Dr.587 人口減少に立ち向かう(2月17日)
ドクターの丹波篠山市の絶こうちょう策では、市の人口減少を断ち切るとしているが本当にそんなことができるのだろうか考えて見た。人口減少には自然減(出生者数よりも死亡者数の方が多い)と社会減(転入者よりも転出者の方が多い)がある。自然減を減らすには若者の結婚や出産がしやすい環境を整える、その背景にある若者の労働条件や働き方を改善する施策が必要で国全体で考えなければならないことも多い。半面、市の人口の社会増を促す施策は市独自の取り組みに掛かっている面も多く、効果的な取り組みで社会増を実現したり、社会減を少なくするのに成功している自治体の例は全国にある。成功例を見ると、①廃校になった学校の跡地を利用したカレッジや農業研究施設の設置、②ワンストップで移住者の住まいから働き口まで支援する窓口の設置や官民をあげた地域の移住者支援、③若者や女子高生の意見を取り入れた施策の実施(スイーツの開発など)、④ネットを活かしたテレワークやシェアオフィス施設を作るなど田舎でも仕事ができる環境の整備、⑤ワンストップで出産から育児まで支援する体制や高校生までの医療費無償化などの子育て支援の充実、⑥市営住宅の空き部屋や田舎暮らしお試し住宅を無料か安価で若者に貸し出す、⑦地域起こし協力隊員の任期終了後の起業支援等、ユニークだが丹波篠山市も含めてどこの市でも既にやっていたり今後実現可能なものが多い。ここでポイントとなってくるのは、衰退した商店街を「昭和の町」として古さを活かした観光スポットとして売り出す等の柔軟な発想とその発想を実行する核となる人がいるかどうかだと思う。言うは易く行うは難しだが不可能ではない、何とかこれを実現して人口減少の流れを断ち切りたい。
☆小中学生の俳句表彰大会で演奏されるオカリナ愛好グループの皆さん。仲間で練習して人前で披露するのは社会貢献でもあり自分の健康や生きがいづくりにもなっている。地域の絶こうちょう化について考えるドクター。オカリナの皆さんのように自分も楽しく地域のためにもなる活動するには、自分は何をすればいいのかの模索が続く。ボツボツですけど。
Dr.586 まちづくり協議会(2月16日)
絶こうちょうの丹波篠山市づくりには「まちづくり協議会」(まち協)の活性化が欠かせない。まち協はその呼び方はいろいろだが、全国にある組織でその地域の課題(防犯・防災・各種イベントなど)を地域住民の手で解決しようと組織されたものだ。従来なら市町などの行政がやっていたテーマも多いが、行政のスリム化もあったり、各地域の問題は固有なものも多く、その地域に住む人が自分達の課題として、住民相互の知恵と力を結集して問題解決に当たるという設立趣旨は的を得ていると思う。まち協に参加することで参加した本人の生きがいも高めるという効果もある。もちろん丹波篠山市においても旧小学校区すべてにまち協があるが、どこともその役員のなり手不足が大きな課題になっている。自治会役員と兼ねるところや自治会役員OBがやられているところなど様々だが、ドクターの住むYまち協は自治会役員と有志でまち協役員を構成している。自治会役員の方は半ば強制的に参加してもらっているが、そうでないと役員が埋められないという実態もあり、PTAなどどの役員もそうだが半強制的にでもやってみると面白さややりがいに気付くということもあるので、これはこれでやむを得ないのかなとも思う。Yまち協の場合はここに、自治会役員ではないけれども主体的に役員を担っている人が数名いる。ここが味噌で、この方たちから役員の参加者が増えることも期待され、主体的・積極的な活動も期待でき可能性に満ちている。この火は守って行きたい。
☆ドクター自身も自ら手を挙げてまち協役員をやっている(本年度は副会長)一人だが、休みだからと言って梅を見たり風呂に入っているようでは超積極的な活動は期待できないか。
Dr.585 公私とも絶こうちょうを目指す(2月15日)
最近急に丹波篠山市の絶こうちょう策について発信し始めたドクターだが、「ドクターのお気楽な(上機嫌な)生き方」と矛盾している訳ではない。社会的動物である人間が絶好調・お気楽・上機嫌(表現はいろいろでも目指すところは毎日を楽しく活き活き生きること)で生きるためには、人とのつながりや関わりが欠かせない。社会(人)とのつながりが多いと健康になり幸せを感じるという科学的データーもある。その関りが自分の特技や関心を生かした地域課題の解消につながれば、周りの人からも喜ばれ自己有用感も高まる。自己有用感(自分もそこそこ人の役に立っていると思える感覚)が生きがいや幸福感を増すことは化学的データーがなくても分かる(探せばきっと科学的データーもあるだろう)。そんな訳で人から頼まれたことを引き受け、自分の地域の課題解決策(絶こうちょう化策)を考え実行することは、地域も喜び自分もハッピーになる。ここで何度か言う共生(ウィンウィンの関係)の考え方だ。人間の幸せは共生(自分も周りの人も幸せになる)なくしては語れない。というわけで今後も丹波篠山市の絶こうちょう策について考えていきたい。勿論自分の市さへ良かったら良いという訳ではなく、見つけた解決策は周囲の市や同じ課題を持つ地域へも発信していきたい。ここでも共生なしには我がまちの幸せ・発展はない。
