Dr.716 瑣事(さじ)(7月6日)
新型コロナや大雨で大変な状況になっている方もおられる中、こちらは読書・農作業・次の議会の資料読み・農業資材の購入代金振り込み・役員会のためのお茶購入・ムカデ退治スプレーの購入・サルの発見等の日常の瑣事(さじ・重要ではないと考えられるつまらない)に追われている。日常の瑣事の扱い方次第で人生の幸せが決まるみたいな言い方をされる方もおられるが、とにかく生きている以上日々の出来事は瑣事であろうと重要事項であろうとこなしていかなければならない。百何億年前に誕生した宇宙の歴史から見れば、人類の出来事ましてや一人の人の一日の出来事など多かれ少なかれ全て瑣事かもしれない。瑣事であろうがなかろうが生かされている間は毎日なにがしかの用事があり、それに全力というかその時出来る妥当なエネルギーを注いで片付けていくしかない。瑣事だと見下して手を抜かず、重大事項だと力み過ぎず、たんたんとその時の状況で最善を尽くして(とはいっても頑張り過ぎず)やっていきたい。今回のブログ内容も大したことありませんし、ブログ更新を瑣事と思ってるわけではありませんが、まあ今の私に書ける最善の力でやってこんなものです。
☆読書や猿や蛙やミミズの発見。毎日やることや発見はなくなりませんね。




Dr.715 マイナスがプラスに(7月4日)
ある中学校の学校運営協議会へ参加して、オンラインではあったが生徒の声を聞いた。長い間学校へ行けなかったので、「学校へ行けることの嬉しさが分かった」「友達と話が出来ることの有難さが分かった」「当たり前が当たり前でないことに気付いた」等口々にこの間の感想を話してくれた。こちら(大人委員)からは機械の操作に不慣れなこともあって十分に返答できなかったが、今回のコロナ禍がマイナスだけでないことが分かった。先生方からは学校再開後の生徒の学習意欲が以前よりも強くなっているとの報告もあった。ドクター委員は「これまで経験したことのない対応をしなければならない学校は大変だろうが頑張ってください」と普通の発言をしたが、後で振り返ってもやはり子どもたちの学びと言うのか発想はすごいと思った。まだまだ油断できないし手当しなければならないことも多いとは思うが、これからもしなければならないことを出来る範囲でやっていってほしい。一般的には「マイナスをプラスに」と言われるが、これは意識的にマイナス状況でプラス要因を探す働きかけでどこか無理が伴うように感じるが、起こった事態に従っているうちにこんなことに気付かされた、それがプラスの事だったという「マイナスがプラスに」は自然で無理がない。意識的なプラスの発想も良いが、たんたんと起こったことに出来る範囲で対応していく自然体の生き方は、ドクターが推奨する「流れ」や「ご縁」「おおきな力」に任せた生き方で、ここでは「マイナス」も「プラス」もない。起きていることに意義を見出す生き方だ。
☆オンラインで生徒たちの意見が聞けたS中学校の学校運営協議会。そこでの生徒たちの気付きも、ドクターがトレーニング更衣室で見せる診察券(トレーニングの会員証と間違えて持ってきた)も事態をたんたんと進めると結構毎日の生活が進んで行く(世間的にはプラスが現れる)ことの表れだ。



