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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.93 こくしょうさゆり(7月25日)

小学校とまちづくり協議会合同の実行委員会で議長が「酷暑の中、お集まりいただきありがとうございます」とあいさつされた。それを聞いてドクターは委員席で「酷暑 こくしょ こくしょうさゆり」かといつものダジャレが浮かんでにんまりしていた。会議はなんせ小学校と地域運動会の初の合同開催なので、例年通りと行かないことが多く、いちいち新たに決めていかなければならず、ずっとにんまりしている状況ではなかったが。思いはいろいろあったが、発言すると中心人物のように思われるので、できるだけ「自分の意見とは違うがまあいいか」と黙っていたが、2回だけ発言してしまった。一つは「『二人でホールインワン』(グランドゴルフの的に向かって二人で交互にボールを打って入れば次の組に交代する競技)をやめるということだが、この競技を高齢者と児童がペアでやれば絵になるから残すべきだ」というのと、もう一つは「開会式の選手宣誓は児童だけでやる案だが、ここは注目されるので地域の人も入れたほうが絵になるから、子どもと大人で宣誓をやりましょう」というものだった。どちらもキーワードは「絵になる」で、ドクターがいかに外受けをねらって学校経営をしていたかが分かるのだが、こんな発想をする自分に今更ながらに驚いた。退職後のゆったり生活で、今更絵になるかどうかを気にしなくてもいいだろうと思うが、人間性(習い性)はそう簡単にはかわらないということか。これもまあしかたがないことなのだろう。

☆巣立ったツバメ達が夕方になったら巣に戻ってくるのが嬉しくて、今が夕方だということを表す「絵になる」写真を載せたいといろいろ撮ってみた。やっぱり「絵になる」かどうかを気にしている。

 

 

Dr.92 相談役(7月24日)

いい加減と成り行き任せを信条に生きているドクターに相談する人は通常はいないが、昨日は相談役を二つもやらせていただいた。一つは特別支援学校の先生からであり、もう一つは市の公民館の職員の方からだった。相談内容は控えさせていただくが、どちらもドクターの答えがほとんど役に立たなかったことは確信できる。なぜ確信できるかと言えば、確信とはそういうものだからだ。しかし、前にチョコっとだけかじったカウンセリングにおいても、カウンセラーは相談者の相談に相槌を打つだけで決して答えは言わないが、カウンセラーの受容的な態度に接して相談者は自分で元気になられるという(これはカウンセリングを全く理解していない意見だと怒られるカウンセラーもおられましょうが、ドクターの理解はいつもこのようないい加減なものなので受容的に応答してやってください)。今回も支援学校の先生や公民館職員の方もドクターの受容的というのかお気楽な態度に接してご自分たちで答えらしきものを得られたであろうことを期待している。なぜ勝手にそんなことが期待できるかと言えば、期待とはしばしばそういう身勝手なものだからだ。それはともかく、公民館の相談では今年の秋に若者(高校生から20代)を集めて「荒野行動」というアクションゲームをやるという。「荒野行動」がどういうゲームかもわからず進行役を引き受けたドクターは、やはりいい加減過ぎて相談役には向いてないような気がする。

☆それぞれ真面目なご相談に、ブログ用写真を撮ることしか考えていない頼りない相談役ドクター。大したお役に立てなくてすいません。

 

☆自分の巣だった巣を時々見に来るツバメ達。彼らの成長は早くてこちらは頼もしい。

 

Dr.91 季節感がない(7月23日)

毎日が熱いので今が夏だとは思うが、学校に勤めていた時のような季節感がない。期末考査が終わって、球技大会があって、特編授業中の講演会があって、一学期の終業式が終わって夏休みに入るという季節感がないのだ。学期感がないので今が一年間のどの辺りかも分からない。4月から定年後生活が始まったのは確かだと思うが、バタバタのうちに4月5月6月が過ぎ、今は7月も半ば過ぎだから間もなく三分の一年が終わろうとしているのかと、指折り数えてやっと分かるという感じだ。そういえば季節感だけでなく、曜日感や日にち感もあんまりない。時間感は朝4時に起きて新聞を読み、5時半から40分ほど走り、ふろ掃除を兼ねたシャワーをしてから朝ご飯を食べてテレビの「〇ウサギ ロペ」を見てからブログを書くところまでは毎日同じなのであるが、その後はない。他にも、音感や地理感、金銭感(コンビニで20円や50円割引が付いていると、そんなに欲しくなくてもコーヒーや麺類を買ってしまうが、退職金を預けた銀行のお姉さんに勧められるとよくわからないまま100万円200万円の金融商品を買ってしまうなど)や一家の主人感などもなく(その目減りした退職金も妻によこせと言われているなど)、ないものだらけだ。でも確たる人生観もない(強いて言えば流れに任せて生きる位)ので、喪失感もあまりなく、まあそんなものかという感じだ。

