Dr.26 友あり遠方より来る
久しぶりのドクタートラクターの日(農作業の日)にトラクターで田んぼを鋤いていると、ある高校で教頭先生をしている友人が「代休なので、ドクタートラクターを見がてらに篠山までドライブに来ました」と愛用のバイクで田んぼまでやってきてくれた。この人とはドクターがHAP担当だった時からの知り合いで、最も気の合う友達の一人だ。「気の合う友達の一人だ」と気取った言い方をしたが、実際には友達の少ないドクターの数えるほどの友人の貴重な一人だ。それにしても、退職後バタバタ出かけていることが多いのに、よく家の近くで作業している日に来てくれたものだ。しかもドクタートラクターの様子が見たいと言って、まさにドクターがトラクターに乗っている時だった。正直はじめは「よく見かける近所の変なおっさんがまた話しかけてきた。適当に相手せなあかんけど、近所の評判んも大事なので失礼の無いようには気をつけなあかんな」と思っていたら、自分でも「一番トラクターに乗っている姿を見せたい」という相手だった。こういう偶然を「お互いの思いがつながった」とか「ご縁で結ばれた人」とか、「腐れ縁」とかいうのだろう。難しく言うと「セレンディピティ」とも言えるが、これについてはかつて『絶こうちょう』で書いたような気がするので、もう少ししてみんなが忘れたころに書きたい。それにしても、こういう嬉しいことがあるから人生は面白い。
☆遠方から訪ねてきてくれた友と田んぼを鋤くドクター。
☆一人ずつの写真はなんぼでも撮れるが、二人一緒の写真を撮るのは難しい。道路横の田んぼでタイマー設定がうまく行かず何度も撮り直すおっさん二人。傍から見れば「良い年齢した変なおっさん同士が何してんねん」と通りがかりの変なおっさんから言われても可笑しくない。でも楽しい時間でした。