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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.460 それぞれの生き方(9月26日)

定年後(定年前の方にも参考になるかも)生活研究者のドクターが数ある定年後生活充実の本やブログを見ていると、何歳にしろ週5日~6日のフルタイム勤務を終えてからの生活で勧めているのは、趣味やボランティアなどの活動に打ち込む生活や自営業など生涯現役で働くことなどが多い。週3日程度パートタイムでお金がもらえる仕事をすることには否定的ではないが、その時給が安くその職務内容が誰でもできるような安易なものの場合は、「60歳や65歳まで一生懸命それなりの仕事をしてきてそれなりの貯えもあるのに、何故それ以降にそんな仕事をして貴重な人生の時間を浪費するのか。これからは自分の好きなことをして過ごせばいいのだ」というような論調があって気になる。人にはそれぞれの事情・考え方・生き方があって、一般的に多くの人から見てよさそうな生き方でなくても、その人がそれで良いと思ってやっている生き方を否定するのは如何なものだろうか。他人がうらやむような生きたをしようと、多くの人がしょうもないという生き方をしようと、寿命が来れば人生は終わり、やがては忘れ去られる。どの人生にも貴賤はない。他人がとやかくいう必要はない。一番大事なのは本人が満足かどうか、幸せかどうかだ。もっと突き詰めて言えば本人の満足感や幸福感さへ、大宇宙の流れから言うと大きな問題ではないのかもしれない。何か投げやりな意見のようだが、そう考えた方が肩に力が入らず楽に生きられるように思う。これまでの研究からそういう結論に達したが、ドクターの研究とて大したことではない。
 ☆人はいろいろ思うけど、そんなことには関係なく植物は咲くころには咲き、枯れるころには枯れる。雲は何も考えず悠然とそこに現れ姿を変えていく。人生の奥は深い(丹吉師曰く)

Dr.459 比べたがる理由(9月25日)

人間は誰も多かれ少なかれ他人が気になる。その理由を調べてみた。一説によると、群れで暮らす動物の最大関心事は自分の子孫(遺伝子)が遺せるかどうか。そのためにはオスもメスも常に群れの中での自分の順位を気にする。順位が上だと安心し、人間だと優越感を感じ幸せを感じる。反対に下位だと不安になり劣等感を感じるらしい。この説でいくと、人も含めて群れで暮らす動物は絶えずその集団の中での相対的位置づけが気になり、他と比べて少しでも上位に行こうと企むことになる。これは分かりやすく、絶えず上位者を見て自分がそれを超えられるようにがんばるという競争心と言うのか負けず嫌い魂が人間の本性として備わっていることが納得できる。ただこれは繁殖期までの若者には当てはまるだろうが、繁殖期を過ぎた(今でいうなら定年後の)個体にはどうだろうか。老年個体が成年個体に勝てるはずもないし、勝てなくて悶々したり、群れ(集団)の中に争いや問題の種を持ち込むこと自体が要らないことではないか。定年後になっても人間の本性である他人と比べたがる傾向が無くならないとすれば、ここはやはりドクターが昨日提唱したように、自分より上と比べるのでなく下と比べて、今の置かれた位置で安心して心穏やかに暮らすのが幸せではないだろうか。本当は他人と比べない生き方が出来れば一番いいだろうが、それが難しい場合(人)にはありの処世術だと思うが、昨日知り合いに「下を向いて生きよう」はどうですかと勧めたら、怪訝な顔をされた。やはり「下を向いて生きよう」は一般受けはしないようだ。人と比べたがる本性を持った多くの人にも支持される生きたかを探りたい。
 ☆この植物のように他と比べないで共生できればいいのだが。

Dr.458 具体策がいる(9月24日)

定年後も含めて幸せに暮らすためには、生きがいを持て、人と比べるな、自分の恵まれたところに目を向けよ、プラス思考で行こう等といわれることが多く、それはそれで一理あるとは思うが、問題はそうしたくてもできない時どうするのかという具体策がいるということだ。具体策がなければ絵に描いた餅、理屈だけでは幸せになれない。そこでドクター講演では、生き方に迷いが生じた時には「死んでしまったかもしれない体験を思い出そう」、経済的な不安が襲ってきた時には「辞めてしまわなければならなかったかもしれないことを思い出そう」と呼びかけている。病気や事故などで死んでたかもしれないのだから、今がきつくてもまだ生きてるだけまし(生きてるだけで上出来)と思えば焦りが収まり、現職時同僚だった校長でも自分や部下の失敗で辞めていった人が何人もいる中、一倍無防備なドクターなど探そうと思えば辞める理由には事欠かずたまたま定年まで表に出なかっただけとも言える自分が、定年まで給料をもらい退職金も頂けたわけだから、将来経済的にいくら不安でも途中で辞めていたよりはましと考えれば少しは落ち着く。こうした具体的不安打開策は自分でみつけるしかないが、他人の物は参考になる。今日はさらに本で知った「下を向いて生きよ」をお教えしたい。他人と比べるなと言っても人間は比べたがる生き物なので、それなら自分よりも恵まれた人ではなくて自分よりもきつい人生を歩んでいる人を見て生きましょうということだ。「下を向いて生きよ」には抵抗感を持つ人もあろうが、自分の人生がどうしてもしんどい時には役立つかもしれない。著者は下を向いて自分の恵まれている所に気付けと言っている訳で、下の人を見下せと言っている訳ではないので、「下を向いて生きる」のはありかもしれない。
 ☆今朝ランニング中に見かけた美しい朝雲。幸せへの具体策のもう一つとして、「毎日、今日ハッピーだと思うことを10個あげる」というのもある。自分に合った具体策を試してほしい。

