Dr.83 彩(いろどり)
料理に彩(いろどり)が欠かせないのと同様、人生においても彩は欠かせない。彩は添え物だが、主役を引き立たせ、主役と一体となってそのものの価値を高める。添え物だからと言って低く見たり、なくても良いと考えるのは間違っている。人生における彩は、本体の「生きる」ということを輝かせる、生きる意欲の源とも言える。先日の豪雨でドクター住宅の彩である池の注水装置が壊れたので修理した。注水装置と言っても近くの山の川からホースで高低差を利用して池に水を入れているだけだが、ホースの長さが半端ない。多分1kmぐらいはあると思うが、実際には何百メートルかもしれない。長いホースは川に沿って何とか無事だったが、取水口のコンクリートの蓋(専門用語でカイショ)が流されていた。ホームセンターで買ってきて、ドクター田の横に住む西陵生のお父さん(工務店経営)に穴をあけてもらい、軽トラで薄暗い山道を運び、何とか独力で川底に備え付けることができた。この工事(大袈裟な)の成功により、またドクター池に水が通り、家の彩の金魚が元気になった。このように彩は大事だが、維持や獲得には多大の労力がいる。この労力を注ぐということ自体が生きるということそのものかもしれない、たかがカイショ一つ直しただけで大層な結論を得た。でもこの気付きは(ついでにカイショも)大事にしたい。
☆こんな山奥にドクター池の取水口があります。
☆豪雨の跡が残る狭くて薄暗い山道を行くのは勇気がいりました。こんなポーズ撮ってる場合ではなかったのですががんばりました。
☆取水口が直って、ホースで池まで山水が届きました。ドクター池(家)の彩の金魚君たちも喜んでいます。
☆先日のドクター講演会での添え物・彩「ガッチャ」。やはり彩は人生にも講演会にも大事だ。
Dr.82 一期一会講演会
ささやま冒険教育初の講演会を行った。三田市私立幼稚園PTA連合会の保護者の方々に「絶こうちょう教育のヒント」と題して、教育する人(親・先生等)も上機嫌・絶好調を維持して子どもたちに接しましょう。教育はねらった通りには行かないので、子どもに良いこと・ためになることをいっぱいしてあげようと無理をせず自然体で、まずは自分自身が毎日を活き活きと楽しく(お気楽にーこれはあまり言わなかったけど)過ごすことを心がけましょう。子どもにあこがれられれうような存在になれれば最高ですね、みたいな話をさせていただいた。こうして書くと少しは分かるかもしれないが、多分講演は支離滅裂とても何が言いたかったのかわかる状態ではなかったと思う。講演者自信はとても楽しかったが。参加者の方からも「とてもためになった」「いい話を聞いた」という感想はなかったが、「面白かった」「楽しかった」とはおっしゃっていただいた。これで十分、ドクターにとっては一番うれしい感想だ。クールビズ用の半そでシャツにネクタイをすると襟幅が狭いので不格好になってしまうことが分かり直前にネクタイを外すなど反省点は多々あるが、まずは皆さんに喜んでいただけ何より自分が喜べた講演会が無事終了してホッとしている。ご尽力いただいた関係者の皆様に心からお礼申し上げます。それにしても、このような講演会しかり、いつものような体験会しかり、人との出会いしかり、茶道で言われる「一期一会(いちごいちえ)」の気持ちを忘れず、これが最後かもしれないと思って大事に大切にしていきたい。でも、これが本当にSAP最後の講演会にならないことを祈りながら(オイオイ)。
☆一期一会。SAP初講演会(於三田市ウッディタウンセンター)。
☆最後の謝辞(だいたい無理にでも講演の良い所を探してくださる)に、めっちゃうれしそうなドクター。これを見ても一期一会の講演会をやらせてもらってよかったことがまるわかりだ。
Dr.81 事前ワクワク感(7月11日)
