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Dr.72 無功徳(6月28日)

二日続けて禅語で恐縮だが(最近読んでる本が「禅宗・仏教・楽な生き方」関係であることがまるわかりだが)、「無功徳(むくどく)」とは仏教的には「見返りを期待しての善行は善行ではない。見返りなどを超えたところに真の善行と功徳がある」ということらしい。これまでの人生でごく、ごく、ごく、ごっつうごくまれに、「ドクターから大きな影響を受けてます」という人が現れるが、それを聞いて嬉しくなって「それじゃもっと良いことを教えてあげましょう(そしてもっと尊敬なり影響を受けてください)」などと思ってやると、今度は大概相手の失望に終わる。こちらが何も意識しないでやったことや、しゃべったことが心に残るらしい。先日も「あの時ああおっしゃたのが心に響きました。全く同感で心の中で喝采を送りました」と言ってくれたおっさん冒険案内人がいたが、こちらが全く意識していなかったことだった。考えてみるとこれまでの教育人生でも、こちらが何もしていないと思っている生徒(後におっさんになっている人も含めて)から感謝され、この子には結構してあげた、この子とは結構一緒に活動したので覚えてくれていて当然だろうと少しでもこちらが思うような生徒からの反応は芳しくない。この「無功徳」は教育にも当てはまり、「教育(人育て)は見返りを期待しないで、ただ目の前の子とその時の最善のエネルギーで関わるのが良い」と思っている。今引き受けているいろんな役も、それが何かの見返りになるかなど考えていないが、そんな生き方が気付かないうちにいろんな功徳を頂けていているのかもしれない。感謝、感謝。

☆前に植えた黒豆苗がいつのまにか大きくなりかけている。ほんとにありがたいことだ。

 

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