Dr.278 趣味(2月24日)
丹波市の2020年NHK大河ドラマ『麒麟が来る』(明智光秀の生涯を描く)関連の行事を勧める団体のお勧めで、丹波市と篠山市の境にある三尾山という500数十メートルの山へ登ってきた。篠山市の『麒麟が来る』委員会の長をさせてもらっている関係で参加させていただいたが、今回の催しは歴史を辿るというより完全な登山にちょこっと歴史の味付けを加えた感じだった。集まった方々は歴史好きもおられたとは思うがベースは登山を趣味とされる皆さんとお見受けした。お年はドクターと同年代以上の方々が多かったと思われたが、みなさん山登りを趣味とされる方とあって、登山の装備も体力も大したものだった。歴史も登山も趣味でなく、体力の衰えがあるドクターとしては、三つの頂上を登ったり下りたりする今回の登山はなかなか厳しいものだった。楽しくなかったわけではないが(頂上の見晴らし、道中の会話、一緒に上ったメンバーの中にいた若い女性と言葉を交わせたこと、一日がつぶれ何をしようかと迷わなかったこと等)、やはり登山が好きな人にはかなわないと思った。何事も趣味の人にはその道ではかなわない。というより、趣味の人はその道で人と競おうと思っていない。その趣味を楽しんでおられるだけだ。ここでまた一つ定年後充実策が見つかった。自分が楽しめる趣味を持つこと。問題は趣味の無い人がどうやって趣味を見つけることができるかだが、ドクターの前趣味であった「狂言」、今趣味になりつつある「トレーニング」の場合のようにいろんな成り行きで気が付いたらそれが趣味になっていたということがあるから大丈夫だ。そんなに気張らなく日々を過ごしていれば良い。ひょっとしたらドクターにとってこのブログ書きは趣味になりつつあるのかもしれない。成り行きに任せて大丈夫だ。
☆登山を趣味とする人たちと一緒に参加した別に登山趣味ではないドクター。やはり趣味の活動に参加するのが良い。でも趣味以外でも結構楽しめる。
Dr.277 老いも若きも(2月23日)
市役所で地元就職応援委員会の打ち合わせをした。担当の若い(ドクターから見れば)市職員は真面目で熱心で性格も良く話していても気持ちがいいし、何とか篠山を盛り上げようという意欲も感じる。今後形になっていく具体的な施策がたのしみだ。この人たちがいれば市の将来も安心だと若きを心強く思いながら市役所を出ると、丹後の宮津から来たとおっしゃるご老人(ドクターから見れば)が「フィールドステーション」どこですかと尋ねられるので、「近くですからご案内します。ちなみに私の名前は丹後です」と言って一緒に行った。丹後の宮津から来たご老人と丹波篠山に住む丹後というおっさんがいろいろ話していると、そのご老人が①能面を掘る、②不耕起自然農法で野菜を作っている、③ミツバチも飼っている、④フェイスブックをやっている、⑤丹後から篠山まで軽トラで来られたことなどが分かった。老いも元気だ。その後篠山中学校でPTAの会合に参加した折、若い体育の先生とお話ししたが、意欲的に部活動もやっておられる様子で頼もしい。中年(失礼な言い方ですみません)のPTA役員の皆様もお忙しい中子どもたちのために活動に取り組む姿は素晴らしい。こう考えて見ると老いも若きも中年もみんな意欲的で魅力的な人が多い。定年後生活充実の秘訣その8(適当ですけど)、老いも若きも中年もあらゆる年代の人と話をする。また一つ秘訣が増えた。
☆丹後の宮津から来られたご老人のエネルギーに触発を受ける丹波の丹後
☆ドクター机上のポットにも老いと若きが共存している。
☆やや老いドクターが走っていると地域の老いがご自分で作られたJA販売所で売るお餅をくださった。老いの力はすごい。
Dr.276 話しかける(2月22日)
この間居酒屋のカウンター席で隣になった人(50代男性)に話しかけた。「この店にはよく来るんですか」「前から気になってたんですけど入るのは今日が初めてです」「私はしょっちゅうは来ないですけど来店歴は長いですよ」「この店は何がおいしいですか」「ここはおでんの店ですよ。夏でもおでんです」「よく飲まれるようですけど身体には気を付けてください」「い い 医者ですか」と話は続き、聞いてみるとこの方は昨年お父様を亡くされ、もっと早くに検診を受けていれば良かったと悔やまれていて、美味しいおでんのネタを教えたドクターに親近感をもたれ早期定期検診を勧めてくれたようだ。その後も定年後の過ごし方や篠山市の話題などで楽しいちょっとした時間を過ごした。このところ運転免許違反者講習や退職校長仲間飲み会に半強制参加させられた若手女子など初めて会った人と話をする機会が続いている。馴染みの人との会話もいいが、このような初めての人との話も結構楽しいことが分かった。定年後定職場がない人の楽しみの一つに初めての人との軽い会話を加えたい。これもなかなかいいのだが、そのためにはいろんな機会に知らない人にもこちらから話しかける勇気と言うのか癖が必要だ。それとこの人は話しかけても大丈夫だという人を見る力も要る。でもそんなに難しく考えないでも、話しかけやすい人は大体雰囲気で分かり、時には向こうから話しかけてきたりする。こちらも話しやすいお調子者というのが相手にもすぐに分かるのだろう。
☆神戸の夜景と隙があれば自撮りしたがるドクター。電車の駅内に貼ってあったミスワールドポスター。こんな写真を駅で撮ってると「話しかけやすい人」というよりは「危ない人」と相手はすぐわかるだろう。
