Dr.830 物忘れ功罪から(11月23日)
新聞の新書紹介欄で気になる本を見つけて、いつか購入しようと手帳にメモしようとしたら、以前のメモが残っていて数か月前に購入した本であることが分かった。慌てて机の上を探したら埋もれた書類の下から出て来た。以前に買った本と同じ本を購入したということは過去にもあったと思うが、こんなに時間が近いのはショックだ。でももう一度読み返してみて、この内容なら忘れても仕方ないとちょっとホッとした。文章が軽いというのか曖昧というのか、結論がはっきりしないというのか沢山ありすぎる。そのくせ掴みの章立ては上手いというのか、心惹かれるキャッチコピーにあふれている。新聞でもその章立てキャッチコピーに惹かれて買おうとしたし、そのコピーにある事柄自体は今でも関心がある。テーマは「定年後の生き方」や「孤独との付き合い方」「元気な人生の送り方」みたいなことで、日頃からドクターの関心があるコトだ。このショックな物忘れから二つのことがいえる。一つは脳の老化、物忘れがますます進行しているということだが、もう一つは自分が関心のあるテーマは追求しようという意欲は衰えていないという、あながちマイナスとは言えない側面だ。そもそも自分には(その年齢にあった)「よりよい生き方」への関心自体が旺盛にあるということに気付けたことは嬉しい。齢を取ると、物事への意欲や関心自体が衰えるらしいので、自分はまだそんなに衰えていないということだ。もの忘れ自体も不便なところはあるが、また新しい本を買った気分で前に買った本を読めるというメリットもある。「もの忘れ」も他のあらゆることと同じくプラスマイナス両面あるということか。ともかく生きてると嫌でもやってくるものなら、その事のマイナス面ばかり見ずに、プラス面を認識して元気に自然に生きて行きたい。
☆黒豆の乾燥機を組み立てるドクター。1年ぶりなので忘れていることも多いが、依然と同じようにきっちりではないとしても、以前より時間が掛ったとしても、何とか組み立てることはできた。時間はいっぱいあるし、何とかなったのなら、それでいいじゃないという気持ちだ。人生の他の事にも言える。