Dr.714 難解な他者理解(7月3日)
地域の青パト(青色防犯パトロール)講習会で担当者の方が講師の警察官の前に話がしたいとお話を始められた。参加者ははじめは何事かと思って聞いていたが、話が長くなったのと今回の講習会とのつながりが分かりにくかったので、会場から講習会を進めてほしいと意見が出て、その方はやむを得ず自分の話を止められた。途中に「折角の機会だから」「人間の命は明日は分からないのだから」「今、話をさせてほしい」というようなことを言われ、言っておられることは分からなくもないが、多くの参加者には「だからと言って、なぜこの青パト講習会で、(講習との関係が不分明な)あなたの話を聞かなければならないのか」という気持ちだった。今回は極端な例だが、概して他人を理解することは難しい。それぞれ生まれ育った環境も経歴も違う人を理解するのは簡単ではない。自分の価値観と合わないからと言って、全否定してしまうのも違うような気がする。自分には理解できなくても、相手の考えを尊重するという態度は必要だ。そういう意味では今回ももう少し余裕をもって、もう少しあの人のお話を聞いても良かったのかも。自分も次の会の予定もあって「早く終わってほしい」と思ってしまったが、これからは自分と違う考えや性格の人とも上手く付き合っていくためにも、時間と心身に余裕を持つようにしたい。
☆同じ時期に買った鉢植えの桜と裏庭に移植した桜。環境の違いによって成長には数倍の差ができたが、桜の種類も違うし、成長だけで判断するのは難しい。写真には笑顔で写るこの人も自分の価値観だけで慌てて評価せず、余裕をもって長い目で見てほしい。



Dr.713 良いことばかりではない(7月1日)
先日かつての勤務校に行って生徒達を見ていて、校長時代に子ども達と触れ合った楽しい思い出が蘇って来て現役時代に戻りたいという郷愁を感じたが、一夜明けて冷静に思い出すと、自分と合わない先生方もいる冷めた職員室もあるという現実も視野に入ってきて、現役時代は時代で子ども達との触れ合いは良かったが合わない職員との対応は大変だったことが思い出されてきた。それと比べると現在の比較的自由な生活の方がストレスがないようにも思うが、これも自由がありすぎると毎日を充実したものに自分で組み立てなければならない大変さもあり、休みもそれが日常になると、週5日働いた後の週末の解放感と言うのは薄くなる。贅沢なことを言っているとは思うが、人間どのような生活をしていても良いことばかりではないということだ。それぞれの状況に応じた良い面と悪い面がある。もしそうなら、大事なことは今の生活で無くしたこと(若さ・仕事・収入等)を嘆くのではなく、今の生活でまだある良い面に焦点を当てて感謝しながら今だからこそできることを謳歌することではないだろうか。これが出来れば、いつの時代幾つになっても人生を楽しく生きられると思うが、これがなかなか難しい。
☆先日かつての勤務校を訪れ楽しかったあの頃へ戻りたいと思ったが、その後しんどかったこともいろいろあったことも思い出し、何時の時代でも良いことばかりではないので、今の時代の良い面を大事に感謝して生きることの大切さに後から気付くドクター丹後。

Dr.712 上機嫌な学校(6月30日)
かつて校長をしていた高校の評議員会があったので参加した。授業見学もあり、生徒の様子も見せていただいたが、生徒は明るく人懐っこくて以前のままだった。見学後の協議でドクターは「この学校の良さは、生徒が偏差値だけに縛られず、友達と助け合いながら明るく楽しく高校生活を謳歌しているところだ。これを私は在職中『上機嫌力』と名付けて、この学校の生徒達の多くが持っている上機嫌力は下手な学力よりも人生を生きる上で重要だ。世間の学力中心の価値観で自信を無くしている生徒達に、君たちは素晴らしい力を持っている何も卑下することはない自信をもてと訴えかけて来たが、今後もこの生徒達が持っている素晴らしい面を伸ばして行ってほしい」と話した。後で校長先生や教頭先生から「よく言っていただいた。私達も同感だが先生方の中には学力・学力と言う人もいるので、あなたに委員に入っていただいて良かった」と持ち上げられて上機嫌になったが、この管理職の皆さんなら生徒達をさらに上機嫌にしてくれるだろう。この学校のことは安心してこの人たちに任せ、今度は丹波篠山市の子ども達の上機嫌力を伸ばすためにがんばろうと気合を入れたが、ドクターの上機嫌力には波があり、そこに若干の心配がある。
☆3年前に校長を勤めた上機嫌な生徒が多い学校の学校評議員会の様子と、会議前に訪れた珈琲専門店のモーニング。モーニング好きのドクターはこれを食べると上機嫌力がさらにアップする。




