Dr.162 追い求めてはいけない(10月9日)
日本人のノーベル賞受賞の先生が、「とことん疑問に思ったことを追い求める」みたいなことを言っていた気がする。気がするだけでいいなら、「夢をあきらめるな」「努力は裏切らない」みたいなことも言っていたかもしれないとも付け足したい。その先生でなくても、この種の言葉は「先生」と呼ばれる人なら誰かがどこかできっと子どもたちに言っているはずだ。これらの熱い言葉は、まだ若い子ども達や一部の才能のある人には言ってもいいが、普通の中高年がこの手の言葉を真に受けて、何かにとことん打ち込み始めるのは要注意だ。特に定年後の人が、「定年後の充実した生き方」や「孤独の癒し方」みたいなテーマをとことん極めようとするのは危険である。底なしの泥沼にはまり込む恐れがある。ドクターがお勧めするのは、何事も追い求めるのはほどほどにして、雑事ややらなければならなくなったこと(妻からの指示等)でバタバタと過ごし、気が付けばもうこんなに生きていたというのが良い。「生き方等を追い求めすぎないほうが健康な生き方ができる」もどこかの精神科の先生が言っていたような気がする。このように世間にはどのようなことも誰かがどこかで言っている(ような気がする)、大事なのはそこから自分に合ったのをえらぶこと(のような気がする)。というわけで、またプチ旅に出ます。
☆自撮りばかりも何なので、たまには秋の風情の方が良い(ような気がしました)。