Dr.542 一陽来復(12月26日)
冬至を境にだんだんと日が長くなるように、衰えかけていたものがまた回復軌道にのることを「一陽来復(いちようらいふく)」と言うらしい。衰えていたものが調子よく回復するのは良いことなので一陽来復は元気が出る思考というのか表現だが、回復した日の長さや運気はまた衰えていくわけだから、人生や運気も季節や日の長さのように循環し、良い時もあれば悪い時もあるということだろう。また一陽来復やその反対の過程でも、その中身を詳細に見ると一直線に同じ傾向が続くということではないよいうに思う。来復中でもデコボコはあるのではないか。全体としては来復過程にあっても、日によってあるいは時によっては調子の悪い時もあるのが人生の一陽来復だ。ドクターの定年後生活も調子のよい時もあれば、落ち込むときもある。もう吹っ切れたと思っていても、やはりずっとは調子よく行ききれない。これがなかなかやっかいだが、年を経て経験を重ねた分、その落ち込みを少なくはしたい。それだけの学びを溜てきたように思うが、そう簡単にいかにのが人生だ。いったいいつになったら、継続的な「一陽来復」過程に入れるだろうかと思うが分からない。修行は続く。
☆写真の木々も若葉・繁茂・落葉を繰り返す。
