Dr.240 下を向く?(1月6日)
「下を向いて生きよう」みたいなことが書いてある本を読んだ。何か前向きではないような主張だが、「人生で大切なのは幸福に生きるということだ」という生の原点に関わる主張には共感できる部分もある。下を見て自分より厳しい条件で生きる人を見て、自分の恵まれていることを感じて感謝して生きる方が、上を見て焦りや不満を感じて生きるよりは幸せに暮らせるのだったら、下を向いて生きようというのが著者の主張だ。人間には人と比べるなと言ってもどうしても比べてしまう性向があるので、比較癖から逃れられないとしたら、いくら出世や金儲けをしても上には上がいるのだから、下を見て満足して生きようということだ。全面的に同意しにくい面もあるが、生きる上で何が一番大事かと言うことを忘れないようにしようということは大切だと思う。ドクター的には「いかに上機嫌で生きるか」「いかにお気楽に生きるか」「定年後をどう充実して生きるか」という表現で、つまるところは「どう幸せを感じながら生きるか」ということを問うている。これまでの研究で幸せかどうかは、物理的客観的な条件によると言うよりは心理的主観的な見方・考え方によるところが大きいというのはつかんだような気がする。下を見る・下を向く以外にも主観的な幸福を感じるやり方はありそうに思うが未だ研究中だ。下を見ると言っても、見ている人に向かって馬鹿にしたような言葉や態度をとるわけでないので、個人の内面の持ち方の一つとしてそれでその人が幸せに暮らせるというのならとやかく言う必要もないような気がする。人それぞれ自分に合ったやり方(考え方)で機嫌良く面白い人生を生きてほしい。そしてあなたが見つけた幸福に生きるのにいいアイディアがあれば教えてください、参考にさせていただきます。勿論自分が見つけた秘訣はお知らせしますよ。自分だけ良ければ良いという考え方は自分も周りも幸せにしないことも学習済みですから。
☆この絵から何かヒントつかめます?