Dr.273 何もない一日(2月15日)
フェイスブックなどのSNSではみなさんの元気な姿や面白そうなイベントに参加している姿が満載で、定年後特に心ときめくようなことのない特別なことが何もない日を過ごす者としては寂しいような取り残された感を抱くことがある。でも一方新聞やテレビのニュースでは思いげけないトラブルに遭遇したり、事件や事故に遭われた人の話が報じられている。人生には輝くときもあれば失意の時もあるということだろう。調子のよい時に奢らず、不調の時にも絶望しないように心を整えたい。むやみに他人をうらやましがらず、自分の恵まれたところに気付き感謝の心を忘れないようにしたい。とりたてて心ときめくことがなくても、何もないこと(「何もない」と思うということはとりたてて悪いことがなかったということであり、悪いことはあってもそこそこで済んだということだから)の有難さを感じられれば、心暖かく過ごすことが出来る。何もないといっても生きて行く上でのやるべきことは沢山あり、人のためにやれることに取り組める時間もあるということだから、それらを一つ一つ丁寧にこなしながら時を歩んで行けばよい。そういうことだとは思うのだが、また欲や迷いがやってきてなかなか悟りきれない。
☆何もない日の何と言うことのない景色の中で変わり映えしない自撮りをするドクター。でも、こんな何もないのどかな日を送れる幸せを忘れないようにしたい。


☆何もない日常、特別でない時間の中で時々嬉しい時間(カモメの飛翔など)に出会える。
