Dr.271 これからが口銭(2月12日)
まちの本屋さんに雑誌「プレジデント」を買いに行った。『毎日が楽しい「孤独」入門』が特集されていたからだ。買って早速読んでみると、いろんな有名人が「親子仲良く、家族一緒が幸せと言うのは幻想だ」とか「人生後半は一人暮らしを楽しもう」「面倒くさい人間関係から解放される良い孤独を楽しもう」とか、主張は良いけどどれもなかなか実践やそう考えるのが難しいことばかりが書かれている。ドクターはそれよりも、「孤独にどう対処したら良いかのヒントを得るためにこの本を買いに来ました」と言ったときに、88歳だという本屋のお父さんが、「何を情けないこと言うてはりますねん。定年後はこれまでがんばってきたご褒美やさかい好きなことしなあきませんで。人生これからが口銭(こうせん)ですよ」と言われた言葉が心を打った。口銭は仲介料という意味のようだが、本屋のお父さんが言おうとされたことは、これまでは家族のために仕事を頑張ってきたのだから、これからは自分のために好きなことをやりなさいという意味だ。自分としてはこれまで家族のために自分を犠牲にしてがんばってきたという自覚はないが、まあ折角の先達のお言葉を大事におっしゃるように生きたいとは思うが、問題は自分の好きなことやりたいことがそうないということだ。さあどうしよう。
☆この本をまちの本屋さんに買いに行って「人生これからが口銭」の言葉をいただいた。やりたいことはそうないが、毎日スポーツセンターでトレーニングできる健康と環境はありがたいと思う。毎日元気なのは幸せだ。

