Dr.1869 鈍感(2月16日)
「この頃寒さに強くなった」と言ったら、奥さんから「それは鈍感になっただけや」と言い返された。ドクターとしては、冬の初めはまだ体が寒さに慣れていないので寒く感じることも多かったが、だんだん寒さに体が慣れて、防寒着なんか特に着なくても過ごせるようになったので、寒さに抵抗感が出来て「寒さに強くなった」と思っていたのだが。
奥さんが言うには、齢を取ると何事にも感覚が衰え、感じ取る力が衰えるのだという。だから暑さ寒さにも鈍感になっているのだと言う。
老化を言われるのはちょっと癪だが、「鈍感」そう悪くない。むしろ「鈍感力」と言ってもいいくらい。寒暖だけでなく、人からとやかく言われるのにも鈍感になって、いちいち落ち込まないとしたら、むしろ鋭敏よりも生き易い。齢を重ねることで、無くなるものも多いけれど、生き易くなる面もある(と思いたい)。
その一つがこの「鈍感力」かもしれない。自分の思い通りにならなくても、それにとらわれ過ぎない。自分と合わない人ともそれなりに深入りしないで付き合っていける。こうした「とらわれない力」「こだわらない力」なども味方につけて、より生き易くなることを目指したい。
皆さん何でも完璧には行きませんけど、ボツボツ少しでも生き易いようにして行きましょう。あっ、これって「ボツボツ力」でしょうか。
☆これも昔の写真ですけど、こんなこともあったんですね。「忘却力」か。