Dr.591 勇気をもって未知の世界へ(2月21日)
春は異動の季節で転機を迎える人も多い。その予兆が早くもうごめきだす時期だ。転機によく言われる言葉が「勇気をもって未知の(新しい)世界へ」だ。冒険教育家のドクターとしても「勇気をもって未知の世界へ踏み出すと自分の可能性が広がる」と参加者に言っているし、本当にそうだと思っている。だがしかしだ、実際に自分がやるとなると簡単ではなく、躊躇・逡巡・ためらい・不安が渦巻き悩んで動けなくなる。天職だと思っている冒険指導家の道へ踏み出すのも、職をなげうってではなく定年退職してからになった。皆さんの中にもドクターのように、「勇気をもって未知の世界へ」踏み出した方が良いとは頭ではわかっていても、いざ踏み出すとなるといろんな心配や周りからの声もあって、なかなかその一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。そんな時ドクターは天の声に従うというのか、大地の流れに乗っかて行くというのか、ご縁に従うというのか、成り行きに任せるという姑息な手段を使う。勇気の足りない小心者のやり方だとは思うけど、最後の意地は「不安やためらいはあっても、ご縁や流れや神の意志がその方向をしめしているのであれば、それには逆らわない」ということだ。この思い切りをとても勇気とは呼べないけど、「ご縁に従ってやるべきこと(やる羽目になったこと)はやる」というのがドクターの生き方で、もしドクターと同じような悩みを持つ人には一度試してほしい。ドクターはこれまでこれでやってきたし、その結果には結構満足しています。
☆梅の季節は転機の時期の到来を表す。さて、この春ドクターが勇気をもって(もとい、流れに任せて)踏み出す絶こうちょうの世界はどこだろう。ドクター家の老梅も芽が膨らんできた。



Dr.590 地域と学校が関わる(2月20日)
S中学校のコミュニティスクール(学校運営協議会)に参加した。地域の自治会長やPTA等の代表に交じって、ドクターは有識者という立場で参加させてもらっている。かつて学校にいたというだけで有識者と言うのは面はゆいが、教育はまだドクターの一番マシな分野なので許していただきたい。これが料理や俳句等の有識者なら即辞退する所だ。ともかくこの中学校の学校運営会議では会議の前に中学生と参加者の大人とがグループになって話し合う時間がある。これがなかなか面白く、生徒たちの本音や実態が分かっていい。ドクターの班の生徒たちは「一人一人が家で予習や復習に取り組む学校を創りたい」という。実際には部活や習い事や趣味で宿題はやっても予習復習まではいかないらしい。ドクター達大人は「なぜ勉強(予習復習)するのかという目的をしっかり持つこと」と分かったようなアドバイスをしたが、本音では自分たちが中学生の頃もそんな勉強してないよなあ、心配せんでもやる目標がみつかったりやる立場に立たされた時には人間できるもんやと思っているので説得力がなかったかもしれない。それでもこんなおっさん達の意見をしっかりまとめ、班ごとの発表をした生徒たちはたいしたものだ。「君たちの力はすごい。きっと自分で想像している以上だ」と、昔生徒達によく言っていた言葉が自然と出て来たが、本当に子どもたちは素直で魅力いっぱいだ。後の大人会議では、「もっと地域と学校が連携し関わっていこう」という声が相次いだが、やはり地域の未来を担う子供たちを地域の力で支援することは、子どもも関わる大人も絶こうちょうになる。
☆生徒達と地域の人が一緒に「自分たちが創りたい学校」について意見交換をしたS中学校コミュニティスクール。「子どもたちの教育について地域と学校が密接に関わる」、ここにも市の絶こうちょう化のヒントがあった。子どもたちには話中やのに自分の写真を撮る変なおっさんもいることが分かって良かったかもしれない。


Dr.589 人口流出を打破(2月19日)
市の絶こうちょう化には人口流出の流れを変えることが大切だ。人口減少は日本全体に共通する課題なのでそう簡単には解決できないが、市への転入人口よりも転出人口が多い状態である人口流出の流れは何としても止めたい。転入を増やす策については成功例も参考にいろいろ考えているが、今回は人口減が続くとどんな問題が起きるかを考えたい。まずは市に入ってくる所得税や事業税などの税収が減るので公共事業や公共サービスの充実のために市が使えるお金が減って市民の生活に支障が出て、そんな市には住みたくないということで余計に人口が減る。他にも市で営業する企業やお店が従業員が確保できないことやや商品が売れないということで閉鎖か市外へ移転する。するとそんな働き口もなくお店も少ない市に住みたくないということでまた人が減る。その他にも学校が統合されたり列車の便数が減ったりもする。するとまたまたこんな子育てにも通勤にも不便なところには住んでいられないということで人が出ていく。そんなこんなで市内に空き家や無住地帯が増え、防犯上の問題や地域コミュニティの運営上の問題が出てきて困ったことになる。他にもいくつも考えられるが要するに人が減ると市が立ち行かなくなり、それが悪循環を起こすということが分かる。だから何としても人口減、特に人口流出には手を打たないといけない。
☆降り積もった雪を人口流出問題と例えると、そこに解決の光(太陽光線)を当てればたちまち溶かすことが出来る。ドクター写真の目をつむってるのが気になるが、人口流出問題に目をつむるという意味ではなく、単にシャターチャンスを間違えただけです。



