Dr.318 有機農法(4月14日)
篠山で有機農法を学ぶ会に参加した。一般参加者としてではなく4月から流れでやらせていただいている仕事の一環としての参加だ。一般参加者は近く篠山への移住や移住しての農業を考えておられる30代から50代の方々で遠くは関東、大阪方面からも参加されており、その熱心さには驚かされた。さらに驚かされたのはこの日講師を勤めていただいた、もう40年は有機農法をやっておられるというSさんだ。一切、農薬も化学肥料も使わないで野菜やお米を育てておられ、肥料や草抜き、作物の選定、販路の確保などの工夫や苦労とやりがいについて熱く語られた。その情熱と饒舌には驚かされた。ドクターも一応減農薬減化学肥料でお米や黒豆を作っているが、それは安全な食べ物を求めるというSさんのような立派な哲学によるものではなく、農薬や化学肥料はお金もかかるしそれを度々やるのは面倒だからという極めていい加減な理由からだ。田んぼを鋤くのから水の管理などまで適当でもそれなりに作物は育ってくれるし、肉体労働も多いので身体にも良いし、自然の中に長くいるのは気分もいいし、何より時間がつぶれるというような適当な理由でなんちゃって百姓をやっている。熱心な有機農法家のSさんの前ではとてもこのようなことは言えない。メモを取りながら非常に熱心に話を聞く参加者の皆さんの姿に感心しながらも、もう少し適当でも何とかなりますよと言ってあげたくなったが、余計なお世話と思ってやめにした。
☆有機農業を学ぶ会でこの道40年のベテランSさんのお話を熱心に聞く、これから有機農業を始めようという参加者の皆さんと皆さんの熱心さと真面目さに敬意を感じながらももう少し適当でも農業も人生も何とかなりますよとなんちゃって百姓&お気楽定年者のドクターは考えた。


