Dr.600 二つ良いことさてないものよ(3月3日)
新型コロナウィルス対策で全国の大部分の小中高が長期の休みに入った。この思い切った措置は感染防止には一定の効果はあるだろうが、小さい子供のいる家庭は仕事と子どものお世話とのやりくりが大変になっている。子どもの居場所確保のため学童や預かり保育を実施する市もあれば、感染防止の意味から学校を休みにして学童や児童クラブを朝からやるのはおかしいと学童や預かり保育も中止にする市もあるようだ。子どもの命をどう守るかについても、学校を休みにしても良い面と問題面があり、学童や預かり保育を継続しても助かる面と課題がある。二つとも良いという策は難しい。ここでまた丹波篠山出身の心理学者河合先生の「二つ良いことさてないものよ」の警句を思い出す。この警句はコロナ対策以外でもいろんな場面に当てはまる。例えば定年後の生き方についても、趣味や軽い仕事でゆったり暮らすのは望ましい面もあれば、閑でいま一つ生きがいが感じられないという面もある。人によって違うとは思うが、ドクターの場合は時間に余裕のある趣味生活よりは、ばたばたとやるべきことやるべき役割のある生活の方が張りがあって良い。基本的には流れに従ってやるべきことをやっていくバタバタ生活で行こうと思っているが、あまりバタバタが激しくなりすぎると精神的肉体的にきつくなる。それじゃ閑生活に戻りたいかと言えば、それはそれで寂しい。ここは一つコロナ対策でも定年後の生き方でも「二つ良いことさてないものよ」の警句を忘れないように、一つの課題克服のために一つのことを決めたら、課題はついてくるものと覚悟して、できるだけその課題を小さくする方法を柔軟に考えていくしかない。市の絶こうちょう化についても、一つの施策をとれば効果はあるが副作用もある。だから次には柔らかい考えでその副作用を軽減する方法を考えるしかない。
☆バタバタした中でお気に入りの喫茶店に入り、お気に入りのモーニングを頂いた。時間とお金が無くなり、腹が出るという副作用はある。

