Dr.304 ホーホケキョ(3月28日)
近所を走っていると(世間の人が言うには歩いていると)、春の陽光とともにここかしこからホーホケキョとウグイスの鳴き声が聞こえる。中にはまだ下手なのもいて余計に新たな旅立ちの春を感じる。我が家も息子がこの春から大学生になり関東で一人暮らしをする。春は新たな世界の訪れと同時に古い世界(これまでの生活)からの旅立ちの時でもある。嬉しいような寂しいような。でも世の中いくら気に入ってもずっと同じ場所にとどまっていることはできない。良いかどうかは別にしてどんどん時は進んでいく。寂しい面もあるがこの現実に目を向け、新たなにやってくる世界で自分に出来ることを探すしかない。ドクター家だけでなくどこの家庭でも新たな4月が始まり、慣れない世界に、下手なウグイス同様練習を始めなければならない。そのうち奇麗なホーホケキョが奏でられるようになるだろう。ドクター自身の生活もどうなるか定かではないが、やれることを自分の出来る範囲でやって行こうと思う。元来の音痴故、上手なホーホケキョは歌えないかもしれないが。心を込めた歌を歌いたい。
☆めったに行かない上品なお店で、今まで食べたり飲んだりしたことのない岩茶やお菓子をいただきながら息子との別れを惜しんだ後、陽光の中をホーホケキョを聞きながらいつものように走る。いつもの春と同じようで同じではない春。もの悲しい。



