Dr.2321 置かれた環境(7月11日)
よく言われるところだが、置かれた環境で育ち方・生き方が変わる。前にもお見せしたことはあるが、数年前に同じ時期に買った桜苗木を机の上の鉢と庭に直接植えたものとでは、成長が何倍何十倍も違ってきている。
もちろん、庭に植えたものが1m以上になっているのに対して、机の上の鉢の桜は数十センチ、それ以上伸びようにも鉢を変えてやったり、庭に植え替えたりしなければこれ以上にはなかなか大きくなれない感じ。
ところで、環境によって成長に差はあるが、大きく育つのが良くて、こじんまりがダメだとは一概には言えない。庭に植えたやつは大きくなってきて、枝が塀の外側まで伸びて来ているので枝を切らなければならなかったり、これ以上大きくなれば、今の場所には置いておけない。
一方の机の上の桜は、毎日水をやって世話をしているので愛着がわいて、春の一輪つける小花を楽しみに一年可愛がって育てている。小さいなりに成長する姿に元気をもらったりもしている(そんなに毎日見つめてるわけではないですけど)。
結局、どの環境で育つのかもプラスとマイナス両面あるし、そもそもどの環境に置かれるのかも自分(桜)の意志という訳ではなく、一瞬の偶然によって決まっただけのことである。人間に置き換えても、環境によって生き方、育ち方は違うが、何が良くて何が悪いかは簡単には決められない。
自分の置かれた環境の中で、自分らしく伸びて行くのはいいことだと思うが、他と比べたり、どちらが良かったか得かなどの視点では見られない。自分の置かれた環境を活かして、自分なりの成長をして、周りの人を喜ばせて行ければと思う。
☆同じ時に買って、庭に植えた桜と、鉢に植えた桜。どっちがいいとか幸せだとか簡単には決められませんね。置かれた場所で自分らしく。これしかないですよね。今日も何とか過ごして、週末までもぐりこみましょう。皆様お元気で。

