Dr.134 ヤッター後もやもや(9月10日)
最近はよく警報で学校が休みになる。朝、警報が出ているのを知って「ヤッター」と思う人は多いと思う。どんなに学校好きな人でも一瞬はそんな気持ちになるのではないだろうか。先週土曜日の某私立中学校の冒険指導も警報のため中止となった。そんなことがあるとは夢にも思わず、朝早く家を出て学校に向かう車の中で中止の知らせを聞いて思わず「ヤッター」と叫んだ。冒険指導は好きでやっているくせに、それが中止になって喜ぶのはおかしいと思われるだろうが、この時はホントに心から嬉しかった。この冒険講座は10回シリーズで、同じ中学生20名ほどを相手に90分授業を10回おこなわなければならないというハードルの高いもので、毎回新しいネタを用意しなければならないこともあって、子どもたちは素直で可愛いのだが、指導者としては指導日が近づいてくると頭が痛くなるほどストレスがたまるものだ。だからそれが一回減ったのが嬉しさにつながったのかもしれない。指導者は岡山や大阪など遠くから集まってきているので朝7時の時点で中止と言われても、来るのを中止することはできない。この日も全員が集まり、対象学年の学年団の先生方とのミーティングをして解散した。その帰り道で気付いたのだが、いつもの満足感がない。いつもは無い知恵を絞りだして精一杯の指導をして帰路に就くときには、それなりの満足感と言うのかある種の達成感があるのだが、今回はそれがない。そういえば、達成感なり満足感は、ある種のがんばりとかハードルを越える努力の後に感じるものだ。気がかりだった指導が警報で流れた「嬉しさ」とハードルを越えなかった「達成感の無さ」とが、心の中で葛藤して「もやもや」の状態になったのだ。では「もやもや」が嫌だから、警報は出なかった方が良かったかと言うと、単純にはそうともい思えない。そこが優柔不断人間ドクターの性(さが)だ。性(さが)はどうしようもないので、「どうしようもないものには逆らわない」という、お気楽人生の教訓に従って、今回も単純に「ヤッター後もやもや」を経験したというにとどめたい。ところで最近結構「お気楽人生」への教訓と言うのかヒントが溜まってきた、本にでもまとめたい。
☆雨の合間を縫って、魚肉ソーセージ(母のお勧めです)を食べながら草刈りをした。雨が上がっていれば外で作業をし、雨が降っていれば屋内で作業をする。「自然の流れに従って生きる」、また教訓集のネタが一つ増えた。