Dr.819 やっぱり読書(11月19日)
面白い本を手に入れた。老化は誰にでもやってくるものと思っていたが、そうではなくて病気のようなもので、ある程度避けることが出来ると書いてある。老化を避けるのは①時々断食をする(月に何回かでも良いし、一日に何回かでも良いので空腹を感じる時間をつくる)、②運動をする、③寒さの中に身をさらす、④肉を減らして野菜中心の食事にする、⑤サウナに入る等で、これまでも部分的には知っていたが、この本はその根本的な理由も含めて丁寧に書かれており大変興味深かった。遺伝的な要素もあるが、ここに書かれているようなことを実践していけば、病なく老いない世界へ入れるという。日本や世界でも長寿の地域(食生活や行動様式等)があったり、この間出会ったNさんのように90歳代後半でも全く老いを感じない方もおられることを考えると、この本に書かれていることにも納得できる。テーマが自分の好みに合っていたからかもしれないが、やっぱり読書は面白い。読書自体がドクターにとっては定年後生活の重要な柱となることを改めて感じた。これまではどちらかというと、運動(百姓仕事を含む)で汗を流して美味しく晩酌を頂きすぐに寝る生活だったが、今日からはそこに読書も絡めていきたい。特に若々しく生きるや定年後の充実をテーマにした本には関心がある。
☆農作業で汗を流してからの読書で「病なく老いなき世界を生きる」ヒントを得たが、本の中には紫外線や放射線をあびるのはよくないとも書かれていた。何事も完璧にはできないし、完璧にやって自分だけいつまでも死なないというのが幸せかどうかも考えなくてはならない。死ぬまでは元気で生きたい。


Dr.818 現場の力(11月8日)
ドクターが属する丹波篠山市議会の会派で今田地区の現地調査を行った。退職後に新たなグランピング(豪華なキャンプ)施設をオープンされたオーナー、雨にもかかわらず沢山の人が訪れていた陶芸施設、地元で獣害等と戦いながら意欲的な農業を展開される大型農家、隠れ家的なお店で美味しい料理を提供されるご夫婦など魅力的な人々とその現場で出会った。現場には魅力も課題も詰まっており、改めて現場を訪れることの大切さを感じた。やっぱり「事件は現場で起きている」っていう実感だ。現場を見ることなしに、市政を論じても始まらない。これからも出来る限り現場を見て行きたい、邪魔にならないように注意しながら。
☆ グランピングの施設や大型農家の仕事場などの現場を訪問視察させて頂いた。陶芸施設では教え子にも会うことが出来た。そういえば現役時代も「事件は現場で起きている」と思っていた。





Dr.817 (続)世の中は広い(11月7日)
前回に引き続き「世の中は広い(まだまだ自分が知らない凄い人がいる)」のテーマで書きます。今回はとても97歳には見えない、お元気でかくしゃくとされているNさんについてです。先般自費出版されたご自身の半世紀を綴られたご本を頂いたお礼にご自宅に伺った。初めての訪問だったが著書に書かれていたご住所を頼りにたどり着いた。外出(しかもお車で)前ではあったが、運よくご自宅に入れて頂き、少しの間お話が出来た。Nさんと関りがあったのはドクターが兵庫教育大学の大学院に行っていた頃だから、今からかれこれ30年ほど前になるが、お会いするとその頃と少しも変わらない風貌で驚いた。ドクターの知る男性の年の取り方は、60~70代はそこそこ元気だが、80頃になると衰えが出ていろんな役からも退き、80代前半でお亡くなりになるか、生き延びても施設入所か通所でひっそりと暮らし、地域ではほとんど姿を見なくなり、90前後に訃報が届く。稀に90代後半まで生き延びられる方もあるが、どうしておられるのかほとんど家族以外は分からない、とまあこんな感じだったが、Nさんはどう見ても70代か80代、ドクターが古文書教室でお会いしていた60代後半と言っても通用しそうだった。こんな90代後半がおられるとは本当に驚きというか嬉しい衝撃だった。もちろん誰もがこう生きられるわけではないが、上手く行けば90代後半まで定年直後と変わらない感じで生きられる可能性があるということだ。Nさんは元気の秘訣を①食事、②睡眠、③感謝の他に、④過去(の嫌なこと)は忘れてこだわらないことを挙げられた。なかなか難しいが、しっかりと覚えておいて実践したい。折角の知見だが年齢とともに進む物忘れでいつまで覚えていられるかが心配だが、心配事は忘れるのが長生きの秘訣ということだから心強く歩んで行きたい。
☆どうです、とても97歳には見えない肌艶、手前の人のことではありません。