Dr.457 やってみなくちゃ分からない(9月23日)

昨日は難しい天気の中朝早くから一日中地域のスポーツフェスティバルに参加した。このフェスティバルは地域と小学校合同で開催して2回目になる。ドクターはまち協の副会長として事前の実行委員会やら少数者による検討会やら何やらに関わって来た。昨日早朝に集まってグランド状態や天気予報を見ながら実施を決定する場にも立ち会った。市内の小学校の中には運動会を延期したところもある中の難しい決断だったが、午前中は何とか行けそうで午後からは雨で続行は難しいかもしれないが、行けるところまで行こう。小学校の演技を優先して地域や合同の種目は後に回してやろうということで実施した。途中、雨のための中断や小雨が降る中での綱引きなどいろいろあったけれど、結果としては全ての種目が実施でき、閉会時間も予定より30分ぐらいの遅れで収まった。1回目の反省を生かした改善策も上手く行き、子ども達と地域の人の交流も随所に見られ、ドクターが閉会式で叫んだように地域の底力、地域の結束力を実感する運動会だった。これが雨で延期していたり、実施はしたものの中断に追いやられたりしていれば満足感は随分下がっていたことだろう。台風が近づく中で、天気予報で午後雨が濃厚な中で最後まで実施できたのは幸運だったが、その幸運をつかめたのは「(雨で中断のリスクはあるけど)やってみなくちゃわからない」と実施した決断だった。これは人生における他の決断にも応用できるのではないだろうか。いろいろ迷うことに出くわした時、「やってみなくちゃ分からない」と一歩踏み出そうと思う。
 ☆いつ雨が降り出すか分からない天候の中、グランドの水抜きから始めて、入場行進から最後の片付けまで、第2回小学校・地域合同運動会が何とか土砂降りにならないうちに実施できた。「何事もやってみないと分からない」好例だ。

Dr.456 デッドリフト(9月21日)

スポーツセンターのトレーニング室でかつての教え子に出会った。20代の彼は地元企業に就職し、時々トレーニング室で出会う。彼が昨日歓声を上げていたのが、デッドリフト(床に置いたバーベルをただ腰まで持ち上げる運動)で145㎏を上げた時だった。これまで何度か挑戦して、もう少しで残念していたらしい。昨日はコンディションが良く、先輩も見守る中で145㎏が上げられたということで、ものすごく喜んでいた。ドクターは自分がいた学校で学び、卒業後も地元企業で頑張っている彼と時々ジムで言葉を交わすのを楽しみにしているが、正直145㎏がどれほどすごいのか、バーベルが上がって何故これほど喜ぶのかは理解できない。でも、彼がトレーニングに打ち込んでいて、自分の打ち込む世界で自分の満足できる成果が出せたので喜んでいるのは分かる。誰にも自分の大切にしている世界があり、その世界で満足できる成果が出た時嬉しいのは分かるし、そういう世界を持っていることが生きる励みになるので大事なことだということもよく分かる。そんな世界を持っている人は幸せだ。妻は関東にいる息子の小汚い下宿に泊まりに行くのが楽しみらしいし、歴史好きは暑い日でも急な山道を登って山城跡を巡るのが楽しみらしい。今回のレッドリフトと同じく他の人には分からない世界だ。他の人には分からなくても、自分が楽しみにする世界、打ち込む世界がある人は良い。問題はドクターのように特にそれほど打ち込む世界がなかったり、束の間あったと思っても直ぐに飽きてしまう人だが、これもドクターの言うように打ち込む世界は無理に探さなくても成り行きで見つかるものだと鷹揚に構えているのが良い。見つからなかったとしても、それはそれで生きていける。
 ☆市民文化祭の書道展示。書道の世界で生きている人には奥が深い世界だと思う。市民文化祭では他にも華道に茶道に絵画・写真・編み物・陶芸などいろんな打ち込む世界が揃っているが、ドクターの打ち込む世界はまだ模索中だ。嫌な予感がするのだが、もしかしたら人生の打ち込む世界を探すのがドクターの生きがいかもしれない。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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