Dr.398 上質世界(クオリティー・ワールド)7月17日
Aテレビのアナウンサーにお会いする機会があってご一緒に写真を撮ってもらった。ドクターは朝は別のテレビを見ているのであまりよく知らなかったが、知る人ぞ知るよく知られた方らしい。有名人とは知らなかったが、礼儀正しくオーラのある方だった。人にはそれぞれ自分の大切にする価値観の世界があって、それを選択心理学では上質世界(クオリティー・ワールド)という。人によって上質世界は違うので、その人にとってはすごく大切なものでも他の人にとっては何ということもないということがある。この日会ったテレビアナウンサーを上質世界にいれる人にとっては一緒に写真を撮れることは夢のような素晴らしい出来事だろうが、そうでもない人にとってはそこまでは感じない。有名人と写真を撮れてラッキー、これで知人に自慢できるって感じだ。ここで大事なことは、人それぞれ違う各自の上質世界を尊重することと、教育界にあるひとにとっては自分が子どもの上質世界に入れてもらえるような存在になることだ。もしその子どもの上質世界にあなたが入れたならば、その子はあなたにあこがれあなたのようになろうとする。あなたの言動の影響は大きく、大きな声を出さなくても一言一言を子どもは大切にする。上質世界に入っていない先生・指導者がいくら大きな声で説明・説教しても、なかなか子どもには届かない。問題はどうすればその子の上質世界に入れるかだが、ポイントはそんなことを気にせず自分が活き活き自分の世界を生きるということだ。
☆あなたの上質世界は何ですか?ドクターの上質世界に入っている冒険教育、その創始者のひとりカールロンキにサインしてもらった枡。ドクターにとっては宝物だが、冒険教育が上質世界でない人(世間の大半か)にとっては「何なん、それ?」って感じでしょうか。
Dr.397 多様な価値観(7月16日)
高校剣道部同窓会ライングループでY君の「今日はT市の敬老会マジックショーに出演してきました」というメッセージが載った。定年後、再雇用で働いてる人もいれば、家族の介護、自分の会社経営、今回の趣味マジック(トークがおもろいらしい)、そしてドクターの流れ任せのお仕事など、みんなそれぞれの事情や価値観で生きている。概して日本社会は同調圧力が強い社会だ。みんなと同じでないとだめらしく、変に目立つと圧力がかかって生きにくい。特に学校や若者にはこの傾向が強くって大変のようだ。われわれのように年齢とってくると、いろんな生き方があって良いというのか、自然とみんな違った生き方・価値観になってくるので同調圧力はそれほどでもなくなる。若者や圧力に敏感な方にはどうか思いつめることなく、何とか耐えて自分の生き方・自分の価値観で生きていいんだとという時期が来るのを信じてがんばってほしい。そうはいっても世間の圧力が相当強いのはドクターにも経験がある。常に生徒の側にいて校長室にじっとしていない校長生活だったが、伝統的な校長像とは違うらしく、当初は随分先輩や職員からいろいろ圧力があった。それでも我慢して(正確には気にせず)自分のスタイルを貫いてると、次第に周囲も認めてくれるようになってきた(というのかあきらめるようになってきた)。「出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない」というやつでしょうか。ともかく世界的には日本よりも多様な価値観が一般的だ。最近は世界的にも自分の価値観を押し付ける潮流が出てきているのが少し心配だが、こんな時こそ多様な価値観、特に自分と違う価値観・行動様式の人を認めよう。
☆市民センターに掛る「本能寺の変の謎は丹波篠山にあり」というキャッチコピーが入った2020年大河ドラマ推進ポスター。明智光秀謀反の理由は諸説あるが、丹波篠山では母親の磔がその原因の一つではなかったかという説を推す。ここでも多様な価値観を大切にしてほしい。市大河ドラマ推進委員長としてもお願いします。
Dr.396 村の飲み会(7月15日)