☆4匹いた我が家の子ツバメが一匹ずつ巣立って行って寂寥感はあったが、今朝見るとまた戻ってきていた。しばらくは出たり戻ったりして、やがて完全に巣立つようだ。誰もいなくなったらやはり寂しい。

 

☆夏休みに入った小学生たちが公民感で甲冑づくりやビデオ撮影をするというのでお手伝いに行った。夏休みだという季節感は若干取り戻したが、一お手伝いとしてはこれまでこういう場で発揮していた存在感はなく寂しいがお気楽でもある。

   

Dr.90 のど元過ぎれば(7月21日)

最後に勤めた三田西陵高校事務室の歓送迎会があった。馴染みの校務員さんが開口一番「田んぼの水やりは大変ですか」と言われた。これは最近のドクターブログ「水戦争」を見ておられる証だ。聞けば奥様ともども毎日見ていただいているという。ありがたいことだ。こういう方が後100人ぐらい増えないものかしら。それはともかく現役の校長・教頭・事務室の方のお話を聞いていると、いろいろ大変なようだ。そういえば私が現役だった頃も楽しいことは多かったが、たいへんなこともそこそこあった。「のど元過ぎれば何とかを忘れる」(この何とかはホントに忘れてしまった)というが、現役のど元を過ぎてしまったドクターは校長時代の大変だったことを忘れていた。最近は退職後の一人ぼっち感や農作業の大変さ(水戦争など)に心を悩ましていたが、現役時代の苦情(主に職員や近所の方から)や人間関係のトラブル(これも職員間が多い)に比べればまだましだった。人は往々にして今の悩みや不満にばかりに心をとられるが、今の恵まれているところ、幸せなところにも気づく心を持ちたい。ブログアクセス数も「絶こうちょうブログ」と比べると激減だが、それでも毎日100人以上の方が大したことも書いていない「ドクターブログ」を見てくださる。このありがたさにのど元をすぎないうちに気付けて良かった。大切なことに気付かせてくれた最後の(多分)歓送迎会だった。出席者の皆様とそのご関係者の皆様(そしてこのブログを見ていただいている皆様)のご多幸をお祈り申し上げます。

☆西陵高校事務室の歓送迎会にご出席の、よくブログを見てくださっている実直な公務員さんとブログ用写真シャッター係をよくお願いした優しい事務長。

 

☆久しぶりの大勢の人との会話を喜ぶドクターと朝帰りの車から見た三田市の朝日。

 

☆かえって早々村のため池の樋を抜く水利係のドクター。のど元の日々に帰ってきた。

 

Dr.89 どうしたらよいのか分からない問題への対応力(7月20日) 

「暑読」していて、「教育の大きな目的の一つは、どう対応したらよいのか分からない問題に適切に対応する力をつけることにある」という文章に出会った。そのためには教師や親やいろんな大人の言うことに矛盾があった方がいいという。その方が子供が自分でいったいどれが正しいのだろうかと考え出すからいいのだそうだ。この考え方には一理ある。入試などではつべこべいわずに先生の言う正解を一つでも多く覚えていった方が有利かもしれないが、実際の社会で生きていくには「これまで習ったことのないような問題」「いろんな人の言うことが違っていたり、いろんな答えがある問題に自分の解を見つけなければならない問題」などが山積しているから、こうした問題に出会ったときに対処する能力を磨いておくことは生きる力そのものだ。現役時代の学校や家庭生活では、「先生方の言うことが違っていてはいけない(学校の統一方針に従って全職員が一致して動かなければならない)」や「母親と父親の言うことが違っていては子どもが言うことを聞かない(だから、あなたは私と違うことを言ってはいけないとよく妻から注意された)」と随分言われたが、各自が思い思いのことを言ったりしたりする方が良かったのだ。この文章に出会って少しは自信を回復したが、これまで出会ったこともなくどう対処したらよいのか分からない問題「定年後の人生をどう充実させるか」が今の自分を苦しめている。こんなことなら若いうちにもっと「どうしたらよいのか分からない問題への対応力」を磨いておくのだった。

☆もうすぐ巣立ちを迎える我が家の子ツバメと子育て必死の親ツバメ。この子ツバメ達にも、「どうしたらよいのか分からない事態に対応する力」を身に着けてほしいが、そもそもツバメ達は「そんな力があったらよかったのに」などと悩まないか。

 

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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