Dr.900 役に立つ(2月7日)
同級生ライングループで、ある定年者の一人が「世の中に役立つことができていないことに後ろめたさを感じる」みたいなことを投稿した。現役時代はその仕事を通じて社会に貢献している実感は得やすいが、定年後に趣味などを中心に暮らしていると、「自分のことだけしていていいのだろうか」という気持ちになるのはよくわかる。以前に「子供を産まない女性は生産性が低い」みたいな発言が話題になったが、人の価値を生産性や有用性で計るのは違うように思う。動物、植物を含めて生物は、様々なご縁でこの世に生を受け、各自の生き方で生を全うし夫々の寿命が終わる時にこの世を去る。このこと自体が尊く、生産性や有用性などは立場や見方が変われば変わる不確かなものだ。今の世の中が生産性や有用性にこだわりすぎるので、生きにくい面がある。万物誰もが、夫々の生を全うできる、それが尊くそれで良いという考え方が広がれば、生きやすく、定年後の生活も安心できると思うのだが。
☆昨日は我が家に昔から続く精米機で米をついたが、これが誰かの役に立っているかと言われれば自信はない。