Dr.130 何かお手伝いできることは(9月6日)
健康診断で病院に行き廊下を歩いていると、泣きじゃくり嘔吐した2~3歳児を抱えたお母さんが椅子に座って困っておられた。その時ドクターの口から咄嗟に「何かお手伝いできることはありませんか」という言葉が出ていた。いつもはこのような場合は通り過ぎてから、「声を掛けようかどうしようか」「何か力になりたいけどどうすればいいのだろう」とか考えあぐねている間に時期を逸するというようなことが多いのだが、今回は考えるよりも前にこの言葉が出て、言った後から自分でもびっくり。そしてその後「咄嗟に素敵な言葉が出るとは自分も進歩したもんだな」と、例のごとく自分をほめた。そして皆様にも聞いてもらっている。自分が言ったから言うわけではないが、この「何かお手伝いできることはありませんか」は良い言葉だ。自分ではこうした方がいいと思っても、その人にとってはいらないことかもしれない。尋ねる余裕がある場合は、当人にどうしたいのか、どうしてほしいのか、聞くのが一番だ。この時もお母さんからは「ありがとうございます。でも、もうすぐ看護師さんが来てくれますから」と言われ、実際その後すぐに看護師さんが嘔吐処理グッズを持って駆けつけてこられていた。おっさんも嘔吐して見せ、おっさんでも嘔吐するのだから小さい子供が嘔吐するのは当然だよと言う等、変に動かなくてよかった。ところで診察結果は惨憺たるものだった。コレステロール、血糖値、血圧等が高めで、低い音が聞こえなくなっていた。問診をしてくれた若い医者から「何かおてつだいできるこはありませんか」と聞いてほしかった。
☆病院の視力検査室で。視力も相当落ちていた。視力回復のために「何かお手伝いできることはありませんか」