Dr.275 出来事を楽しむ(2月20日)
このドクターブログを初めて見る人のために断っておくのだが、この『ドクターのお気楽な毎日』というブログは、放っておくと無味乾燥なものになる定年後のおっさんの生活(おばはんの場合は家事があったり女性群れ力を発揮して結構退屈しない毎日を送っておられる方が多いように見受けられる)を活き活きとお気楽に過ごすにはどうすれば良いか(どういう風に考えれば感謝と上機嫌の心持が持てるか)を自分を実験台にのたうちまわりながらつかんだヒントを惜しげもなく紹介するというコンセプトで出来ている。決して元来ネアカのお気楽な男が余裕で書いているモノではない。ドクターとしてはSNSの巷にあふれる景気の良い話(どこそこに行っただの、だれだれと会っただのの、何々で成功しただのの類)はそれを見る人に元気を与えないと思っている。それよりこんな失敗をしただの、こんな痛い目にあっただのの話の方が落ち込んでいる人には自分と同じくあるいは自分以上に苦しんでいる人もいるのだ、自分はまだ恵まれている方なのでこんなことでくじけずがんばらなければと奮起を与えるのではないかと考えている。自分の器の小ささを暴露するようで恥ずかしいが、少なくともそんな自虐的な辛い話がもう少しブログやフェイスブック等に載っても良いのではなかろうか。
そんなことで率先垂範してドクターが陥った辛い話を意識的に紹介しているが、今回はスピード違反で免許停止になって違反者講習会を受けてきたという話だ。講習を受けて試験の成績が良ければ免停期間は短縮されるのだが、久しぶりの授業(講義)、緊張感のあるテスト受験など結構面白かった。そしてそこで人の良い若社長や免停常習の映像編集者などと知り合いになり打ち解けたお話ができて楽しかった。定年後おっさんには何より今日することがないというのが良くないが、強制的であるとしても今日することが出来、今日用があるというのは良かった。
生きていると出会う数々の出来事は元来はプラスでもマイナスでもなく淡々と原因と結果の法則で起こっている(今回であればスピードを出し過ぎていてそこにパトカーがいたので捕まり免停講習を受けなければならなくなった)だけである。それをプラスやマイナスに解釈するのはその人自身に掛かっている(今回の場合であれば、多くの人は「ちきしょう、何で自分だけがつかまるんだ。罰金や講習でお金や時間がとられる」とマイナスに考えるだろうが、ドクターは「違反にはなったが事故で誰かを傷つけなくてよかった。講習も面白かったし役に立つことも学べた。暇つぶしにもなったし普通なら出会わないような職種の人とも話が出来て面白かった」とプラスに考えた。これからも生きているとやってくるであろういろんな出来事を楽しく解釈してお気楽に生きたい。でも出来るなら無理にプラスに考えなくても良い出来事に多く出会いたいなあ(あっしまった本音が出ちまったか)。
☆篠山市のまちづくり協議会の研修会参加という出来事。時間がとられるからマイナスなのか、市内各地に住み着いて活躍する若者の話が聞けて元気がもらえたからプラスなのか。
☆田舎に住んでいるという(出来)事。不便で刺激がないからマイナスなのか、自然がきれいでゆったりしてるからプラスなのか。
☆本年度PTA役員にあたってしまったという出来事。いろんな会合に出なければならないからマイナスなのか、いろんな人に出会えるからプラスなのか。PTA仲間が営まれている素敵なお店で。PTAやってなかったら訪れることはまずなかっただろう。PTAやってて良かった。
☆今回のブログが長文だという出来事。「こんな長い、しかも内容の無いものを読まされてしまった」とマイナスに考えるのか、「ここんとこブログが休みの日もあったのでドクターの体調でも悪いのかと心配したけど、免停にもへこたれず元気なようで安心した。これでもう何日分かを読まされたのでこれからも時々更新がない日があっても心配しなくても良いか」とプラスに考えるかはあなた次第だ。出来れば後者でお願いします。
Dr.274 道連れ(2月18日)
急用で関東まで片道500Km7時間の車の旅に妻と息子と3人で行った。車の運転は好きなのでほとんど一人で(途中一回妻と交代)運転しても苦にならなかったが、それなら今度は一人で7時間をドライブせよと言われたら行ける自信はない。長距離トラックの運転をされている方など仕事は別として、やはり普通の旅は道連れがいた方が良い。途中車窓から見える景色や地名、日ごろ考えていることや昔のエピソードなどとりとめのないことをべらべらしゃべりながら目的地まで行くことができた。帰りも同様にとりとめのないことをしゃべりながら帰ってきた。今回のような車の旅はもちろん、人生の旅も一緒に旅する道連れがあると良いなと感じた。そうは言っても一人旅をしなければならない時もあれば、気の合わない人との旅や気がかり(ブログ更新が滞る等)を持ちながらの旅、目的のない旅などいろんな旅もあるだろう。出来れば気の合う人との道連れ旅が良いが、どんな旅にも楽しみを見つける柔らかさを持ちながら、人生後半の旅を続けたい。定年後の味気ない毎日を救う一つの策が旅かもしれない。でも旅から帰るとまた変化のない日常が待っているし、旅はいいけどそうそう旅ばかりもしてられない。道連れ旅以外の定年後退屈の打開策を見つける旅を続けたい。
☆旅では日頃見ないような景色にも触れられ退屈が忘れられる。車窓からの写真は道連れが撮ってくれた。