Dr.809 脱生産性(10月29日)
現役時代は生産性や効率が求められたが、退職後の生活充実には生産性や効率にとらわれないことが大事だ。何せ時間はたっぷりある。逆に、効率や段取りが悪くモタモタして時間が掛る方が、時間がつぶせてよい。その分、悩む時間やあれこれ考える時間が減って良い。「時間を有効に使う」という発想に長く親しんできたので、なかなか慣れないが、定年後の「有効」とは効率ではなく、「充実」や「没我」の時間と発想転換しなければならないかもしれない。人の寿命や余命はいくら考えても分からないので、そこに時間を費やすより、今の充実(充実まで行かないとしたら、今を夢中で過ごすーここの夢中とは何も考えないという意味です)に心を配りたい。そのようにして一日一日を精一杯(ここでも「精一杯」の方向は、無理なく流れに従って今できる一杯の楽しみを見つけるという意味です)生きて、いつか寿命が来たらこの世からあの世に移る。そういう大きな流れで生きるしかないように思う。
☆道端にこんなススキが咲く温泉でサウナに入りながら、何も考えない時間を過ごした。全然生産的ではないが、気持ちの良い時間だった。こんなんで良いのでしょうか。