Dr.503 幸せの国ブータン(11月11日)
NHKラジオで幸せの国ブータンに住む日本人の方のインタビューを聞いた。ブータンは国民総幸福を指標に国づくりをされている国で、今が幸せと思う国民の割合が最も高い国だという。確かに職場でも学校でもいじめがなく、助け合いの精神が至る所にあふれているらしい。でも住んでみると、住民の方は毎日を幸せ幸せと言って暮らしている訳でなく、質素な暮らしでも毎日の生活に感謝しながら普通に暮らされているということだ。普通の暮らしがありがたいということがよく理解されているという。それには仏教の教えの影響も大きいらしい。そもそも金儲けを目標に生きていないという。この放送を聞いて、ドクターは自分の日々の生活や考え方を大いに反省させられた。一応、人から頼まれたことは、それでお金がもらえるかどうかに関係なく引き受けてやっているが、できれば儲かる方が良いなというあさましい考えが見え隠れする。ゴミ拾いや人助けも出来るだけ気が付けばするようにしているが、それも自分の生活が出来る範囲に限られている。自分の生活を投げうってまで人のために尽くすという域には達せていない。それでも時々はこんな放送を聞いたり、滅私の活動をされている人を見たり、関連の本を読んだりした時には、自分の生活を振り返る健気さはまだ失っていない。自分を反省するが、自分の良い所を肯定するお気楽さも失っていない。どこまで幸せなブータン人に近づけるかがこれからの自分の課題だ。
☆自宅からだいぶ紅葉が進んだ山を見る余裕がある生活に感謝しながら、吊るしたタマネギの数が動物に食べられ減っていないかを心配するドクター。まだまだブータン人の域には遠い。

