Dr.916 向上心(2月24日)
85歳になる母が毎朝の散歩の距離を伸ばしたという。朝明るくなるのが早くなってきたので、冬の暗い朝には手前で引き返していた坂道をより上まで行くことにしたという。齢と共に距離が短くなるのが当たり前と思っていたので驚かされた。あまり無理をすると続かなくなるので心配だが、無理のない範囲なら少し伸ばす選択肢があっていいし、幾つになっても伸ばせるところがあるのだということを教えられた。だからと言って何でもかんでも向上心を発揮してチャレンジレベルを上げようとは思わないが、齢を取ったら何でもかんでもできなくなるという固定観念は取り払いたい。柔軟な心で伸ばしたいところは伸ばし、無理をしたくない所は自然体でやって行きたい。とりあえず今伸ばしたいのは、上機嫌に生きて行く力だ。昨日の元気が出る言葉もそうだが、いろんなものから学んで、自他を楽しくする生き方力を向上させていきたい。
☆法事の途中の道で池を見ていると冬鳥たちが集まってきた。鳥たちは無心に元気に生きている。見習いたい。

