Dr.695 過保護(6月12日)
雨の合間を縫って保温のため黒豆を撒いたセル箱を覆っていた太陽シートをはがした。あまり長くかけたままにしておくと、苗が徒長(ヒョロヒョロと長く伸びる)してしまうのだ。普通なら覆いをとったままにしておくが、激しい雨が当たると可愛そうなので、場所を移動して軒下に並び替えた。過保護だ。畑に移植してからは、大雨の日も灼熱の日も苗は自力で生きて行かなければならないが、ドクターの手元にある間に大雨に当たるのはかわいそうで放っておけない。軒下なので雨が当たらず、水分補給のためジョウロでの水やりは欠かせない。手間暇かけても元気に育ってほしい。考えて見れば子育てや現役時代の高校生指導も過保護だったかもしれない。過保護と言っても出来ることに限界はあるし、元来が適当な性格なので自分が出来る時に自分がしたい保護しかしてこなかったかも。でもそれが却って良かったのではないかとも思っている。完全完璧な過保護は子どもや子苗の生きる力を奪うし、かと言って完璧な放任も普通の子どもや苗には厳しかろう。中途半端で適当な保護が、子どもや苗が育つには丁度良いのでは。
☆覆い(太陽シート)を外して、大雨を避け軒下に並べられた発芽したての苗箱。ドクターの適当な過保護育ては効くのか効かないのか、これからも続報でお知らせします。


