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Dr.742 田園回帰(8月6日)

新型コロナウイルス禍で密な都会を離れ田舎に引っ越そうという動きがでているらしい。田舎は人が少なく、テレワーク型の勤務が広がれば、田舎に住もうという人が増えるのは理解できる。都会に近い田舎として売り出している丹波篠山市としては、何とかこのブームをつかんで移住者を増やしたいものだが、関係者に尋ねてみるとそう単純な話でもなさそうだ。居住地を移すというのは大きなことで、伝染病が都会で流行ってるから田舎へと単純に話が進むわけではない。移住を決めてから、引っ越し先や家探し、仕事も考慮して実際に移住するまでは数年かかるのが普通だという。今回の田園回帰の流れは「前から田舎移住を考えていた人が、コロナ禍でじっくり考える時間が出来て、コロナに背中を押される形で動きだした」というのが正解のようだ。移住に関する補助金を増やせば、この流れが加速すると考えるのも単純すぎるらしい。補助金目当ての移住者は直ぐに出て行ったり、田舎になじめない場合が多いようだ。そんな移住者よりも腰を据えて田舎暮らしや農業従事を考えている人に来てほしい。そのためには丁寧に様々な相談に乗るなどの体制づくりや日頃からの信頼関係づくりが大事だということが分かった。その観点からは当市では昨年ドクターがいた「暮らし案内所」が重要な役割を果たしている。勤めた時にはそんなに重要な位置にあるとは知らなかった。ドクターの後任はしっかりした方で相談体制は充実した。結局、今回いろいろと田園回帰の流れを活かした移住増加策を考えているが、「ドクターを移住相談窓口から外した」ことだけが正解だったとならないように、さらに多様な促進策を考案しなければならない。

 ☆最近お堀に行灯、城跡に垂れ幕等が設置され「夏の雰囲気」が醸成されているが、これらも含めてさまざまな取り組みが重なり合って関係人口や移住人口の増加につながる。決して「ドクターを移住相談窓口から外した」だけが解決策ではないと思いたい。

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