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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr59 代理会社 (6月12日)

息子の高校の文化祭へ行って、放送部の放送劇「代理会社」(こんな感じのタイトルだったが、多分違う)を見て(正確には聞いて)、考えさせられた。面倒くさがりの女子高生が何でも代理でやってくれる会社(勿論架空)に頼んで、面倒なこと(例えば定期考査を受けるとか、体育の長距離走とか)を自分の代理(周りの人からは本人と見分けがつかない。勿論架空)にやってもらっていたら、だんだん自分の出番がなくなり、そのうち人生を乗っ取られてしまうというお話だ。この放送劇に出会ってよかった。誰の人生にも面倒なこと、できればやりたくないことはあるが、それも含めて人生ということがよく分かった。面倒なこととどう折り合いをつけるとか、面倒なことの中にも楽しみを見つける工夫とかするから、人間が練られて豊かになっていくということか。これは今後の人生に生かせる良い教訓を得たと喜んでいたら、伝説の灘高教師が著書の中で「好きなことを気ままにやる人生が幸せだ」みたいなことを書かれていた。面倒なことも折り合いをつけながらやっていく人生と好きなことを優先する人生、どちらも一理あるので、ここは多分両者の折り合いをつけて、ドクター流の人生を生きていくしかないか。ともかく息子の高校最後の文化祭に行けて良かった。

☆先日行われた息子が通う高校の文化祭。いろいろ得るものがあった放送部の発表他。

 

 

「ドクタートラクター」の内容を追記しました。

「ドクタートラクター」の内容を追記しました。
→詳しくは「ドクタートラクター」のページをご覧ください

Dr.58 地域に生きる (6月10日)

冒険指導で出会う人は基本的にその場その時限りだ。もちろん一期一会、その時の出会いを最高にするため全力は尽くすが、日常継続的に出会うことは少ない。その点、ご近所・村・地域の人は長い間の付き合いになる。同年配以上のおっさんが多いが、いろんな人がいて勉強になる。いろんな役職をこなすがどこでも人から好かれるおっさん。反対にいつもしかめっ面で、どこでも自分の思いを強く主張し煙たがられるおっさん。意見はニュートラルでこだわりが少なく、百姓や回ってきた役柄はそつなくこなす実務家おっさん。ドクターと同級生で退職を機に百姓に専念して「毎日が日曜日や」と喜んでいる同級生おっさん。同じ同級生でも未だに以前と同じ仕事を務め、朝早くから夜遅くまで働くおっさん等多彩だ。村では誰も聞いたことがない冒険教育に携わり、百姓も適当だが言動も適当なドクターも変わり種の方だが、これからもできることをしながらこの村で多彩なおっさん達と生きていくしかない。まあそう悪くもないけど。

☆地域行事「青パト」で夜の巡回パトロールに参加するドクター。

☆地域行事「中学校美化作業」に地域のおっさん達(おば様お姉さまも参加されています)と早朝草刈りに参加する。マイクを握っているのはドクターと同じく人前が苦にならない世話好きおっさんで、学ぶところが多い方です。

 

 

☆地域の夜の集会にもうろう状態で参加するおっさんドクター。夜は苦手だ。

 

Dr.57 仕事と人生 (6月8日)

篠山中学校のトライやるウィーク推進委員長として、中学2年生の就労体験現場を視察に行った。委員長や視察と言ってもワーワー面白がってるだけで実務的なことは何もやっていないのは他の会議と同じだ。今回も中学生が働かせてもらっている保育園や消防署、博物館などに行って、子ども達とワーワーおしゃべりをして活動の様子を撮影しただけだ。これでは、いつもの冒険指導と同じだ。その時のおしゃべりで「将来保育士になりたいです」「歴史が好きなので、それに関係する進路に進みたいです」などと話してくれた子ども達がいた。彼らの夢の実現を願うと同時に「仕事は生活資金を得るためや自分の力を社会に生かす面で大事だが、何の仕事に就くかで人生のすべてが決まるわけではないので、仕事決定にそんなにムキにならなくても大丈夫だよ」という思いが去来した(勿論子供たちにはこの話はしなかったが)。というのも退職して2か月、私の仕事や生活は全く変わったが、自分というもの(考え方や言動等)は全く変わってないと思うからだ(他人からもそう言われる「ドクター、全く変わってませんね」等)。仕事は大事だし、希望に沿うものに就ければそれはそれですばらしいけど、流れやご縁で就いた仕事でも結構面白いし、仕事以外の人生も大事だ。この流れで言えば、現役時代仕事に行き詰った時、「もし学生時代の夢のように世界をまたにかける仕事(例えば商社マン)に就いていれば、自分の人生は全く違ったものになっていたのにな」と夢想したものだが、案外夢が叶って世界の何処へ行っても、子どもとワーワーしゃべりながら写真を撮ってただけかもしれないことが分かった。

☆トライやるウィークで就労体験中の中学生(中には一緒に視察した先生もいますけど)。

 

 

 

☆現役時代の職場巡回でも生徒をそっちのけで自分の写真を撮りたがる姿勢は、仕事が変わっても変わらない。仕事がすべての人生を決めるわけではないのだ。

 

Dr.56 セピア色

昔のドクターを知る女性から公民館企画について相談したいことがあるというので、近くの公民館へ行った。「できるだけのことはさせていただこうと思いますが、まずはご自分たちの若い感性で面白い企画を作ってみてはどうでしょう。自分自身がが楽しむことと学びが表に出すぎないことが大事です」とか何とか、毒にも薬にもならぬアドバイスをしただけに終わり申し訳なかったが、そこで彼女たちから「公民館にこんなものがありました」と言って渡されたのが、何とドクターが15年前HAP(ひょうご冒険教育)を立ち上げた時作ったパンフレットだった。少しセピア色がかったパンフを見ながら、当時の思い出がセピア色によみがえった。元気いっぱい意欲に燃えていた当時の自分をそのまま見たとすれば暑苦しいだけだと思うが、セピア色にかかった思い出とともに思い出す当時の自分は「よくがんばってたよな。でも今ならもう少し気楽にぼちぼちやるけどな。あんなにギラギラしてたら周りもしんどかったやろ」と、いろんな人生経験を経た余裕もあってか元気いっぱいの自分を懐かしく愛おしく思い出すことができた。一方現在愛用のカメラの中に納まっている子供たちと戯れる自分の写真を見ると、セピア色時代とやってることは同じやな。人間そう変わらないかという思いもしてきた。

☆昔のドクターのように熱く公民館企画について語る若手公民館職員。

 

☆彼女たちにもらったセピア色のHAPパンフと家でそれを見るセピア色のドクター。

 

☆現在愛用カメラに納まっている最近の子ども達とのショット。やってることや目立ちたがりの性格は変わらない。人間変わらないところと人生経験で変わるところがある。

 

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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