Dr.121 コーエンは寂しそう(8月27日)
雨漏りの点検に来てくれた友人工務店主が奥さんに「丹後は、コーエンしてるらしい」と伝えると、奥さんはコーエンを公園ととらえて「公園(清掃の仕事)は寂しそうやね」と言ったらしい。ここには二つの誤解が重なっている。一つは奥さんが「講演(活動の仕事)」を「公園(清掃の仕事)」と勘違いされたこと、もう一つはドクターが旧友に「今何してるねん」と聞かれて「講演なんかをしてる」と答えたかどうかは定かでないが、ドクターの仕事は冒険教育の指導であって(それもあんまりないが)、講演などはこれまで1回しかしたことがないので、「講演を仕事にしているとはとても言えない」ということ。これがもし、ドクターが旧友に自分から「講演を仕事にしている」と言ったとすれば、自分自身も今の自分の置かれた状況を誤解しているということで、3重の誤解だ。でも「恋愛は美しい誤解だ」という言葉があったようななかったような気がするので、誤解はそんなに悪いものでもないかもしれない。というわけで「人生は思い通り行っていると誤解して、(陽気に)生きていくのはそんなに悪くない」というのが、今回の結論だ。ともかく、明日は三田市内の某特別支援学校で職員研修をやらせていただくことになっているが(SAP2回目の講演会か)、講演後に参加者の皆さんが「今日の講演はすばらしかった(ような気がする)」と誤解して、これを機会にどんどん講演依頼が増え、ドクターが寂しい公園生活を送らなくて済むようにならないモノかしらん。多分これも誤解だとは思うが。
☆ドクター家の屋根を点検してくれている高校時代の同級生工務店主。
☆ある教会でコーラスを聞いた。自分がここで歌っている姿は誤解でも出てこない。せいぜい客席で隠れ自撮りしてるぐらいだ。
Dr.120 誤発信(8月25日)
ドクターのケータイは持ち主の性格がうつったのか、時々テキトーな相手に電話を掛ける。普段ポケットに入れて持ち歩いてるので、何かの拍子に発信ボタンが押されたのかと思っていたら、今回はポケットにも入れていないのに、相手から「〇〇やけど、どうせまた間違ってかけたんやろ」という電話がかかって来て、また誤発信をしてしまったのが分かった。そうなんです。この〇〇さん(高校の時の同級生、今は工務店の社長)のところが、誤発信の一番多い相手先だ。「悪い悪い、また私のケータイが勝手に発信したんやろ。ところで元気してるかい」と話して電話を切った次の日、昨日ブログで報告した雨漏りがあって、今度は本当に修理依頼の電話を〇〇社長にした。もちろん冒頭は「これは誤発信とちゃうで、実は・・・」と言う感じだ。そうこうしている日の夕方、別の友人Tさんから、「すみません、誤発信しました・・」というメールが来た。自分にもよくあることなので気にしなくてもいいよみたいな返信をしたが、その後の文面が気にかかる。友人Tさんのメールには「(誤発信でしたが)心の奥底では丹後さんに会いたかったのかもしれません」みたいなことが書かれていたのだ。ドクターの場合の〇〇社長への誤発信が修理依頼の予兆であったのと同じく、友人Tさんのドクターへの誤発信が近々再開することの予兆であることは間違いない。こうなるとケータイという機械の誤発信も何やら持ち主の意志(あるいは潜在意識)を感知しているようで、不気味というか機会の癖に人間臭くって何やら面白い。やはり生きてるといろんな面白い出来事に出会えて面白い。人間の潜在意識を感知する機械、いつものように一人合点かもしれませんけど、この一人合点が人生を面白くする。
☆誤発信の多いケータイに驚きながらも、「この誤発信にも何か意味があるんかい」と突っ込むドクター。
☆刈り取った後の田んぼに自然が描いた絵(コントラスト)ともうすぐ刈られるのを待つドクター稲。機械だけでなく自然の隠れた声も聞こえるとさらに毎日が面白い。このことに気付かせてくれたTさん、ありがとう。また近々会いましょう。
Dr.119 雨漏り(8月24日)
台風が兵庫県や篠山市を直撃したが、皆様におかれましては大丈夫だったでしょうか。被害にあわれた皆様にはお見舞いと一日も早い復旧をお祈り申し上げます。我が家の被害は今のところ、雨漏りと川から引いている池の水の断水、栽培主と同様軟弱な黒豆と水稲の倒伏ぐらいだ。夫婦不和や親子会話少ないなどの被害もあるが、これらは台風とは直接の関係はない。一番わかりやすい被害は雨漏りだと思うが、今時一般家庭ではあまり見られない雨漏りが、我が家では最近時々起きている。増設部分の屋根に問題があるように思うが、これまでは工務店に連絡せず放置していた。普通の雨では大丈夫だが、激しい降りの時には漏り、今回は最大だった。ところで初めてこのブログを見る人のために説明しておくのだが、このブログは今年3月に学校を定年退職して冒険指導を始めたドクター(冒険の世界で当人が名乗るニックネーム。当人は決して本物の医者でもニックという本名でもない)が、毎日をお気楽に生きる秘訣を、日々の出来事からヒントをつかんで、みなさんに(主には自分のために)発信するというスタイルをとったものだ。ただ日々の出来事からどういうヒントをつかむかと言うところに、ドクター色が出ている(このように自画自賛するのもこのブログの特徴で、自画自賛:自分で自分のことを肯定的にとらえるのはお気楽人生には重要だとも言いたい)。今回の台風雨漏りからは、「小さな雨漏り(欠点)も放っておくと大変なことになる」という教訓ではなく、「雨漏りもその都度対処すれば(受けるバケツを増やす等)何とかなるから、慌てることはない」というもだ。このようブログで良ければこれからもご愛読ください。前からの読者の皆さん、愛想をつかさず、引き続きよろしくお願いします。
