Dr.828 おちゃめな指導者(11月20日)
ドクターは冒険教育指導者の中では最年長に近い。海外にはもっと高齢でも現場に立たれている方が多いと思うが、日本では少ないように思う。一つは一日中自然の中で立ちっぱなしで指導する体力的な問題があるように思うが、それよりも大きいのが指導することが多い子ども達との心のギャップが広がることではないかと思っている。無邪気な子ども達との心の交流を無心に楽しめるかどうか、ある面子どもと同じレベルで触れ合えるかどうかにかかっているように思う。若いうちは純粋に子どもと関われるのが嬉しかったり、冒険教育の教育的効果に魅了されたりして心弾んで活動で来ていたのが、年齢や経験を重ねるにつれて慣れや大人の常識が邪魔をして、心から楽しめなくなる場合が多い。その点、成長しない指導者を自認するドクターは、年々子ども達の精神年齢に近づいているのではないか。子ども達と一緒に活動するのが面白くって仕方がない。精神年齢も若返るというのか、年相応の落ち着きに欠けるというのか、おちゃめ度が増してきた。先日も指導が終わって子ども達から挨拶を受ける時、他の指導者が並んでいる時に一人だけ柱の陰に隠れようとして、側にいた新人の指導者から「隠れないで出てください」とばかりに押し出された。途中で飛び出して子ども達を驚かせてやろうとしたのを、挨拶はきちんと並んで受けるべきだという常識を持つ若手に注意された格好だ。年長者が注意することの方が多い世間一般の流れとは逆だ。このような場面は過日の学校運営協議会でもあった。子ども達(中学生)と触れ合える機会があって興奮したドクターが、その後の校長挨拶の時にもはしゃいでいて年長の委員から「うるさい」と注意された。齢がいっても落ち着きを欠くドクター、傍からは困った存在だろうが自分ではそんな自分が好きだ。だから指導の現場にまだ立てると思っている。この気持ちが亡くなった時が潮時かな。
☆紅葉の好天の中で実施できた過日の冒険指導、風で落ち葉が舞うのも美しかった。ドクターの行き当たりばったり指導はいつまで続けられるのだろう。