Dr.816 世の中は広い(11月6日)
サウナが好きで時々行くが、サウナ室で見るおっさんの一挙手一投足にその人の本性が垣間見える。多くは自己中心派で、そういう人は自分が座る前にマットを裏返しにしたり(前の人の尻汗を嫌がって)、大きく股を開いて周りに他の人が座りにくくしたり、タオルをその場で絞る(サウナ室に入る前にやっといてよ)等の振る舞いをする。ミストサウナでは出る前に自分が座っていたところに手桶で水を撒いて奇麗にするのがエチケットだが、中には人が信用できないのか自分が座る前に水を撒いて自分の座る場所を清めてから座る人がいる。いろんな人の振る舞いを見ながら、自分は周りの人に嫌な思いをさせないように大人しく発汗に勤めていたドクターだったが、先日「世の中は広い(こんな人がいたのか)」というシーンを目撃した。その人はミストサウナに入ってくると、手桶ではなくホースでたっぷり水を撒いた。よっぽど奇麗好きな人かと見ていると、何とその人は自分が水を撒いて奇麗にしたところではない場所に座られた。ドクターが勇気を出して「あの~、すいません。何故、水で奇麗にしたところではない所に座られたのですか(何のために水を撒いたのですか)」と聞いてみると、「水を撒くのと、自分が座る位置とは関係ないんです。すみません(不信を抱かせてという意味らしい)」と言われる。「こちらこそ、すみません(知らない人に勝手に話しかけて、しかも相手に謝らせてしまいの意味)」と言ってから、これまで自分の座る場所を奇麗にする人は随分見たが、自分が座る座らないに関係なく奇麗にしたいからするという奇特な人は見たことがなかった。「世の中は広い(捨てたもんではない)」という暖かい思いで温泉施設を後にした。
☆お花の飾ってある温泉施設で、世の中の広さに触れ暖かい思いに満たされたドクター。単にサウナに入って身体が温まっただけではない。


Dr.815 注意される指導者(11月5日)
HAP(ひょうご冒険教育 於嬉野台生涯教育センター)で西脇市の中学生を指導した。長縄跳びを使った活動でグループ全員でドクターの出したお題(間を空けずに全員が跳ぶ等)を解決する跳び方をするというチャレンジで、ドクターは縄の回し役をやったが、生徒達から「ドクター、(縄の回し方が)早~い」と何度も注意された。ドクターとしては、何とか子ども達に課題を達成してほしいと、気合を入れて回したが、それが縄の回しを早くして意図とは反対に跳びにくさにつながったようだ。注意をされて一時はゆっくり回すが、しばらくするとついまた熱中して早くなる。そんなこんなで、その後もいろいろと突っ込まれる指導者になったし(もちろん安全面では毅然と指導した、と思う)、振り返りでは、なかなか意見が出ず気まずい雰囲気で困っているドクターを察して、最後の方は全員が手を挙げ発言し助けてくれた。参加者から同情され、助けられる指導者(冒険教育ファシリテーター)、情けない気もするが、ちょっと無理して言うなら、これが指導者(教育者)の理想の形だと思っている。学校などでは、指導者(先生)が上から目線で注意し指導することが多いが、これは「してあげる教育」につながるもので子どもの成長を促すという点では教育効果は弱い。その点「してもらう教育」は、子どもの自主性や主体性、自己肯定感等を伸ばすことに繋がる。「注意される指導者」も同様の趣旨から、強権的な「注意する指導者」よりも、参加者の成長を促すという点において優れている。いろんな力が衰え、自然と子どもたちが注意しやすい老年期の指導者ドクターは理想の指導者に近づいている、と思いたい。
☆子どもたちとの笑顔の写真を載せたかったが、以前に勝手に写真を撮って学校から注意されたことがあるのでそれはやめて、何の関係もない紅葉写真。これまでの学びを活かした指導者としても成長している、か。