☆台風の到来を予告する夕方の空。雲の流れが速い。ここからも教訓は引き出せるが、くどくなるので、今回はやめます。「くどいことはしない」のもお気楽のコツの一つだ。ほらまた、くどくなった。
☆我が家の天井の雨漏りと並べられた教訓のバケツ。これまでは一つですんだのだが。
☆川増水で止まってしまった谷水を引き込んだ池のホースとそれを見てお手上げのドクター。最近この手のポーズが多い。大変なことにはこうやってやり過ごすのが良い。
Dr.118 人工物(8月23日)
前からグラグラしていた前歯を抜いて人工物の歯を入れた。簡単に言えば「入れ歯」だが、その数が半端ない。5本だ。一連の前歯の一つ跳びの2本を抜いたのだが、両端と真ん中の歯で、その抜けた個所を支える連続ブリッジ入れ歯をつくってもらった。手の指で例えると、抜けた人差し指と薬指を親指とたかたか指(真ん中の背の高い指です)と小指に五本指の手袋をはめて、五本指があるようにする感じだ。揺れていた歯を抜くのは簡単だったが(いつ抜かれたのかも分からなかった)、残っている3本の歯に五本入れ歯をかぶせるためには、その残っている歯を削らなくてはならなかった。せっかく残っている数少ない歯(間食のしすぎか前歯以外もたくさん抜けている)を削るのも残念だったが、削る量も半端なかった(せっかくなので削りたての歯を鏡で見せてもらった。写真に撮りたかったほどすごかったが真剣な作業中に言い出せなかった)。でも、実際に入れてもらうと、すこぶる快適だ。あまり硬いものは噛めないが、これまではサンドイッチも噛めなかったのでそれから比べれば雲泥の差だ。何より見た目が良い。人生でこんなきれいな歯並び(正確には入れ歯並び)は初めてだ。「これなら残り半分の前歯も入れ歯にしたいぐらいです」と歯医者さんに言ったら、「心配しなくてももう直です」と言われた。そんなに入れ歯並びが気に入ったのなら、とりあえず隣のもう一本もかぶせましょうかということで、近々前歯入れ歯は6連続になる。このように齢を取ると自分の身体がどんどん人工物に置き換わるが、どこまで置き換わったら自分でなくなるのかしらん。脳さへ自分のものであれば、後は置き換わっても自分だという説も聞いたことはあるが。ともかく人工物は便利できれいだが、不便で不格好でも持って生まれた自分の身体や性格を大事にしたい、それが自分らしいということなのだから。人工物の歯を装着してそう思った。
☆生まれて初めての奇麗な人工物歯並び(左半分)に喜ぶドクターだが、癖のある自分本来の身体や性格も大事にしたいと思う今日この頃だ。
☆最近お見苦しい写真が続いているので、お口直しに我が家の花を見てやってください。
Dr.117 サウナが熱すぎる(8月22日)
サウナ好きで、ときどき利用するが、この前入ったサウナは熱すぎた。室内にある温度計を見ると何と110度を指している。普通は90度代後半だろう。サウナ室に入って座席に敷いてあるタオルの上にお尻を下ろして、あまりの暑さに飛び上がった。こんなことは初めてだ。それから座っていられないので、しばらくサウナ室内に立っていたが、110度の熱気に耐えられず、すぐにサウナ室を出て顔見知りの番台のおばさんに更衣室の暖簾越しに声を掛けた。「あのう、サウナ室が熱すぎると思うんですけど」。「そうなんです、担当の人に言っても直らないようなので前のお客さんは浴室の椅子をはさんでドアを開けておられたようです」という返事だ。しかたがないので言われたようにやってみると、なかなか快適だ。割と涼しい空気は入ってくるし、温度も少しは下がるけどまだまだ90度以上あるので汗も出る。また、面白いことも発見した。ドアの開閉と室内温度の上がり下がりには時間差があるということに気付いた。ドアを開けても直ぐには下がらず、ドアを閉めても直ぐには上がらない。しばらくタイムラグがあるのだ。どうでもいいことだが、だれにでも経験のできることではない。熱すぎるサウナと、他のお客さんがあまりいない銭湯と、ヒマで好奇心旺盛なおっさんが揃わないと生じない出来事だ。というわけで、得難い経験をしたが、生きてると時々このような面白いことに出くわす。だから嫌なことも多いけど生き続けよう。
☆誰もいない更衣室であまりの暑さに驚くドクター。