Dr.496 無欲は難しい(11月4日)
この間からいつもの何気ない日常自体が有難いことで感謝し満足して生きなければならないということを、それらを無くした人や多くの無くした人に接した人の言葉から学んでいる。点滴で栄養を取る人が口から食べられることの有難さを言われたり、目の不自由な方が一人でトイレに行って用を足せることの有難さ、耳の聞こえない人や膝が痛い人が人の話が聞こえることや自分の足で歩いて何処へでも出かけられることの有難さにについて語られている。お酒を禁止されている人や夜眠れない人もおられる中、ドクターは晩酌を楽しみその後はバタンキューで寝入ってしまう。食べること・歩くこと・本を読んだりテレビを見たりする日常も何の支障もなくできる。こうした日常生活を快適にできる状態に感謝しなければならないことはよ~く分かるが、人間贅沢なものでこれだけでは何かもの足りなさを感じる。旅行へ行ったり楽しいイベントがあったりという日常以外のものを求めてしまうのだ。日常生活を送ることにさへ支障がある方がおられる中、これが欲張りであることは分かっているつもりだが、ついついもっと快適にもっと刺激が欲しいと欲張ってしまう。ホントに人間無欲って難しいですね。ドクターだけかもしれませんけど。
☆昨日の朝は市民一斉清掃の日でまちのあちこちで地域の掃除をしている人を見かけた。ドクターも俄か仕込みで清掃のまねごとをしてみたが、こんなことだけでは欲のコントロールは難しい。でもあきらめず日常に感謝できる達人を目指したい。


