Dr.549 老いては子に従え(1月5日)
帰省している息子と高城山に登った。今年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の市の推進委員長をしている手前、明智光秀の丹波攻めで取り上げられるであろう郷土の高城山を知っておかなければならないと思ったからだ。小学校の時に登ってから長らく登ってはいなかったが、大河ドラマが決定した昨年は結構登る機会が増えた。いつも同じ登山道で登るのだが、今回は別の登山道から登ってみることにした。いつもの道よりは登りやすかったが、それでもおっさんには30分強の登山は楽ではない。ところが息子は楽々と登りこちらが追いつくのを待って又先へ登っていく。最後の階段道などはこちらは休み休み出ないと登れなかったが、あちらは軽快に走りあがる始末だ。体力差を痛感し、これはもう完全に息子の方が上と認めざるを得ない。体力以外にもパソコンが不調の時なども彼の助けなしにはお手上げ状態だ。勿論まだ父(ドクター)の方が上のものはあるにはあるが、老獪さ・妥協心・依存心(神や仏、天や妻などに頼る気持ち)・諦めの心などどれも誇れるほどのものではない。かくなる上は「老いては子に従え」の格言通り、子の意志を優先して生きて行くとするか。流れで生きるのをモットーとするドクターとしては、その流れの中に子どもの意志が入ろうと大したことではない。今回も急に思い立って「高城山に登ろう」という老いた父の意志に嫌な顔をせず付き合うという大人の対応ができる子に従うのは望むところだ。
☆急な山道をヒョイヒョイと登る息子と比べて、喘ぎ喘ぎ登る父(ドクター)。子がいろんな場面で父を超えていくのは自然の流れか。


