Dr.1993 まだいい方か(7月1日)
村の飲み会があった。黒豆の話が出て(村のほぼ全員が農家で黒豆を作っている)、「土寄せ(少し育った苗の根元に、鍬などで土を寄せて倒れにくくすると同時に、雑草を押さえる作業)してるけど時間がなくて大変です」みたいな話をすると、「土寄せするということは、豆の苗は順調に育っているということか」と言われた。
村の人の中には、発芽率が6割ほどだったり、鹿か兎にはっぱを食べられた人や、根切り虫に苗をやられたという人までいて、手でやる土寄せは大変だけれど、これは順調な作業とも言えるので、まだいい方と言うことが分かった。
人生何事においても、大変なことは起こるが、見方を変えると、「まだいい方」「(最悪でなくて)有難いこと」という見方は出来る。「まだいい方」と思ったからと言って、事態が変わるわけではないけれど、気持ちを少し奮い立たせて、またその局面に向かって行くエネルギーを得ることはできる。
事態の渦中にいると、周りが見えなくなって、「最悪」「もうだめ」と心が沈みがちになるが、そういう時こそ、周りを見て、一息ついて、エネルギーを貯めて、また前へ進んで行きたい。
☆村の人と一緒に落ち着いた時間を持って、今日も前向きに、出来ることを精一杯やって行きたいと思います。皆様ご一緒に無理し過ぎずぼちぼち頑張りましょう。

