ささやま冒険教育

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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.406 今日も穏やかな日でありますように(7月26日)

梅雨も明けて夏らしい天気になりつつあるが、定年後生活者の周りではこれと言っていい話があるわけではない。「肘が痛い」「肩が痛い」「整体に行った」等と剣道部同窓仲間がつぶやき、「農協の出資比率増やせませんか、配当金がいいので」「できないことはないですが出資金は簡単には出し入れできませんよ」「じゃあ止めます。何時お金が要るようになるか分かりませんから」とドクターと農協職員の会話。不調や世知辛い話にあふれている中、お盆前に実施予定の小学校同窓会旧姓Fさんが「同窓会に出席するかどうか迷っています。(それはともかく)今日一日が政俊さん(ドクター本名)にとって穏やかな良い日でありますように」というメールをくれた。ホントにそうだ。このメールで目が覚めた(一時的かもしれないが)。われわれ定年生活者にとっては、まず今日と言う一日が穏やかに過ぎることが大事なのだ。放っておいても、親の介護、夫婦の仲、子どもの心配、自身の健康、老後の生活、何時まで働けるのかあるいは働くのか等一筋縄ではいかない難題が押し寄せてくる年代だ。1日が穏やかに無事に過ごせたら大変ラッキーなのだ。それを忘れて若い頃のように心ときめく出来事がないかと期待し、それがないことに不満を募らせる、こんなことでは穏やかな定年後は送れない。Fさんのお陰で定年後生活を上機嫌で生きる大事なヒントを頂いた。後はこのヒントを忘れないようにすることとFさんが今年の同窓会に来てくれるのを祈るだけだ。い・い・いかん。祈るのは「今日が一日穏やかな日でありますように」だけだった。
 ☆変な色気を出さなければ、朝ラン中でも道端の奇麗な花、緑あふれる田園風景、出穂してくれた稲、電線のツバメなど穏やかで美しい景色にあふれている。でもつい色気が。穏やかな定年後生活は遠い。

Dr.405 地域起こし協力隊(7月25日)

地域起こし協力隊の報告会を聞きに行った。丹波篠山市にはかなり以前から毎年数名の若者が各地域に入って地域起こしに活躍している。今回の発表者は獣害対策のために、穫れた鹿や猪を加工する作業場を設けてサラミやソーセージなどの商品を販売しているという。もう一人の人はハーブを育てて、それを使った様々な活動を行っているという。他にも廃校の小学校を使って飲食店をやっている人や地域の子ども達に勉強を教える寺子屋活動をやっている人など多彩だ。協力隊が入った地域はどこも活気づいているという。地域起こしは、「若者」「ばか者」「よそ者」を呼び込めと言われるが、まさに彼らの活躍がこの言葉を実証している。地域外の若者が多い協力隊員は、自分の生活よりも地域の盛り上げに興味を示す、ある意味「ばか者」だ。ドクターの地域にも来てほしいが、彼らと一緒に活動をコーディネートしていく地域の人材がいない。いなければ自分がやれよといわれそうだし、自分のできることは何でも引き受けるのをモットーに実践してきたつもりなので自分がその役をと考えないわけでもないが、人にはそれぞれの役割・得意分野がある。自分で自分の役割を決めるなと人には言っているので悩ましいのだが、自分は活動のカギ・発起人になるようなタイプではないように思うが、ここらあたりが悩ましい。葛藤は続く。
 ☆地域起こし協力隊の若くエネルギー溢れる姿に触れ、自分は地域のために何をするべきか悩みが深まるドクター。一見すると自撮りのことしか考えていないおっさんに見える。

Dr.404 マルチステージ時代へ(7月24日)

自分の講演のヒントに機会があれば他人の講演を聞くようにしている。昨日の講演で講師は時代は人生100年時代へシフトチェンジしており、これまでと違ってこれからはマルチステージを生きなければならないと話された。遅れて行ったのとボーっとしていたので半分以上は理解不能だったが、ステージ(仕事)を変えるという点では、ドクターの定年後は公務員定職生活から冒険指導ふらふら生活へと随分変わった。今後さらにステージを変えて行けということか。講師に言われるまでもなく、ステージを変えるという点ではこれまでもいろいろと変えてきたように思う。初任の頃はバリバリ部活指導、それからワイワイ担任業、おもろい授業摸索期を経て兵庫教育大おっさん学生、活き活き指導主事、なんちゃって教頭からお気楽校長期まで、人生の時期ごとにステージと言うのか主たる業務・関心は変わっていった。これは主として、自身の飽き性と天の意志(その場の成り行きと言う人もあり)によるものだが、もしかしたらマルチステージ時代の先駆だったのかもしれない。ともかくいろんなステージを経験できたのは面白かったし、学びも多かったように思う。この人生経験から行くと、今後も天の意志と成り行きに任せていろんなステージが楽しめそうだ。講師が言いたかったのはマルチステージ時代に備えて早くから次のステージの準備をしろということで、ドクターの成り行きでステージは展開して行くのでそれを楽しめとは随分違うように思うが、ともかく皆さんマルチステージ時代がやってきます。
 ☆講演を聞きながら隠し自撮りするドクター。この歪んだ習慣は最近のステージの特徴だ。