☆村山洋介さんの本で見つけた「社会とのつながりが健康(長寿)に効く」のと「つながり(人的交流)が幸せに効く」ことの科学的データー。
☆娘がくれたバレンタインチョコがドクターを幸せにしたという個人的データー。
Dr.584 地域の学校(2月14日)
今は地域の絶こうちょう化を考えるのをちょっと休んで、ドクターが初代校長を務めた県立篠山東雲高校の創立10周年記念誌原稿を書こうとしている。篠山東雲高校が分校から独立して早10年になるのだ。月日の経つのを早く感じるとともに、10年前を思い出す。当初は校長室もなかったので(分校だったから)会議室に仮住まいしながら、校舎の改築やら校章や校名看板の設置など開校準備をバタバタ行った。当時の県立学校改革で県内にあった多くの分校は本校に統合・閉鎖されたが、本篠山東雲高校だけが独立校として開校された。全国的にも分校の独立と言うのは当時としては例がなく、しかも1学年1クラスの小規模な農業高校だったのも特例中の特例だったと思う。小規模農業高校の独立開校は、もちろん当時の東雲校が山の芋のグリーンカーテンなど特産物の振興や研究に成果をだしていたからだが、何といっても地元や市を挙げての支援があったからだ。地域にとっては学校の存廃は地域の活性化にとっては死活的に大きな問題で、特に地元や市の基幹産業である農業の学校だっただけにより一層応援して頂けたのだと思う。独立後も地域の皆様に様々な行事や現場実習でお世話になった。地域の方も若い高校生徒との触れ合いを喜んでくださっていたように思う。そんなこんなで地域と共に歩む学校で地域の方と一緒に活動して育った卒業生の多くは地域の企業や職場に勤め、地域の一員として暮らしている。あっ小学校であれ高校であれ、地域の学校を中心とした地域の人々の活動・交流は地域の絶こうちょう化(活性化)ど真ん中の取り組みだ。市の絶こうちょう化方策の大きな一つにこの地域の学校を拠点とする取り組みは欠かせない。
☆篠山東雲高校創立10周年記念誌の原稿を書くはずが、つい市の絶こうちょう化の視点が強くなりすぎ、期限までに原稿が仕上がるか心配になってきた。なんせ1000字は多過ぎやろ。
Dr.583 空き家対策(2月13日)
今回は空き家対策を通して丹波篠山市の絶こうちょう化を考える。ドクターは本年度市民センター内にある移住・定住相談窓口『丹波篠山暮らし案内所』に非常勤で関わらせていただいているので、空き家の相談や移住の相談を受けることがあり、ここの活動を充実させていけば市の人口減少を食い止めることが出来ると分かった。都会に近い田舎、古い街並みや田園風景の残る丹波篠山市は結構人気があり、若い世代が起業や子育て、年配世代が第2の人生を送るのに適した地域と選んでくださる。半面、誰も住む人がいなくなった親から相続した空き家を処分したいと考える人も結構いる。空き家のまま置いておくのは防犯上も衛生面・コスト面でも望ましくないので誰かに買ってほしい(住んでほしい)と考えられているのだ。移住希望者には空き家を買ってリフォームして住みたいと思う人も多く、古民家の人気も高い。暮らし案内所は市から委託を受けて「空き家バンク」を設立し物件情報をホームページ等で紹介している。そこで空き家を売りたい人と買いたい人をうまく結びつけることができれば、空き家も減り、市の人口も増え、地域にも活力が生まれる。でも空き家が売れれば誰でも好いわけでなく、購入後そこに住んで上手く地域と付き合いが出来る人が望ましい。買う人にとっても資金が潤沢な人ばかりではないし、初めての田舎暮らしに不安な人もいいので、助成金や働き口、地域の自治会との仲介等ていねいな対応が不可欠だ。暮らし案内所のドクター以外の職員はみなさん親切心にあふれ、経験や知識の深い方ばかりなので最近は年間30件60~70人ぐらいの人が案内所を通して移住してきている。というわけで移住相談窓口を充実させれば大きな成果に結びつくことは間違いない。
☆定住・移住相談窓口『 丹波篠山暮らし案内所 』のスタッフ。愛想だけが取り柄のドクターと違ってみなさん有能で優しい人ばかりだ。