村の天神講という飲み会があった。伊勢講が各家の戸主の集まりなのに対し天神講は各家の若者の集まり(今では飲み会)だが、今では同じ人が集まる。いつもは集会場でお弁当を取ったりしてやるが、今回は宴会場で送迎してもらってやった。村の集まりといっても10戸ほどの一番身近な小さい集まりだ。小さい頃から一緒に小学校へ通ったり、遊んだり、村の行事に参加したりした良く知り合った仲だ。還暦を過ぎたドクターも村では若い方だ。飲むと互いの共通の知人やまちの話や農業の話やこれまで行った村旅行の話などで盛り上がる。ワイワイガヤガヤ2時間ほどは直ぐに過ぎる。話題も雑多で統一性も生産性も何もないが楽しい時間だ。ワイワイやりながら一緒の村(空間)に住むものの、それぞれの時間を過ごした人生が一時期重なったり離れたりする。田舎に住む者は誰もが最後は地域で生きる。これからも皆さんお元気で、一緒に元気に生きて行きたい。
☆長い付き合いの村の人たちと年に何回かの飲み会。何と言うことはなく何回もやってきた行事だけど大事にしたい。
Dr.395 目・口・身体(7月14日)
「目・口・身体」という滅多にやらない冒険アクティビィティを指導した。その日の団体が高校女子サッカー部だったので急遽思いついて成り行きで実施した(急に思いつくのと成り行き実施はドクターの得意とするところだ。この日は雨模様でいつ冒険フィールドでの活動を止めなければならないかも分からず、ハイエレメントスケジュールも変更して本当にこの活動ができたのは成り行きだった)。しかし、結果としてはハイエレメントの時間変更も「目・口・身体」実施も正解だった(成り行きの結果をいつも正解だったと肯定的に解釈するのもドクターの得意技だ。人生に悩む皆さんにはいろんな成り行きで起こってしまう出来事を「これで正解だった」と受け止めると結構楽に生きられるということをお伝えしたい。そんなこと分かってるけどどうしたらそれができるのかが知りたいと思われる方はドクターと一杯やりながらお話ししましょう)。ともかく、このアクティビィティは目を開けてても良いがしゃべってはいけない一人(目)が、目隠しをした人(口)にボディサインなどで指示を出して声を出させ、もう一人の目隠しをした人(身体)を動かして目標のグッズを採りに行かせるという内容だ。生徒たちは3人1チームで交代して「目」「口」「身体」を体験し、普段の自分はどの役か、その役をやる時気を付けたことは何かなどを振り返り、試合でも普段の生活でも自分のポジション(役割)をきちんと果たすことの大切さといろんな役割があってはじめて成果が出る(試合に勝てる)ことに気付いてもらおうとするねらいだ。彼女たちの素直さと熱心さと元気さのおかげで面白い活動になった。ねらいが達成できたかどうかは別にしてドクターは楽しく面白かった。彼女たちも最後の振り返りでは「楽しむHave Fun」ことの大切さがわかりましたと言っていた。おっさんファシリテーターが楽しそうに指導していたのに触発されたに違いない。
☆元気で明るい高校女子サッカーチーム。最後の写真が成り行きでやった「目・口・身体」だ。
Dr.394 重荷からの解放(7月13日)
同じ時期に学校管理職を辞めた友人から一足早い暑中見舞いが届いた。その中で彼女は管理職という重荷から解放されて、現役時代と同じく学校と言う職場で、職務の違いには戸惑いながらも元気に過ごしているという。退職後しばらくしての訃報も聞く中、元気に過ごされているのは何よりだ。人間終わりが大事だという。人生の途中にはいろいろあっても最終章が上手く行って「いい人生だった」と言って旅立っていくのが理想だそうだ。ただ問題はいつが最終章かが分からないことと、「いい人生」の「いい」の価値観が人によって違うということだ。いつでも、今(現在)を「いい」と言える価値観を身につければ最強だ。そういう意味でドクターの今は結構いい感じだ。現役時代に重荷を背負っていたという自覚はないが、みんなが言うから自分も少しはその気になってきたが、今の生活で大きな重荷を感じることはない。そりゃ頼まれた指導を上手くやらなくっちゃというようなプレッシャーはあったり、結構多い会合に出なければならないという義務感や何やかやの思い煩いはあるが、これは生きてる限り無くならないのかも。ただ思い煩いは気を付けなくてはそれが直ぐに大きく成長するからやっかいだ。結局、最終章まで、今の自分は結構うまくいっているという思い上がりと、思い煩いが大きくなった奴との間で呻吟するのかもしれない。思い上がり・錯覚でも上手く行ってる(重荷がない)と思える状態を長くしたい。
☆立ち寄った教育事務所でNHK大河ドラマに関する人物像を発見し、自分もその一員としてポーズをとるドクター。少なくともこの時この人は重荷は持っていない感じだ。