Dr.403 カチット5(7月23日)

大阪のN小学校職員研修をやらせていただいた。「こんなに楽しそうな打ち解けた先生方を見るのは久しぶりです」と教頭先生に言っていただき、担当のY先生や副校長先生も理解のある方でとてもやりやすかった。これまでの経験から講話よりも実技の方が喜んでいただけると思い実技・ゲーム・アクティビィティを中心に行った。というより正直なところ、最近は実技をやりながら自分も一緒に楽しむ形式を好むようになってきたドクターはこんな形でしか研修指導ができなくなってきている。今回のテーマは集団作り・仲間に入れない子供をどうするのかがテーマだったが、実際にやったのはリレー形式で似顔絵を書いたり、じゃんけんゲームだったり、連想ゲームだったり、外見の変化を当てるゲームだったりで、どうしてこんなことがテーマと関係があるのかと突っ込まれなくて良かった。そんな中で急に「みなさんは子ども達にどんな力をつけたいですか、5つ書いてください」という『カチット5』という真面目な活動をやった。「人を思いやる力」「自他を大切にする心」「世界に羽ばたく力」「腕力」「ユーモア」など、各先生の思いがこもった独自性あふれるコメントが一杯出て来た。それを4~5人のグループで3つにまとめる過程で議論(言い争いを含む)が置き、このように議論は集団を分け、さっきまでのゲームのようにみんなでワイワイやる活動は一体感を生むということを体感してもらおうと入れたアクティビィティだったが、この『カチット5』(子どもたちにつけたい力は)は興味深く、これだけでも1時間位やる価値はあった。議論と活動の違いを体感してもらうための「刺身のツマ」的に使ったのは申し訳なかったと反省した。これからはこの『カチット5(別に6でも10でも良い)』をもっと大切に扱おう、ごめんなさい『カチット5』、そしてこんな形で『カチット5』をやらせてしまったN小学校の先生方。でも体験の学びは授業の学びとは違って、体験者が自由に自分の気付き(学び)を得るところがポイントなので、今回のような形でも何かをつかんでいただけたかもしれない。どうですこの立ち直りの早さ。失敗に落ち込まないで直ぐに立ち直るお気楽さも集団で生きて行く上では大事なことです。これを伝えたかったのが『カチット5』をあんなふうにやった真意です、なんちゃって。
 ☆和気あいあいと時に真剣にドクター思い付きゲームや『カチット5』に取り組む大阪府N小学校の先生方。楽しい機会(特に指導者は)を与えてくださりありがとうございました。

Dr.402 定年後は難しい(7月22日)

このブログでは冒険指導を通じて感じたグループの作り方や自らを実験台にした定年後生活の充実した生き方等について発信しているが、昨日の農作業中に出会った幼馴染同級生の言葉から改めて「定年後を充実して生きるのは難しい」と思った。彼は定年まで地元企業でバリバリ働き。定年後は再雇用せず、やりたかった家業の農業をしている。当初は念願の農業に専念できると活き活きしていたように思うが、昨日は「やっぱり働き口がある間はその仕事をしながら百姓をする方がいい。農業に専念したからと言ってそれに比例して収量が上がるわけでもないし。辞めろと言われるまでは自分から辞めるとは言わない方がいい」といろんな副業をしながら百姓をするドクターに話してくれた。またフルタイム再雇用で働いている別の幼馴染同級生は以前、「今は倉庫番のような仕事で一日中誰とも話さない日もある。海外も含めて一年の半分ほどは出張で営業の第一線としてバリバリ働いていたころが懐かしい。辞めて一年くらいはまだ後輩から営業のやり方について尋ねられることもあったが、この頃では誰からも何の連絡もなくうつ病になりかけた」と話してくれたことがある。こうなると依然と全く同じ仕事をする再雇用を除いて(こういう人は少ないように思うが)、フルタイム再雇用も組織で働くのはリタイアして自分のやりたかったことに専念する生活もどちらも難しい課題があることが分かった。ここはドクターのようにフルタイムでない仕事で固定給は頂きながら、もともと好きだった生きがいやりがいのある冒険指導の仕事をちょくちょくやるという、現実的経済的要請も考慮したやりたい仕事従事派が良いような気もするが。これにはこれで課題もあり、もう少しやってみないとこれが一番とは簡単には言えない。定年後生活充実の旅は続く。
 ☆トマトをかじりながら2番目か3番目にやりがいのある百姓仕事に向かうドクター。笑顔は笑顔だが内心には悩みも抱えての身体を張った試行実験中だ。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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