の菓子パンや一日中家族以外誰ともしゃべらない生活の隠れた効能が知りたい。
☆巣立った4匹の子ツバメが連れてき友達ツバメ達、軽トラのフロントガラスのカエル、池のアメンボ、こんな者たちにも隠れた効能があるのだろうか。見てるだけで一人ぼっちの寂しさが癒される。それ以外の効能探しは無理にしなくていい。効能は隠れているのがいいのかもしれない。