退職おっさんにはあまり関係ないが、生徒達や先生方はもうすぐ来る夏休みを前にワクワクしているのではないだろうか。この何かの楽しみを前にしたワクワク感っていいもんだ。心躍るという点においてはひょっとしたら本番よりも上かもしれない。本番はもちろん楽しいが、それは時々刻々終わってしまい、後に次の楽しみがなければ終わった瞬間退屈な時間が始まる。その点事前ワクワク感は本番の何日前からか始まり何時間前まで長く続く。このワクワク感とともに生活する時間は心が弾み元気にあふれている。先日も徳島への一泊旅行を前に2~3日この事前ワクワク感を味わうことができた。以前行ったホテルや食事が良かったので余計にワクワクしてその日まで過ごすことができた。実際にはその日になってみると、前に経験したためか新鮮味がなく思っていたようにスケジュールも進まずそれほど心躍らず終わってしまった。言うほど悪くはなかったが、それよりもその本番(当日)までのワクワクした日々・時間が良かったことに気が付いた。これからもこの事前ワクワク感を活用して日々を機嫌よく生きようと思う。勿論本番の、今その瞬間が大事なのはわかっている。うまく説明できないが、事前ワクワクも上手く使いながら、毎日を上機嫌にコントロールしたい。それが日々を大事に生きるということにつながる。問題は次のワクワクを何にするかだ。次々ワクワク感が訪れるような柔軟で幅の広い生き方を目指したい。
☆前に訪れたお気に入りのホテルで、お気に入りの海辺の道を走った。
☆慣れにより新鮮味は薄れたが、前回にはいなかった鳥や自然との出会いがあった。事前ワクワク感と本番の感度を鈍らせない新鮮で自由な(ついでにお気楽な)生き方を目指すぞ。
Dr.80 トーク会延期(7月10日)
倒木で壊れた猪柵を治す作業に来られた同じ村の若和尚(50代)が、作業の合間に「丹後さん、7月7日に予定されていたトークショウ延期になったんでしょう。何とかしか知らない何とかの世界とか何とかいうやつ」と話しかけられた。何とかが多くて要領を得ないが、村では私が冒険教育を指導していて、冒険の世界ではドクターと呼ばれていることをご存じないので無理もない。この情報は正確には、生涯学習サポート兵庫というNPOなどが中心となって兵庫県三田市にある野外活動施設(神戸三田アウトドアビレッジTEMIL)のオープン記念イベントの一環で「ドクター丹後しか知らない冒険の世界~帰ってきたドクターの巻~」という企画を7月7日に立ててくれていたが、この度の豪雨で延期になったということだ。不完全ではあったが、村の人がSNSか何かで自分の活動を知って、そして話しかけてくださったことを嬉しく思う。それにしてもトーク会というのはタイトルを見て和尚が思われたことだろうが、鋭い。さすがは人生の生死を長年にわたって見てこられた方だけのことはある。実はこの会はドクターがよくやる冒険教育の体験的な指導ではなく、これまでの人生で得たものを映像を入れながら話そうと考えていた。ドクターとしては初の試みをしようとしていたものだった。諸事情によりこのような新たな形にチャレンジしようとしたのだが、それを察知したかのような指摘、流石霊感を持たれた方はあなどれない。ここはやはり霊感・仏師の導きに従っていくしかない。
☆ドクターが指導する体験会はいつもはだいたいこんな感じだが、今後は仏や神や自然に従い変わっていくかもしれない。適当ですけど、楽しみです(自分は)。
Dr.79 自然の凄さ(7月9日)
今回の豪雨で自然の凄さを痛感した。凄さは「恐ろしさ」でもあるけど、(回復の)「たくましさ・恩恵」でもある。プラス面でもマイナス面でも圧倒的パワーがあり、人力の及ばないもの凄さを感じた。所詮人間はこの自然に見守られながら、自然に生かされて生きていくしかないのだという思いを改めて強く感じた。これからはより一層自分の生を自然に任せ自然体で生かされている命を大切に、自分にできることを精一杯やっていこうと思う。それしかできないし、それで十分だとも思う。身の程を知りながら自然とともに生きていきたい。
☆7月7日朝の自宅から見た川があふれて水が田んぼに入る様子。
☆川があふれ水が田んぼを飲み込む近所の様子。
☆一日後の水が引いた様子(前の写真と同じところ)。豪雨の痕跡は残るものの、稲や黒豆は何事もなかったかのようにいつもの景色に戻った。自然の凄さ(怖さと恩恵)を感じる。到底人間には太刀打ちできないし、する必要もない。