Dr.588 あなたはお気楽やから(2月18日)
妻に先立たれた夫は元気がなくなり、夫に先立たれても妻は変わらず元気という統計を見て、「うちは夫の方がだいぶ年上だし、平均寿命でも女性の方が男性よりもだいぶ長生きするから、妻に先立たれる心配はないなあ」と言うと、妻に「あなたはお気楽だから(長生きするよ)」と言われた。長年一緒に暮らしている妻だから、夫(ドクター)が結構心配性で人に言われたことを気にして落ち込むこともあることは知ってると思うけど、自分のことをお気楽と言われたら悪い気はしないし元気が出た。確かにお気楽で上機嫌で暮らす日も多いことを思い返した。人生何事にも、また誰にもプラス面もあればマイナス面もある。マイナス面と言うのか悪い方を心配してそれに備えるというのも必要だが、気分的にはちょっと無理をしてでもプラス面というのか楽天的な思考で元気を回復して事に当たる(毎日を暮らす)ということが大事だ。地域や市の課題を考える場合でも、問題点や心配な面を取り出し冷静に対処することは大事だが、心の持ち方としてお気楽と言うのか「大丈夫何とかなる」「良い所もいっぱいある」という前向きの気分で元気を出して前向きに進んで行かなければならない。そういう意味でも「絶こうちょう」を唱える意味がある。幸せに生きるためには毎日自分が幸せなことを意識的に考える習慣をつけるのが良いという研究成果もある。地域も自分も元気で幸せになるため、(最初は空元気でもいいので意識的に)楽しいことを考えましょう。
☆街中をうろうろしていると、「ドクターのオーダーシート」という表示を見つけて座ってみた。もしかしたら自分のお気楽は天然かも。


Dr.587 人口減少に立ち向かう(2月17日)
ドクターの丹波篠山市の絶こうちょう策では、市の人口減少を断ち切るとしているが本当にそんなことができるのだろうか考えて見た。人口減少には自然減(出生者数よりも死亡者数の方が多い)と社会減(転入者よりも転出者の方が多い)がある。自然減を減らすには若者の結婚や出産がしやすい環境を整える、その背景にある若者の労働条件や働き方を改善する施策が必要で国全体で考えなければならないことも多い。半面、市の人口の社会増を促す施策は市独自の取り組みに掛かっている面も多く、効果的な取り組みで社会増を実現したり、社会減を少なくするのに成功している自治体の例は全国にある。成功例を見ると、①廃校になった学校の跡地を利用したカレッジや農業研究施設の設置、②ワンストップで移住者の住まいから働き口まで支援する窓口の設置や官民をあげた地域の移住者支援、③若者や女子高生の意見を取り入れた施策の実施(スイーツの開発など)、④ネットを活かしたテレワークやシェアオフィス施設を作るなど田舎でも仕事ができる環境の整備、⑤ワンストップで出産から育児まで支援する体制や高校生までの医療費無償化などの子育て支援の充実、⑥市営住宅の空き部屋や田舎暮らしお試し住宅を無料か安価で若者に貸し出す、⑦地域起こし協力隊員の任期終了後の起業支援等、ユニークだが丹波篠山市も含めてどこの市でも既にやっていたり今後実現可能なものが多い。ここでポイントとなってくるのは、衰退した商店街を「昭和の町」として古さを活かした観光スポットとして売り出す等の柔軟な発想とその発想を実行する核となる人がいるかどうかだと思う。言うは易く行うは難しだが不可能ではない、何とかこれを実現して人口減少の流れを断ち切りたい。
☆小中学生の俳句表彰大会で演奏されるオカリナ愛好グループの皆さん。仲間で練習して人前で披露するのは社会貢献でもあり自分の健康や生きがいづくりにもなっている。地域の絶こうちょう化について考えるドクター。オカリナの皆さんのように自分も楽しく地域のためにもなる活動するには、自分は何をすればいいのかの模索が続く。ボツボツですけど。



